修正が終わらない…「なんか違う」と言われ続ける原因と対処法【Webデザイナー向け】

悩み・相談】修正が終わりません。これってクライアントが悪いんですか? 私のスキルが足りないんですか?

 

駆け出しのデザイナーです。

先月から受けているデザインの案件で、修正が終わりません。

相手からも「なんか違う」「イメージと違う」という曖昧な言葉ばかりです。

修正のたびに一生懸命対応しているのですが、ゴールが見えなくて正直消耗しています。

単価も最初に決めた金額なので、時給換算するともう最低賃金を割っています。

スクールでは「クライアントの要望に丁寧に応えましょう」と教わったので、断ることへの罪悪感もあります。

これはクライアントが難しい人なのでしょうか。

それとも私のデザインスキルがまだ足りないのでしょうか。

目次

修正が終わらないのはなぜ?よくある悩み

修正10回超え、時給が最低賃金割れ。それで「自分のスキルが足りないのかも」と自分を責めている。

めちゃくちゃがんばっています。

最初に言うと、これはあなたが悪いわけではありませんし、駆け出しデザイナーにはよくある話です。

駆け出しの頃、私もまったく同じ状況になりました。

「なんかパッとしないし、よくわかんないんだよねえ」(実際に言われた)

あのときの腹立たしさや情けなさは、今でも覚えています。

ただ、あの頃の自分に教えてあげたいことがたくさんあって。今回はそれをまとめて話します。

結論から言うと、修正が終わらないのはあなたのスキルだけが原因ではありません。

多くの場合、クライアントとの認識ズレや要件の曖昧さが原因です。

それを踏まえて具体的にどうすすめていけばいいかを、Webデザイナーの私の実体験からお話ししますね。

デザイン修正が終わらない原因。「なんか違う」と言われ続ける理由

まずここを整理しましょう。「修正が終わらない」には、原因がひとつではないんですよね。

どのパターンなのかを見極めることが大事です。

1.クライアント自身にゴールがない

発注する時点で「完成形のイメージ」を持っている人は、実は少ないです。

出てきたものを見て初めて「これじゃない」がわかる。

つまり修正を重ねることで、自分のイメージを探している状態です。

デザイナーはゴールに向かって走っているつもりが、クライアントはまだスタート地点を探している。

このすれ違いが「なんか違う」の正体だったりします。

2.クライアントが言語化できていない

逆に、クライアントの中にイメージが固まりすぎていて、でもそれをうまく伝えられないパターンもあります。

頭の中にイメージはある。でもそれを言葉にできない。

結果「なんか違う」しか出てこない。

3.「とりあえず依頼」になっている

ターゲットも、解決したい課題も、ふわっとしたまま「なんかいい感じのデザインで」と発注している。

目的が不明確なまま表層のデザインだけを求めている状態です。

これは修正を重ねても根本的には解決しません。

4.社内で意見がまとまっていない

担当者はOKなのに、上司が「なんか違う」と言った。よくある話です。

鶴の一声でひっくり返る。これはデザイナー側ではコントロールできない部分もあります。

修正が終わらないのはデザイナーのスキル不足?正直に言います

「自分のスキルが足りないのかも」という不安、正直なところ、駆け出しなら多少はあります。

でも、トップレベルのデザイナーでも普通にダメ出しはもらいます。

修正ゼロで通る案件は、ベテランでもほとんどありません。

だからスキルだけが原因じゃない。

本質はたいていの場合、すり合わせ不足・コミュニケーション不足です。

修正が終わらないときの対処法【デザイナー向け】

ヒアリングで認識ズレを防ぐ

「イメージと違う」と言われる。
  ↓
自分なりに解釈して修正する。
  ↓
また「違う」と言われる。

この繰り返しをやっている限り、永遠に終わりません。

怖いかもしれないけど、一回立ち止まって聞くしかないです。

例えば、同じ業種の参考サイトをいくつか提示して「この中でイメージに近いものはありますか?」と聞く。

これだけで、共通認識がぐっと作りやすくなります。

それでも「それを決めるのがデザイナーの仕事でしょ」と言われることもあります(これも実際によく言われた)

