この記事を書いているのは、Webデザイナー歴18年の現役フリーランスです
Webデザイナーは絵が描けた方がいい?
私は絵が描けないWebデザイナーです。デザインのワイヤーラフすら線が歪むレベルです。
時折聞かれる「Webデザイナーがイラストもかけた方がいいか?」に対する回答は、もちろん描けるにこしたことはないです。
理由としては、
- イラスト中心のサイトの需要が高まっている
- 素材サイトのイラストよりオリジナルイラストが好まれる
- イラストは外注すると結構高い
という感じで、特に2020年頃ころから企業サイトにおけるイラストの重要性が高まってきたのを感じます。
絵も描ければ仕事の幅が広がるのはまちがいない
しかし、そう思っている私がなぜイラストが描けないままここまできたかというと、今はイラストの上手い人は本当にたくさんいるので、今更自分が勉強しても対して強みにならないなと妙な開き直りをしてしまいまして、結局描けないままです。
一流のWebデザインを作るデザイナーでも、同様に絵を描けない人はいます。でも特に困ってません。その人たちは惚れ惚れするようなWebデザインを作ります。
絵が描けなくても、Webデザインはできます。
どんなイラストが欲しくて、どんな風にWebサイトに配置するか、それを本職イラストレーターに伝えることができれば、WebデザイナーはそれでOKだと私は思います。
特に今の現場は分業制が進んでいますので、デザインはデザイナーにイラストはイラストレーターに、という分業パターンが多いです。
これはデザイナーがイラストも担当してしまうと余計に時間がかかってしまう、というスケジュール的な都合が大きいです。
絵の描けないWebデザイナーの最大の味方が、イラスト素材サイト・イラストレーターさんの存在です。この方たちなしじゃ、デザイン人生とてもじゃないが生き残れていません。
このサイトもイラストを多用していますが、全て以下に紹介するサイトのイラストレーターさんの作品です
本当にありがたく、足を向けては眠れません。
私がいつも大変お世話になっているイラストサイトをピックアップしてみましたので、参考になれば嬉しいです。
イラストAC
無料イラストサイトの大手「
イラストAC
イラストACでは、高品質なイラストがなんと無料でダウンロードできます。
しかもダウンロードファイルは、jpg・pngだけでなくAIデータも可能です。
この高クオリティで、無料の「商用可」は素晴らしい。
立ち上げ当時こそは数が少なかったのですが、あれよあれよというまに素晴らしいラインナップになっていきました。
ビジネスサイトで好まれるのは、線画っぽいシンプルで綺麗めのイラストですが、そんな使い勝手の良いイラストがどんどん増えています。
昔は個人のイラストサイトにお世話になっていましたが、今は汎用的なイラストはここでダウンロードすることが多いです。
商用可能素材(商用可、商用OK)とは
Webで使用するイラスト・写真といった素材は、個人が楽しむ範囲でのみ利用OKの「商用利用不可」のものと、商業ベースでの利用も可能な「商用利用可」なものに分かれています。Webや印刷物といった広告媒体で使用することはすべて「商用利用」になります。尚、基本的には商用利用不可でも、著作者のコピーライトを一緒に明記することで商用でも利用可能としているものもあります。
イラストACには、プロアマ問わず、たくさんのイラストレーターが登録しており、自作のイラストをアップしています。ダウンロードユーザーは、好きなイラストを選んで無料でダウンロードすることができます。
ただし、無料ユーザーはダウンロードがー日一種類と回数が決まっています。
この一日一種類という制限がやっかいで、実際にでざいんに合わせてみたり、これじゃないあれじゃないと制作しますので、制限があるとデザイン作業が進みません。
そこで、おすすめなのは、プレミアム会員です。
プレミアム会員になると、毎月無制限でダウンロードすることができる!
プレミアム会員はサブスクリプションで、月額制と年額制を選べます。月額で1, 000円ちょっととかなり良心的なお値段です。さらにプレミアム会員になると、イラストACだけでなく、兄弟サイトのフォトAC(写真素材のサイト)シルエットAC(シルエット素材のサイト)の全てに渡り無料でダウンロードし放題になります。
ここまでコスパがいいサイトは他にありません。イラストだけでなく写真素材も多用しますので、一度プレミアム会員になったらやめられません。
coconala(ココナラ)
coconala(ココナラ)は、個人のスキルを気軽に売り買いできる日本最大級のスキル・マッチングサイトです。登録しているイラストレーターの数は15000人以上!
