Webデザインで使う主要4ソフトとは?まず全体像をつかもう
2025年時点のWebデザインツールについて、現役デザイナーがさくっとまとめます
2025年時点のWebデザインでは、下記の4つのデザインツールが中心です。
- Figma(フィグマ):基本無料
- Photoshop(フォトショップ):有料
- Illustrator(イラストレーター):有料
- Canva(キャンバ):基本無料


と言っても、これら4つ全てを覚えなければいけないわけではなく、自分の働き方や使い方に合わせて選んでいきます。
2025年のトレンドをまとめると…
Figma


Web業界で主流化。未経験が最初に学ぶならこれ
Photoshop / Illustrator


プロ使用率が高い。写真加工や印刷物のデザイン等、広告では必須
Canva


副業・フリーランス案件で需要が急増。SNS利用や資料デザインに強い
Figma / Photoshop / Illustrator / Canva 比較一覧表
費用・動作環境の比較・違い
デザインソフトを使うにあたって、まず気になるのが「費用」と「自分のパソコンで動くか」という点ではないでしょうか。
| ソフト名 | 費用(月額目安) | 動作環境の負荷 |
| Figma | 無料〜 | 軽い |
| Canva | 無料〜 | 軽い |
| Photoshop | 2,380円/月〜 | 負荷が高め |
| Illustrator | 3,280円/月〜 | 負荷が高め |
CanvaやFigmaは無料から始められるので、リスクが低いです。
また、CanvaやFigmaは軽くブラウザでも動かせるのでインストールもいりません。一方、Photoshop / Illustratorは少し重いので、低いスペックのパソコンだと動かない可能性があります。
なので、MacでもWindowsでもどちらでも大丈夫ですが、
メモリ16GB以上
SSD 512GB以上
が安心です。


特徴と得意分野の比較・違い
次にそれぞれのデザインソフトの特徴や強みをみていきましょう。
| ソフト名 | 主要な役割 | 強み・特徴 |
| Figma | Web/アプリのUI/UX設計 | 共同作業が圧倒的に強い。軽い。無料で始めやすい |
| Photoshop | 写真加工、バナー制作 | 画像の編集・合成など、特に写真加工に強い |
| Illustrator | ロゴ、アイコン、印刷物制作 | 紙デザイン(ポスター等)の王道。ロゴやイラストなどにも |
| Canva | SNS画像、資料デザイン、簡単なバナー | 豊富なテンプレートで初心者でも綺麗な仕上がり |
次の章で、具体的に解説していきます
各ソフトの特徴と現場での利用方法を徹底解説
ここからは、それぞれのソフトがどんな特徴を持ち、実際の現場でどんな役割をしているのか。
そして、どのように使い分けられているのかを、具体的に見ていきましょう。
Figma|UI/UX・Webサイト制作の中心。共同作業が最強


Figma(フィグマ)は、いまのWebデザインでもっとも主流になっているソフトです。
無料で始められるので、未経験者・初心者にもおすすめしやすい。
他のデザインソフトと違って、Figmaは最初からWebデザインに特化して作られているため、
- Webサイトのデザイン
- アプリの画面デザイン・設計
- 管理画面のデザイン
などが特に得意です。
さらに、
- Web制作会社での採用率が急上昇している
- 動作が軽い
- 作ったデザインをチームやクライアントとリアルタイムで共有・共同編集できる
- そのまま画面移動の時の動きまで作れる(プロトタイプ機能)
- コーディングがしやすい
といった特徴もあって、現場との相性がとても良いソフトです。
最近ではロゴやSNSバナーまでFigmaで作るデザイナーも増えています。
機能が拡張され、どんどん汎用性の高いオールラウンダーになってきていますね
Figmaについて詳しくは、以下の記事にまとめています。


Photoshop|写真加工・SNSバナー・合成の王道ツール


Photoshop(フォトショップ)は、写真加工の分野で圧倒的に強いツールです。
- Webサイトに使うモデル写真や商品写真をより魅力的に見せるための加工や補正。
- 複数の画像を合成してインパクトのあるバナーを作成するとき
- 写真から不要な部分を切り抜くとき
など、細かい描画やレタッチが必要な場面では、Photoshopは欠かせません。
例えば、こんな繊細な加工も得意です。


Webサイト全体のレイアウト作成はFigmaのほうが効率的ですが、Photoshopでサイトデザインを細部まで作り込むデザイナーもいます。
Photoshopの加工技術や現場での使われ方については、以下の記事を参考にしてください


Illustrator|ロゴ制作や紙デザインの王道ツール(ベクター画像)


IllustratorはPhotoshop同様、画像制作・加工が得意ですが、扱う画像はベクター画像になります。
線とパスで表現される画像で、拡大しても劣化しないのが特徴です。
主に、以下のような例で活躍します。
- 企業のシンボルマークとなるロゴを制作するとき。
- Webサイトのアイコンセットを作成するとき。
- 複雑なフローチャートやインフォグラフィック(図解)を作成するとき。
逆に写真の扱いなどは苦手。写真を加工したい時はPhotoshopが必要になります
また、Illustratorは印刷物デザインの王道です。
名刺・チラシ・パンフレット・ポスターなど、紙のデザインといえばほぼIllustratorが使われます。
他のソフトでも作れないことはないのですが、印刷の現場ではIllustratorが業界標準。
Webだけでなく、紙デザインやロゴ制作など、幅広くデザインで仕事をしたい人には必須のツールです。
ベクター画像とビットマップ画像の違い
デザインの世界では、画像には2つの種類があります。
使用目的によって、どちらの形式が良いかが変わってきます。
ビットマップ画像(ラスター画像)
点(ドット)の集合体でできている画像で、写真のよう複雑な色の構造を持つ画像の表示に適しています。点でできているので、拡大すると荒れます。
ベクター画像
線や図形でできている画像です(正確には数学的な情報データとして記録)。どれだけ拡大しても劣化しないのが特徴です。主にIllustratorで扱います。