そういう場合は、全部に理由をつけて提案する方法に切り替えます。

デザインの意図を言語化して伝える

「◯◯というターゲット層を意識して、このカラーにしました」

「ユーザーにはここは注目して欲しいので、このレイアウトにしました」

「信頼感を感じてもらうよう、フォントはこちらにしました」

理由をつけると、クライアントも「なんか違う」ではなく「その理由はわかるけど、うちはもう少し親しみやすい雰囲気にしたい」という具体的な返しがしやすくなります。

言語化の手伝いをしてあげるイメージです。

複数の選択肢を提示する

また、A案・B案(余力があればC案)を用意して選んでもらう方法も有効です。

A案を本命にして、B案C案はあえて方向性を変える。

あえて選択肢を提示すると、意外とクライアントは選んでくれます。

ついでに複数つくると喜んでくれるクライアントも多いです。

選んだ理由・選ばなかった理由ならクライアントも言語化しやすいので、そこから仕上げの方向性も見えてきます。

ヒアリングシートを作る・修正回数を契約で決める

消耗している原因のひとつが、単価と修正回数の問題ですよね。

最初に取り決めておくだけで楽になることがあります。

すでにやっているかもしれませんが、改めて整理しておきます。

まずは、ヒアリングシートを用意すること。

ターゲットは誰か、どんな印象を持ってほしいか、参考にしたいデザインはあるか。

最初にこれを埋めてもらうだけで、「とりあえず依頼」はかなり防げます。

そして、修正回数を契約時に決めておくこと。

「修正は◯回まで含みます」と明記するだけで、無限ループを防げます。

それでも修正が終わらないときの考え方

クライアントは、最初のユーザーでもある

ここで少し視点を変えてみてほしいのですが。

「なんかよくわかんないんだよねー」という言葉って正直いらっとします。

でも、クライアントはデザインの素人です。

その人が「なんかよくわからない」と感じるなら、ターゲットユーザーも同じように感じる可能性があります。

クライアントは、ある意味で最初のユーザーです。

だから、その違和感を丁寧に拾ってブラッシュアップすること自体は無駄ではありません。

「ムキー!」という気持ちをぐっとこらえて、「なぜそう感じたのか」を考えると、ヒントが見えてくることもあります。

対応が難しいクライアントは一定数いる

残念ながら、対応が難しいクライアントは存在します。

デザイナーを魔法使いかエスパーのように思っている人。

こちらの労力にまったく寄り添わない人。

「それをどうにかするのがデザインの仕事でしょ」と言い続ける人。

こうしたクライアントに当たる確率は、駆け出しの頃ほど高いです。

実績が少ない分、選ばれにくく、難しい案件に当たりやすいからです。

逆に、実績が積み上がるようになると、依頼してくる相手の傾向も変わっていきます。

どうしても無理だと思ったら、縁が切れて終わりでいいです。クライアントはその人だけではありません。

「自分、修行したな」と思って、次に進めばいい。私はそう考えています。

私も昔、言語化をいやがるクライアントに当たったことがあります。

その方は社長としては優秀でしたが、デザインについてはまったくわからず、「デザイナーなんだから、その辺うまく作ってよ」と言われていました。

当時は縁を切れる関係でもなかったので、心をすり減らしながら案件を受けていて、正直かなりしんどかったです…。

ただ、その分手を動かす量は増えましたし、考える力もつきました。悔しいですが、結果的にスキルはかなり鍛えられたと思います。

そして、実績が増えて他の仕事が回るようになったタイミングで、少しずつ距離を置きながら依頼を断るようにし、最終的には静かにフェードアウトに成功しました。

私自身、コミュニケーションは得意ではないので、強気に出るのは今でも苦手です。

それでも、苦手なりに続けてきた結果、気づけばこうしたクライアントに当たることは減りましたね。


まとめ|デザイン修正が終わらない状況から抜け出すには

修正が終わらないのは、あなたのせいだけじゃないです。

でも、ループを断ち切る鍵はあなたの側にある。

怖くてもコミュニケーションを取る。

全部に理由をつけて提案する。

契約で自分を守る。

駆け出しの頃はみんなこれで鍛えられます。しんどいけど、確実に力になります。

どうしても行き詰まったら、単発の添削サービスや先輩デザイナーへの相談も使ってみてください。

一人で抱え込まないでくださいね。

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