Webデザイナーが使うデザインソフトは複数あります。
どれから手を出せばいいか、もしくはお金がないのでどれかひとつに絞る場合はどれがおすすめか、という疑問についてプロのWebデザイナーが教えます。
この記事を書いているのは、Webデザイナー歴18年の現役フリーランスです
Webデザイナーに必須のデザインソフトは以下の3つです。
・Photoshop(フォトショップ):写真加工が得意
・Illustrator(イラストレータ):ロゴやイラスト制作が得意
・XD(エックスディー):webデザインに特化したソフト
※これ以外にはFigmaというソフトもよく使われます。Figmaの機能はほぼXdと一緒です。
この3つのソフト全部を勉強するにはかなり時間がかかりますし、ソフトの費用代もかかります。
私自身最初から全部のソフトに手をつけてはいません。
なので、まず最初にどのデザインソフトを選ぶべきかというお話をしたいと思います。
結論:ひとつしか選べないならPhotoshop
ひとつだけ選ぶとしたら最初は絶対「Photoshopです。理由を以下に述べますね
Photoshopなら何でもできる
結論から言うと、PhotoshopならWebデザインに必要なことが、なんでも一通りこなせるからです。
weデザインに必要な作業は、
・画面のレイアウト
・文字の入力とデザイン
・写真の加工
・イラスト等の画像デザイン
等があります。
Photoshopひとつあれば、レイアウトデザインはもちろんのこと、写真の加工、イラスト、グラデーション処理、ボタンデザイン、フォントデザインetc、Webデザインに必要な技術をに見つけることができます。
他の2つソフトはどうかというと
illustratorは図形やイラスト制作、レイアウトデザインは得意です。しかし写真の加工はできません。写真の切り抜きはできますが、細かい画質の調整や大胆な加工は、フォトショ頼みになります。
dDはWebデザインをするのに適したソフトではあるのですが、レイアウトデザインに特化しています。イラレ同様、写真の加工はできません。イラストの制作もできなくないですがいまいちです。
なので、illustratorやXDはそれ単品でWebサイトのデザイン起こしを完成させることが難しく、Photoshopと連携させることが必要です。
それぞれの得意分野があって、みんな違ってみんないい。でも、Webデザイン全部を一つのソフトで完結させたいなら、Photoshopを選ぼう!
Webデザインには写真の加工が必要=写真加工はPhotoshop
Webデザインでは、特別な事業以外は、ほぼほぼ写真メインのデザインとなります。
ユーザーへ自社サービスや商品のイメージを伝えるには、写真の存在が絶対だからです。
そのため、Webデザインでは写真の加工はほぼ必須の作業になります。
・画像の切り抜き(商品画像のみ、人物のみを切り抜く)
・写真の明るさ・暗さの調整
・彩度の調整、色味の調整(青みがかった色にしたり、彩度を落としたりする)
・複数の写真の合成
・人物の肌の調整、表情の調整、スタイルの修正
・天気を変える、映り込んだゴミを消す、など
これらの写真の加工は、フォトショップで行います。
XDやIllustratorでは、ここまで細かい写真の加工には対応できません。
Photoshopは、高品質で実力派のオールマイティな素晴らしいソフトです。
少しでも予算を抑えたい方は、まずはPhotoshopからはじめてみましょう。
私もWebデザインを始めてから10年以上は、ずっとフォトショップが相棒でした
一昔前のWebデザイナーはみんなPhotoshop使いだった
今Webデザイナーの中で主流のソフトはXD(もしくはfigma)です。
しかし、一昔前のWebデザイナーはほぼ全てPhotoshop使いでした(あとIllustratorは一部のデザイナーのみ使ってました)
単純にXDがまだなかったというのが理由のひとつではありますが、PhotoshopひとつでWebデザインカンプ作成は全て完了できたんですね。
Photoshop単体のプランは2つ。それぞれの特徴を解説
Photoshopのプランは、2つあります。
・photoshop単体プラン
・フォトプラン(Photoshop+Lightroom)
実は、Photoshop単品のみの契約より、Photoshop+Lightroomのふたつがセットになった「フォトプラン」の方が月額費用が安くなります。
どっちを購入した方がお得なんでしょうか?
Photoshop 単体プラン | フォトプラン | |
---|---|---|
料金 | 3,280 円/月(税込) | 2,380 円/月(税込) |
Photoshopデスクトップ版とiPad版 | ||
Lightroom | ||
Adobe Express(Web版およびモバイル版) | ||
スケッチ&ペイントアプリのAdobe Fresco | ||
クラウドストレージ | 100GB | 1TB |
この表をもとに、2つのプランの特徴がどう違うのかを詳しく説明していきますね。
単体より安いフォトプラン
フォトプランには、「Lightroom(ライトルーム)」というソフトがセットでついてきます。
「Lightroom」は写真の管理・補正・現像まで一括できるソフトです。主に大量の写真を撮るフォトカメラマンが、自分の写真の管理に使います。
画像と画像の合成はできませんが、一枚の画像の明るさや色合いの調整は可能です。
ストレージ容量もフォトプランの方が大きい
Adobeのプランを契約すると、Adobeのクラウドストレージが無料でついてきます。
このストレージ容量は契約するプランによって違うのですが、
フォトプランが1TBに対して、フォトショップ単体は100GBです。
フォトショップ単体プランにしかない特徴「Adobe Express」「Adobe Fresco」
一方、Photoshop単体には
・Adobe Express
・Adobe Fresco
というアプリが2つついています。この2つのアプリは、フォトプランにはついていません。
どんなアプリかというと
Adobe Expressとは
デザイン用のモバイルアプリで、主にSNS投稿用の画像・チラシ・ロゴ作成がお手軽にできる実用性の高いアプリです。
Adobe Frescoとは
iPad上で使えるお絵かきアプリ。水彩、油絵といったアナログの絵の具の再現度が素晴らしいです。
なぜ、フォトプランの方が安いのか。
ここまで読んで、メリットが大きいフォトプランの方が安いのか、疑問に思う方も多いでしょう。
その理由は、はっきりと明記されていませんが、Adobeの方向性によるもののような気がします。
フォトプランを利用して欲しいという気持ちがあるのでは。。
また、フォトプランは年間契約のみしか利用できないという点も大きいです。月額に分割してみると安いけど、年の途中で解約ができません。
なので、数ヶ月しか使わないのであれば、Photoshop単体プランの月々払いの方がお得になります
Lightroom、Adobe Express、Adobe Frescoを使うか使わないかは仕事内容によりますが、料金だけで比較すると、フォトプランの方がおすすめです。
PhoPhotoshopは無料で7日間体験することが出来ます。
はじめての方は、まずは無料で試してみるのをお勧めします。