AIツールが多すぎて、もうついていけない。何を追いかけていいのか、どれに課金していいのかわからない。
そう思っている人、多いんじゃないでしょうか。大丈夫、多分みんな同じです。
もうAIなんて何でもいいやと言いたいところですが、そうは言ってもこの流れを完全に無視するわけにもいかないので、主流のデザインAIをまとめたものを紹介します。
なお、この記事では、プロンプト(テキストでの指示)だけで、デザインやコーディングを進められるAIを中心にまとめています。
AIツールは進化のスピードが本当に速い。この記事は2026年5月時点での情報を書いていますが、半年後には内容がガラッと変わっている可能性もあります。
目的別デザインAIガイド
| やりたいこと | おすすめツール |
|---|---|
| おしゃれな画像や素材を作りたい | Gemini / Firefly / Midjourney |
| バナーや広告素材を作りたい | ChatGPT Images 2.0 / Lovart |
| LPやUIデザインを作りたい | Claude Design / v0 / Readdy |
| デザインをコード化したい | Claude Code |
| ビジュアルも含めてサイト制作したい | 複数ツールを組み合わせる |
以下で、それぞれのツールを詳しく解説していきます
Adobe Firefly
https://www.adobe.com/jp/products/firefly.html
商用利用OKが最大の強み
Adobeが提供する画像生成AIです。
最大の特徴は、学習データの権利関係がクリアで、商用利用に対応していること。この点は他のツールと大きく違う部分で、仕事での使用に安心感があります。
デザインを作るときの素材画像の生成は、Fireflyが安心ですね。
さらに、同じAdobeソフトのPhotoshopやIllustratorとの連携が強く、クリエイティブの現場ではよく使われています。
料金: 単体プランは、1,580円/月〜。
Adobe CC Pro/Standardにも含まれています。
こんな用途に:
- 商用素材の生成
- PhotoshopやIllustrator内でのAI活用
- 既存画像の拡張や修正
「商用に使える」という安心感があるので、企業との仕事の時は必須のAIです
ChatGPT Images 2.0
https://chatgpt.com/ja-JP/images
初心者でもプロのようなクリエイティブを短時間で作れる
2026年4月に出たばかりのモデルですが、簡単なテキストを入力するだけで、かなりの高品質なビジュアルを手軽に作成できる次世代の画像生成AIです。
それまでの画像生成AIとは一レベル超えたデザイン案を出してきます。
特に驚いたのが、他の生成AIではプロレベルのクオリティを出すために大量のプロンプトが必要でしたが、GPT Images 2.0ではわずか数行で同等のクオリティが実現できます。
色味変更、構図調整、背景の追加、サイズ変更なども簡単に行えるのも良い。
初心者でもチャットで指示しながら微調整できるので、「なんとなくこんな感じ」という曖昧なイメージも、対話しながら形にしていくことができます。
ただ、権利関係が不明確なので、現時点ではアイデア出しでの利用が主です。また、商用利用や業務には関係のない用途でも活用しています。でも本当にすごい。
料金: 無料プランだと1〜2枚まで。
たくさん作りたい人は、ChatGPT Plusプランがおすすめ(月額約3,000円)
こんな用途に:
- バナーや広告素材のたたき台
- テキスト入りビジュアルの生成
- アイデアの視覚化
- 添削
初心者は自分が作ったデザインをGPT Images 2に添削してもらうのもおすすめ。「ブラッシュアップして」とお願いすると、クオリティをあげてくれます
Gemini(Nano Banana2)
https://gemini.google/jp/overview/image-generation/?hl=ja-JP
無料で複数回試せて、画像クオリティも高い
Googleが提供するAIです。画像生成だけでなく、テキスト生成や情報収集など幅広い用途に使えます。
Googleアカウントがあれば無料で使えるので、AIツールの入り口として一番ハードルが低いです。
