【未経験者向け】Webデザイナーの仕事を現役デザイナーが超解説

現役20年のWebデザイナーが、Webデザイナーの仕事を初心者向けにわかりやすく解説します。

この記事を書いた人

  • Web業界歴20年
  • 会社員デザイナー →フリーランスへ
  • 一児の母在宅ワーカー

業界の片隅で20年近くやってきました。会社員&フリーランスの経験を経て、これからWebデザインを学びたい人のために、独学やスクールの情報をまとめています

目次


そもそもWebデザイナーとは?

Webデザイナーの仕事は、基本的にパソコンに向かって作業する「デスクワーク」が中心です。

大きく分けると、こんな仕事があります。

① デザインを作る
デザインソフトを使って、Webサイトやバナーの見た目をつくる作業です。
色や写真、レイアウトなどを組み合わせて「見やすく・伝わるデザイン」を作ります。

② サイトの構成を考える
「このボタンを押したらどこに進む?」「どうしたらユーザーは買ってくれる?」といったサイト全体の“使いやすさ”を考えて、ページの設計図をつくります。

③ 人とやり取りする
企業勤めなら社内チームでのミーティング、在宅ワークならお客様との打ち合わせなど。
作るだけでなく、要望を聞いたり確認したりする時間も大切です。

デザイン作業は7〜8割くらい。
ひたすら作業時間コミュニケーションの時間が両方ある仕事ですね

「デザイナー」というと、美大を出ている人、特別なセンスがある人…そんなイメージを持たれがち。

でも、Webデザインの世界はちょっと違います。

実際には、見た目のデザインだけでなく、コンテンツの見せ方や構成を考えるのが得意なデザイナーもいます。

そして、表現力も大事ですが、何よりWebデザイナーには「コツコツと技術を積み重ねる職人気質」が欠かせません。

クリエイティブだけど華やかというより、むしろ地味な仕事なんですよね


Webデザイナーがデザインするもの

Webデザイナーは、デザインソフトを使って、Web上で人目に触れるあらゆるビジュアルを制作するのが仕事です。


具体的には、こんなものをつくります。

  • 企業のWebサイト(例:カフェや病院、企業サイトなど)
  • イベントやキャンペーン用の特設ページ
  • ブログのデザイン
  • Web広告の画像(例:「期間限定セール!」といった広告)
  • スマホアプリの画面デザイン
  • InstagramやYouTubeのヘッダー画像・サムネイル画像
webデザイナーが作成するものの実際の一覧 ・Webサイトデザイン ・アプリデザイン ・バナーデザイン ・Youtubeサムネイルデザイン

引用:sankoudesign.com ui-pocket.com thumbnail-gallery.net design-library.jp

 

Webデザイナーの仕事=Web上の広告・情報媒体をつくること

一番メインになるのは企業のWebサイトですが、要望に応じてさまざまな制作物をデザインします。

「え、こんなにあるの?」と思うかもしれませんが、すべてを最初から手がけることはありません。

多くはまず、バナー広告やサムネイル画像といった小さめのデザイン、またはWebサイトの中身の1ページのみなど、シンプルな案件からスタートしています。

よく勘違いされますが、Webデザイナーとグラフィックデザイナーは別の職種です。
Webデザイナーは、Webサイト・バナー・LP・アプリ画面など 「Webに特化したデザイン」 を手がけます。
たとえば、ポスターやチラシ、名刺のような「印刷物」は、基本的にはグラフィックデザイナーの仕事です。
(兼業で両方できる人もいます)

