この記事では、Webデザインをするのに必要なパソコンのスペックを解説します。
また、現役Webデザイナーがおすすめのパソコンを紹介します。
この記事を書いているのは、Webデザイナー歴18年の現役フリーランスです
Webデザインに使うパソコンは安物はNG
独学でWebデザインを学ぶには、パソコンが絶対に必要です。スマホやタブレットではできません。
そして、パソコンならなんでも良いわけではありません。
Webデザインに最低限必要なスペックのものを買う必要があります。
安物買いの銭失いにならないようにしましょう。
Webデザイナーがパソコンでやる作業は主に、
・Adobeのグラフィックソフトをつかったデザイン作業
・テキストエディタソフトを使ったHTMLコーディング
の2つです。
2番目のHTMLコーディングだけなら低スペックのパソコンでも良いのですが、1番目のグラフィックソフトは低スペックのパソコンでは動かせません。
非常に重くのろい動きになるか、下手したら立ち上げた瞬間にパソコンが落ちるorフリーズします。
なので、最低でもAdobeのソフトが動くパソコンを準備してください。
高スペックすぎる必要はありませんが、必ずソフトが立ち上がる、複数のソフトを立ち上げても大丈夫、立ち上がるだけじゃダメ。さくさく動く。
後に仕事で使うことになるので、それなりのものを用意するようにしましょう。
安物買いの銭失いにならないよう気をつけましょう
独学でWebデザインを学ぶ時に必要なパソコンのスペック
パソコンには、必ず下の表に書いてあるようなスペックとその値が記載されています。
Webデザイン用のパソコン購入の際には、以下の表に書いてある数字以上のものを購入するようにしましょう。
Mac | Windows | |
---|---|---|
CPU | M1チップ以上 | intel Core5以上 AMD Ryzen5以上 |
メモリ | 16GB以上 | |
ストレージ | SSD512GB以上 | |
画面サイズ | 15インチ以上 |
CPU:M1, intel Core5, AMD Ryzen5以上
CPUというのはパソコンの脳味噌です。司令塔のようなものなので、CPUがポンコツだとパソコンの動きはとたんに鈍くなります。パソコンの処理速度に直結する部分です。
Macであれば「M1」以上、windowであれば、「intel Core5」以上、「AMD Ryzen5」以上のものにしましょう。
メモリ:16GB以上
メモリは、ワークスペース。つまり仕事の作業机です。広ければ広いほどたくさんの書類や本や道具を置いて置けますよね。逆に狭いと、開いていた本を一旦閉じてまた別の本を開く、といった一手間が必要になります。
Webデザインの作業時は、複数のソフトを立ち上げながら並行して作業することが多いため、メモリが低いと作業スピードに影響が出てきてしまいます。
メモリは8GBだと心もとないので、16GB以上にしましょう。
なお、メモリはオプションで増加も可能です。
ストレージ:512GB以上
ストレージとは、データを格納する場所です。ハードディスクもストレージのひとつ。
デザインデータは容量が大きいので、少しファイルがたまるとあっという間にストレージがいっぱいになってしまいます。
なので、パソコン本体のストレージは、512GB以上のものがおすすめです。
なお、ストレージに関しては、後で外付けのHDDを購入してデータを移行させるという手もあるので、安心してください。
画面サイズ:15インチ以上
画面サイズとは、モニターのサイズのことです。デザインをするのには、最低でも15インチ以上の画面のパソコンを使うようにしましょう。
使ってみるとわかるのですが、15インチ以下の小さい画面だと、デザインが作りにくくて仕方ありません。
WebデザイナーはWeb画面をデザインする仕事ですので、標準サイズである15インチ以上をおすすめします。
なお例えば、自宅ではデスクトップ型の大きなモニターで作業して、外出時の携帯用は13インチ以下のノートというように使い分けるのはありだと思います。
デスクトップ・ノートパソコンどっちを選ぶ?
現役フリーランスWebデザイナー目線でいうと、ノートパソコンの方が使い勝手が断然良いです。
デザイナーが会議に出席することもあります。その際は、自前のパソコンでデザインを見てもらうのが一番です。
また、在宅で仕事をする時もリビングやキッチン、自分の部屋等、ノートパソコンなら気軽に移動できるので非常に楽です。
旅行や帰省等もノートパソコンなら一緒に持っていけますね
ノートパソコンでも15インチ以上あれば、Webデザインには十分な作業ができます。
13インチだと狭いですね。
ノートパソコンだと物足りない、さらに大きい画面で作業がしたいデザイナーは、別途モニターだけ購入して、パソコンに繋げて作業をしているデザイナーもいます。
おすすめのMacパソコン
MacBook Pro 16インチ
デザイナーに一番おすすめなのが、MacBook Pro 16インチです。
以下は、MacBook Proの一例のスペックと価格です。
MacBook Pro 16インチ
名称 | MacBook Pro 16インチ | |
CPU | Apple M2 Proチップ | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB SSD | |
画面サイズ | 16インチ | |
価格 | 348,800円(税込) |
プロのデザイナーの多くは、MacBook Proを使っています。上記は、多くのデザイナーが使っているMacBook Proのスペックの一例です。
私も使っています
MacBook Proの良い点は、デザイナーのために作られたパソコンだということです。
Adobeのソフトを何個も立ち上げてもさくさく動くので、デザインをしていてストレスはゼロです。また、アイフォンとの連携も優れています。
MacBook Proは14インチもありますが、16インチを購入するようにしてください。
デスクトップ型ならiMac
デスクトップ型を選択するなら、iMacがおすすめです。
以下は、iMacの一例のスペックと価格です。
iMac
名称 | iMac | |
CPU | Apple M1チップ | |
メモリ | 8GB(オプションで16GBに変更可能) | |
ストレージ | 512GB SSD | |
画面サイズ | 24インチ | |
価格 | 230,800円(税込) |
iMacは、24インチという大きな画面サイズで、作業がはかどること間違いなし。スペックも問題ありません。
MacBook Proと比べて値段は10万円近く下がります。
画面の横幅はわずか11.5ミリという薄さで、インテリアアイテムとしても優秀。色も7色のカラーから選べてどれもポップで可愛いです。
他のApple製品は?