例えば、企業ロゴは必ずベクター画像で作ります。
理由はシンプルで、ロゴはWebバナーから名刺・ポスターなどの印刷物まで、さまざまなサイズで使われるからです。
どれだけ拡大しても劣化しないベクター形式が最も適しています。
企業の“顔”となるロゴが、拡大したときに崩れてしまっては困るので、Illustratorでロゴを制作・納品するのが基本です。
Canva|ノンデザイナー向けの最強デザインツール


ここ数年で爆発的に需要が伸びたツールが、Canva(キャンバ)。
Canvaは、デザインの知識がなくても、豊富なテンプレートを使って直感的にデザインすることができます。
SNS運用バナー、資料、ヘッダー画像など、スピード重視の案件では最強。
・ブログ記事のアイキャッチやSNSの告知画像など、頻繁に更新が必要な簡単なデザイン。
・急いで簡単な資料やプレゼン資料を作りたいとき。
に活躍します。
さらに最近はAI機能の進化もあって、クオリティがどんどん向上。
デザイン会社でCanvaをメインで扱うことは少ないのですが、
フリーランスや副業を中心に
- Canvaでバナー量産
- Canvaで資料制作
- Canvaデザイナーとして独立
という働き方も広がっています。
細かいレタッチや高度な調整は苦手ですが、SNS時代のスピード案件とは抜群の相性だと思います。
現役デザイナーの実例|仕事での使い分けワークフロー
実際に私が仕事でどう使い分けているかの一例です。
メインビジュアルはPhotoshopで作成。


その後Figmaでサイト全体を構築していきます。
私の場合、パーツをPhotoshopやIllustratorで作成して、Figmaでレイアウトしていくイメージです。


私はロゴやアイコン、イラストを自分で制作することはほとんどありません。
しかし、ロゴやイラストのほとんどがIllustratorのデータなので、必然的にIllustratorのインストールは必要です。
- Webサイト全体のデザイン → Figma
- 写真・バナー素材 → Photoshop
- ロゴ・アイコン → Illustrator
- SNS・簡単な画像 → Canva
それぞれ得意分野が違うので使い分けているプロが多いですが、未経験から始めるならまずは一つずつ慣れていくのがおすすめです。
Webデザイン初心者がありがちなデザインソフトの勘違い
勘違い1:すべてのソフトを完璧に覚える必要がある
→ NO。制作物によって必要なソフトは違う
Webデザインでは、作り物によって必要なソフトは変わります。
- Webデザイン/アプリデザイン: Figmaメイン。追加でPhotoshop。
- 紙・印刷物デザイン: Illustratorは必須。
- 副業・SNS運用メイン: Canvaが中心で、必要に応じてFigmaなど。
まずは 自分の仕事に合うメインの1つを決めて集中するのが、挫折しないコツです。
勘違い2:ソフトさえ使えればデザインができる
→ NO。色・余白・フォント・レイアウトなどの「デザイン基礎」の方が大事
どれだけ高機能なソフトを使いこなせても、「なぜ余白をあけるのか」「なぜこの色なのか」 といった基本原則がわかっていないと、素人臭いデザインからは脱却できません。
ソフトはあくまで道具です。
学び始めの段階で、配色・余白・フォント・レイアウトといった基礎を一緒に学ぶと、上達スピードが一気に変わります。
勘違い3:最初から高額ソフトを契約しないといけない
→ NO。まずは無料のFigmaやCanvaで十分。
PhotoshopやIllustratorは、有料のソフトになります。
ですが、Webデザインの基本スキルは FigmaやCanvaの無料版でも学ぶことができます。
未経験でまずはWebデザインに触れてみたいというのであれば、慌ててPhotoshopやIllustratorを契約することもないです。
勘違い4:Figmaが主流なら、Photoshop/Illustratorはもう不要
→ NO。Photoshop/Illustratorは必要
確かにWebデザインではFigmaが主流になってきていますが、Adobe(photoshop/ Illustrator)は今でも現場の第一線で使われ続けています。
細かい写真加工や繊細グラフィックデザインは、Adobeが一番です。
「スクールではPhotoshopとIllustratorしか習っていない。Figmaを知らないと遅れてる?」と不安に思う人もいるかもしれません。でも大丈夫です。
私も習い始めはFigmaなんてなかったですが、PhotoshopやIllustratorのような基本的なデザインツールを土台として、時代に合わせて新しいツールを習得していきました。
デザインソフトは一つ覚えると、他にも応用が効いてきますよ。
まとめ:デザインツール学習の流れ
まずは Figma か Canva など無料で始められるツールを触ってみましょう。
操作に慣れながら、同時に「配色・余白・フォント・レイアウト」といったデザイン基礎も少しずつ学ぶと上達が早くなります。
そして、ロゴ制作や本格的な写真加工が必要になったタイミングで、Photoshop や Illustrator も覚えていくといいですよ。
もちろん最初からPhotoshopやIllustratorにチャレンジするのもありです!