最新のWebデザイン事情

昔はデザインからHTMLコーディングまでがWebデザインの範囲と言われていましたが、今は分業が進み、コーディングはエンジニアの仕事になるケースが増えています。

今はデザイナー志望なら、まずデザインを学ぶのが主流です。

HTMLも武器にはなるので、興味があれば学ぶのは◎

Webサイト制作の流れ

ここでは、一番メインとなるWebサイトが、どうやって制作されているかをざっくりと解説します。

webサイトの作り方3ステップ。デザインを作る→HTMLを作る→インターネットにアップする

STEP1:デザインを作る

まずは、依頼主のイメージをもとに、Webサイトの「見た目」を考え、デザインソフト(FigmaやPhotoshopなど)を使って絵に起こす作業です。

この時点でできるのは「デザインカンプ」と呼ばれる絵です。

まだインターネットに公開される“本物のサイト”ではなく、あくまでただの絵です。

STEP2:コードに変換する

つぎに、そのデザインを実際にインターネット上で動く形に変える作業です。

ここでは HTML や CSS という言語を使い、ブラウザで表示できる状態にしていきます。

プログラミングの様な作業になります

この工程によって、ボタンを押したり、ページを切り替えたりできる「使えるWebサイト」になります。

プログラミングと聞くと、ちょっと難しそうに聞こえるかもしれませんが、最初は仕組みをざっくり理解しておくだけで大丈夫です。

STEP3:インターネットに公開する

最後に、できあがったファイルをサーバーというインターネット上の場所にアップロードします。

これで世界中の人があなたの作ったWebサイトにアクセスできるようになります。

これらの作業は基本的に全部パソコンの中で完結できます。

今の段階では、専門的なツールやコードの細かい話を理解する必要はありません。

全体のイメージをつかむだけでOK です。


Webデザイナーの働き方いろいろ

Webデザイナーと一言で言っても、いろんな働き方があります。

働き方の選択肢が広いことが魅力の一つ

一人ひとりのライフスタイルや目標に合わせて、キャリアを自由に選ぶことができるんです。

会社員として働く

Web制作会社や企業のデザイン部門に就職し、Webサイトや広告デザインを担当する働き方です。

会社の規模にもよりますが、チームでの制作が多いです。

未経験から転職する人も多く、安定した収入とスキルアップの環境が得られます。

  • メリット: 安定した収入、教育環境が整っている、大きなプロジェクトに携われる。
  • 向いている人: 未経験から着実にスキルアップしたい人、チームで協力するのが好きな人。

在宅ワーク・副業

本業のかたわら、夜や休日に小さな案件の制作をする人も増えています。

特に女性の在宅ワーカーが多く、家事や育児と両立しながら柔軟に働けるのが魅力です。

依頼主(クライアント)とはオンラインでやり取りするケースがほとんどです。

  • メリット: 時間と場所に縛られず働ける、本業以外で収入源を増やせる。
  • 向いている人: まずは小さく実績を積みたい人、柔軟な働き方を求めている人。

フリーランス

完全に独立し、自分のペースで仕事を選び、スケジュールを自由に決められます。

最初は副業から始めて、慣れてきたタイミングで独立する人も多くいます。

「どこで・いつ働くか」を自分で決められるのが大きな特徴です。

  • メリット: 報酬や働く場所・時間を自分で決められる。
  • 向いている人: すでに経験があり、自己管理能力が高い人。

Webデザイナーは「就職だけがゴール」ではありません。
在宅ワークやフリーランス、副業など、自分に合ったスタイルでキャリアを作っていける仕事です。

詳しい働き方・キャリア設計はこちら>

会社員とフリーランスの違いは?

Webデザイナーといっても、「会社員」と「フリーランス」では働き方が大きく違います。
会社員はチームで仕事を進める安定型、フリーランスは自由度が高いぶん自分ですべてを管理するスタイル。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、自分のライフスタイルに合った選択が大切です。
👉 くわしくは 会社員デザイナーとフリーランスの違い で解説しています。

Webデザイナーの1日の仕事イメージ

Webデザイナーの仕事は「デザインをする」だけではありません。
メールのチェック、ミーティング、修正対応など、1日の中にはさまざまな工程があります。

会社員ならチームで連携しながら進め、在宅ワークやフリーランスなら自分でスケジュールを組んで作業を進めるのが基本です。

Webデザイナーの1日が気になる方は、こちらの記事で実際のスケジュール例を紹介しています。

Webデザイナーの1日|フリーランス・会社員の働き方の違いも解説

まとめ|まずは“何をする仕事か”を知ることが第一歩

ここまでで、

* Webデザイナーの仕事とはなにか

* どんなものを作っているのか

* どんな流れで作るのか

* どんな働き方があるのか

が、なんとなく見えてきたはずです👀

Webデザインの世界は、最初は難しそうに見えるかもしれませんが、
「仕事のイメージ」をつかむだけでも、一歩前進です!

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