macは、MacBook Proの他にMacBook Airというノートパソコンもあります。
Airは、MacBook Proより安く、10万代で購入可能です。CPUもM1で、Retinaディスプレイ。十分性能が高く、使い勝手も良い、人気のノートパソコンです。
ただ残念なのが、Airのモニターサイズが最大で13.6インチしかないところ。持ち歩きには便利ですが、デザインをするには少し小さいかなと。
Macのパソコンはどこで購入できる?
Appleの公式サイトから、オンラインで購入、カスタマイズも可能です。
または、全国にあるApple Storeのほか、大型家電量販店でも購入できます。
おすすめのWindowsパソコン
さて次はWindowsです。
まずWindowsマシンというのは、Macと違ってものすごくたくさんの種類があります。
MacはApple社のみの製造・販売ですが、Windowsはたくさんのメーカーが毎年新モデルを出しています。
そのなかでもクリエイター向けにシリーズ展開しているメーカーもありますので、今回はそちらからピックアップして見ました。
日本HP 「ENVY x360 15-ey」
日本HP(ヒューレット・パッカード)社が、クリエイター向けに作っている高機能シリーズ「ENVY」。
デザイナー志望の方の、初めてのパソコンにちょうど良いスペックと価格帯のノート型パソコンです。
ENVY x360 15-ey スタンダードモデル 【S1】の一例のスペックと価格です。
名称 | スタンダードモデル 【S1】 | |
CPU | AMD Ryzen 5 | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB | |
画面サイズ | 15.6インチ | |
価格 | 159,500円(税込)~ |
軽量で持ち運びしやすいボディ、360 度回転するディスプレイ、ボディデザインもシンプルでこうキュ感があります。
HP社は、アメリカを本社とするパソコンメーカーで、世界で3本の指に入るシェアを持っています。
国内産のパソコンより価格が低くそれでいてスペックは良いので、コスパがとても良いメーカーなんですよね。初心者に特におすすめしたいです。
私も初めて自分用に買ったパソコンはhpでした
mouse社「DAIV」
マウス社がつくるクリエイター向けパソコン「DAIV 6Pシリーズ」は、ウェブデザイン・イラスト作成・写真編集といった作業速度をあげ、AdobeCCがさくさく動くことを意識して作られています。
マウス社は、オンラインでカスタマイズしながら自分だけのスペックのパソコンを作るBTOショップ(受注生産)です。メモリやストレージの追加注文も簡単。
一例のスペックと価格です。
名称 | DAIV 6P [ Windows 11 ] | |
CPU | インテル® Core™ i7 | |
メモリ | 16GB | |
ストレージ | 512GB | |
画面サイズ | 16インチ | |
価格 | 209,800円(税込)~ |
CPUがcore i7でこの価格帯は魅力的ですね。
16インチの画面なのに本体重量は約1.49kgと薄型軽量なので持ち運びも楽ちんです。
ちなみにMacbook Pro(16インチ)は約2kgですが、結構重く感じます
結局デザインするならWindowsとMacどっちが良いのか
MacとWindowsの違いやどちらが良いのかについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、読んでみてください。
デザイン作業と相性が良いのはMacです。
特にRetinaディスプレイの美しさは一度使うとやみつきです。
ただ、Webデザイナーの場合は、クライアントと同じWindowsを使った方が何かとやりやすい場面もあるかもしれません。
また、MacとWindowsだと同じスペックのノート型パソコンでも、10万円以上の差がありますので、コスパが良いのはWindowsです。
WebデザインをはじめるにはAdobeのサブスク費用が必ずかかること、その他勉強代もはいってきますので、初期費用を抑えるならWindowsをおすすめします。
Macが高かったら中古という選択肢も
わたしはMac押しなんですが、Macって高いんですよね。
一度購入したら滅多なことでは壊れないのでコスパは十分いいんですけど、初期費用が高い。
MacBook デビューしたいけどお金がないという方は、中古のMacもいかがでしょうか。
実は私も、最初のMacは先輩デザイナーからの中古のお下がりでした。実際使って見て良さを実感したので、自分のを購入しました。
まずは中古を触って見て、Macとはどんなものかを知って見ても良いと思いますよ。
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