GeminiにはGoogleが「Nano Banana(ナノバナナ)」というコードネームで呼んでいる画像生成モデルが搭載されています。2026年2月にリリースされた「Nano Banana 2」では、4K解像度の出力にも対応しています。
ただ、最高品質の「Nano Banana Pro」が使える枚数は、無料プランでは1日3枚程度と少なめ。量産したい場合は有料プランへの移行が必要です。
料金: 基本無料。上位プラン(Google One AI Premium)は月額約2,900円
こんな用途に:
- アイデア出しや構成の壁打ち
- 画像生成(無料でクオリティを試してみたいとき)
- リサーチや文章の補助
まず画像生成を試してみたい時にはNanoBananaがおすすめ
Midjourney
https://www.midjourney.com/home
画像クオリティとおしゃれさは今もトップクラス
テキストでイメージを伝えるだけで、雰囲気のある画像をサクッと生成できます。
ムードボードや参考画像を作るのに向いていて、「なんかいい感じ」を出すのが本当にうまい。
料金: 月額約10ドル〜(無料プランは現在停止中)
こんな用途に:
- ムードボードやイメージ参考素材づくり
- SNS投稿やブログのビジュアル
- アイデア出しのたたき台
画像のクオリティは高いのだけれど、商用利用については権利関係がまだグレーな部分があるので、仕事で使う場合は注意が必要です。
Lovart
ブランドデザイン設計に強い、デザイン特化AI
ブランド全体のデザインを、統一感を保ちながら一括生成できるのが強みです。
ロゴ・広告バナー・SNS投稿・ブランドデザイン・動画素材まで一括で作成できる「AIデザインエージェント」です。
画像を生成するというより、デザイン業務そのものをAIがサポートするイメージですね。
例えば、「こんなブランドを作りたい」と指示をすれば、AIがコンセプト提案からビジュアル生成、修正提案まで行い、複数のデザイン案を自動生成してくれます。
WebからポスターやロゴまでをまとめてAIが作成し、統一感のあるブランドデザインに仕上げてくれるので、商品やブランドを持っている場合だと特に相性がいいですね。
料金: 無料プランあり(1日2回程度)。有料プランは月額約20ドル〜
こんな用途に:
- ブランド素材の生成
- バナー・広告クリエイティブのたたき台
- SNS用素材の量産
「とりあえずそれっぽいブランド資料を作りたい」という場面で、驚くほど使えます。
v0(Vercel)
コードごと生成してくれる、LPとUI作りの強い味方。
UIデザイン特化のAIツールです。
テキストで「こんなページを作りたい」と伝えるだけで、LPやUIのコードごと生成してくれます。
デザインとコードが同時に出てくる上に、かなり高クオリティなデザインが生成されるので驚きます。
無料の範囲で結構作り込めるのも嬉しいポイント。
ただし、出力されるコードがReact(Next.js)形式である点に注意。HTMLで欲しい方には向いていません。
「アイデア出しのたたき台」「エンジニアに渡すための参考資料」として使う、あるいはエンジニアと一緒に進めることを前提に使うのがおすすめです。
料金: 無料プランあり。有料プランは月額約20ドル〜
こんな用途に:
- LPやUIのアイデア出し・プロトタイピング
- エンジニアに渡すためのビジュアル参考資料
- コーディングのたたき台
ふわっとしたイメージをv0に伝えるだけで、プロが作ったようなUIが数秒で出てきます。たたき台として、かなり使えます。
Readdy
コードを触らなくていいAIサイトビルダー
Readdy(Readdy.ai)は、テキストで説明するだけでWebサイト全体を自動生成してくれるAIサイトビルダーです。
初心者でもプロンプト一つであっという間にトレンドのデザインを作りやすい設計になっています。
レイアウト・コピー・画像・カラーパレットまで含めて自動生成してくれるので、「とにかく早く形にしたい」という場面に向いています。
Figmaへのエクスポートにも対応しています。
料金: 無料プランあり。有料プランは月額約25ドル〜
こんな用途に:
- LPや簡易サイトの素早いプロトタイピング
- コードを触りたくない人のたたき台作成
- クライアントへのラフ提案
コードもデザインの知識も不要で、Webサイトの第一稿をサクッと作れるのが最大の魅力。
Claude DesignとClaude Code
最強のデザインAIディレクター
2026年4月に登場したClaude Designは、ビジュアルデザインに特化した新しいプロダクトです。