イラストレーターに限らず、多くの職種の方が自分の技能を売り買いしていて、とても活気があるサイトです。見ているだけで飽きないですね。
Webサイトでは完全なる書き起こしのオリジナルイラストが必要な時も多々あります。最近では事業紹介や商品紹介にイラストを使いたいという要望が増えてきました。
また、企業イメージをやわらかい印象にしたい時に、写真ではなくイラストをメインにしたサイト作りをすることもあります。
素材サイトではみつからない特殊なイラストをオーダーメイドで頼みたい時は、ココナラでイラストレーターさんを探して依頼しています。
サンプルがあるので希望する方向性のマッチングもわかりやすいですし、プロフィールやコメントから人柄もだいたいわかります。
SNSで探すのもありかもしれませんが、ココナラは信頼できる大手サイトですし、評価もしっかりと出ます。トラブルになりにくいので、私はココナラで探すのをおすすめします。
関係ないけど、coconala(ここなら)っていう言葉のセンスが好きです。
Adobe Stock(アドビストック)
URL:https://stock.adobe.com/jp
イラストACにはイメージに近いイラストがなかった、ココナラで頼む程ではない。という時は天下のAdobe社のAdobe Stockです。
Adobe Stockは、Photoshop等のデザインソフトを配布しているAdobe社が運営している、世界最大規模のストックサイトです。写真、イラスト、3D、動画と多様なコンテンツがあります。
私は写真を購入することが多いのですが、イラストも高クオリティで素晴らしいです。
スタイリッシュでクールなイラストが多いですね。アイコン用にも使い勝手がいいです
Adobe Stockの料金体系は、年間払いのサブスクと、一回きりの月払い、完全クレジット制の3パターンになります。
年間払い | 3,828円/月 | 10 点/月 | 年間契約になる |
---|---|---|---|
月払い | 3,828円/月 | 3 点/月 | 1ヶ月だけで解約OK |
クレジット | 写真による | – | 必要な時に必要な分だけ |
単品で購入したい場合は、個人的には「月払い」がコスパが良くておすすめです。
毎月使い続けるのであれば、年間払いが一番多くダウンロードできます
SILHOUETTE DESIGN(シルエットデザイン)
シルエット素材が欲しい時に、ありがたく使わせていただいている、シルエット素材専門の素材屋さんです(素材屋っていう言い方はもう古い?)
シルエット素材の種類が多いだけでなく、構図や角度やラインナップの奇抜さ等、センスが抜群にいいです。
見ていると、この素材を使いたいがために新規サイトを起こしたくなります。
注意:外部のイラスト素材を使う場合は、利用規約を確認しよう
外部の素材サイトのイラストやイラストレーターさんにお願いする場合、利用規約を必ずチェックしましょう。
著作権はほぼ必ず先方にあります。お金を出して購入しようとも、素材の改変等は規約で禁止されている場合もあります。
また、中には「商用利用不可」の素材もあります。これは、個人で楽しむ分にはダウンロードしても良いけど、受注したWebサイトで使うことは商用利用にあたるので、規約違反になるということです。
「商用利用可」か「不可」かに関しては、どの素材サイトも必ず規約に謳っています。英語であれば翻訳して読んでくださいね。
「商用利用」ってどういうこと?については、以下の記事にまとめていますので、参考にしてください。
まとめ:絵の描けないWebデザイナーのつぶやき
一昔前はなかなか商用利用ができる高品質のイラスト素材を入手するのが難しく、また有料素材はとても高価なものでした。個人のイラストレーターさんは紹介でしか探すことができず、SNSもありませんでした。
今は、たくさんの高クオリティのイラストに出会うことができて、ありがたさをしみじみと感じています
Webデザイナーにとって、イラストレーターさんは感謝してもしきれないくらいの存在。
お互い気持ち良く仕事ができるよう、心がけていきたいものですね。
その他、Web制作用の写真を探している時によく使う素材サイト(ストックフォト)についての記事もあります。
イラストが描けないWebデザイナーについての記事は、こちらも参考にしてみてください。