テキストでイメージを伝えると、プロトタイプ・スライド・LP・UIモックアップ・ワンペーパーなどのビジュアルをそのまま生成してくれます。
特にWebサイトの構築には、プロンプトのみで動くAIの中では一番向いているのではないかと思います。
Claude Designの立ち位置は「デザイン設計を一緒に考えるAI」、いわばディレクターのような存在です。画像を作ってとお願いするタイプのAIではなく、「どんな構成にする?」「ボタン配置はどうする?」と、設計ありきで考えてくれます。
チームでの共有や細かい修正にも全対応。完成したデザインは、PDF・PPTX・HTML・Canva・組織内の共有URLなど複数の形式で出力できます。
簡単なLPであればReaddyのほうが手軽ですが、それなりの規模をしっかり設計して作るとなると、Claude Designは非常に有効なツールだと思います。
料金と対応プラン: Claude Pro(月額約3,000円)以上のプランで利用可能。フリープランは対象外。
そして、
Claude Designで作ったデザインを実装するのが、Claude Codeです。
Claude Codeはほかにも多くの機能を持つAIエージェントですが、ここでは割愛。
この記事で言いたいのは、
Claude Designでデザイン・プロトタイプを作る → Claude Codeでそのまま実装する
この流れで、「デザイン → 実装」をAIのみで完結させることができるということです。
料金: Claude Pro(月額約3,000円)以上のプランで利用可能。
デザインからコーディングまでAIだけで完結できる、今一番注目のツール。本格的なプロダクトやサービスサイトを作りたいときに、真価を発揮しそう
既存のデザインソフトはどうなってるの?
FigmaやPhotoshopはまだまだ現役
AIが話題になると「FigmaやPhotoshopはもう使わなくていいの?」と思う人もいるのではないでしょうか。
AI情報ばかり追いかけていると影の薄さを感じてしまいますが……現場ではまだごりごりに使っています。
特にFigmaは「Figma Make」というAI機能が実装され、AIとデザイン作業がより自然に融合されています。PhotoshopやIllustratorも、Fireflyとの連携が盛んです。
昔の使い方とは変わってきましたが、AIとうまく組み合わせることで、作業をよりクリエイティブに進められるようになっています。
AIツールで作ったものは、あくまでたたき台です。
細かい調整や修正、クライアントへの提案データの作成、デザインシステムの管理は、FigmaやPhotoshop・Illustratorで行うのが今も主流です。
また、既存サイトの更新や修正はAIの苦手分野でもあるため、そういった場面でも従来のツールが活躍しています。
AIで作ったデザイン、そのまま納品できるの?
これは仕事の規模や取引先にもよりますが、私個人としては、Firefly以外の生成AIで生成したものをそのまま納品するケースはほとんどありません。(FireflyはAdobe公認で商用利用に対応しています)
いちばんの理由は、権利関係にまだグレーな部分があるからです。学習範囲がはっきりしていないものやフォント周りは注意が必要です。
Firefly以外のツールは「個人用」「アイデア出し」レベルでの活用にとどめています。それでもめちゃくちゃ便利なんですけどね。
アイデアの壁打ちをしていると思考がまとまったり、たたき台を出してもらうことで方向性が決まったりはよくあります
また、生成AIで何度もデザインを出していると、出力の傾向が似ているなと思うことは多いです。
たぶん他でも似たようなデザインが出ているかもしれないと思うと、仕事先への納品はちょっと怖いですね。
コーディングだけはAIがほぼ主役になってきた
一方で、コーディングの領域はAIへの依存度がかなり上がっています。
ベースのコードはAIに生成してもらって、細かい調整や修正は人の手で行う、という流れがすでに現場では当たり前になってきています。
「コーディングが苦手だからWebデザイナーになれるか不安」という人にとっては、むしろ今の方が参入しやすい環境とも言えます。
まとめ
AIツールは「使い始めてから覚える」ものです。完璧に理解してから動こうとすると、ツールがまた進化して追いつけなくなります。まず一つ、気になったものから触ってみてくださいね。

