フリーランスWebデザイナーの平日のリアルな1日を紹介します。
この記事を書いている私は、Webデザイナー歴20年、フリー歴10年を超えるアラフォーデザイナーです。
兼業主婦でもあり、普段は家事や育児も行っています。
一人娘は現在小学生です。未就学時代は保育園に行っていましたが、今は学童なしでやっています。
この記事を書いた人

- Web業界歴20年
- 会社員デザイナー →フリーランスへ
- 一児の母・在宅ワーカー
業界の片隅で20年近くやってきました。これからWebデザインを学びたい未経験の人のために情報をまとめています
1日のスケジュール
6:00 起床
独身でフリーランスの時は、お昼前に起床もざらで、朝活なんてやる健康的なタイプではありませんでしたが、今は家族に合わせて起床しています。
起床後は、朝食作り。家族と朝食を取ったあとは、子供の身支度を手伝い、自分の歯磨きや化粧もすませます。
これも独身時代は打ち合わせがない時は一日中すっぴんでしたが、子供がいると急な外出も多いので、今は毎朝化粧しています。
朝食を作りながら携帯でメール&LINEのチェックのみは終わらせます。
7:30 子供が登校、一人時間開始
7時半に子供が学校へ行くのを見送って、私の一人時間が始まります。
保育園時代は8時半登園だったので、1時間早まりました。
まずは掃除や朝ごはんの片付け、洗濯機を回すなど、一連の家事を行います。
余裕があるときは、軽くウォーキングや宅トレをすることもありますが、まあなかなか続きませんよね。
ただ、フリーランスは深刻な運動不足になりがちなので、できれば朝の時間に運動を習慣化すべきだとは思っています。
9:00 仕事開始、メールチェック等
家事をすませて、コーヒーを淹れて一息ついたら、パソコンに向かいます。取引先はだいたい10時始業が多いので、9時頃から仕事を始めていると、かなり余裕ができます。
会社員時代は通勤に1時間かかっていたので、その分の余白ができたのは大きなメリット。
まず最初は、仕事のメールチェックと返信。その後、SNSやネットサーフィンで、なんとなく業界情報っぽいものをざっと見て回ります。(ちなみに多忙なときはこの優雅な時間がゼロになり、情報もまったく得られない状況に陥ります)
また、1日の始まりには必ず、今日やるタスクを洗い出します。
フリーランスの怖いところは、誰も管理してくれないため、タスクの抜けや忘れが起こることです。
今日連絡すべきこと、近日中に納品すべきものなどは、つい忘れがちになるので、手書きのスケジュール帳でもタスクアプリでもいいので、必ずまとめておきます。
そして、毎日それを必ずチェックすること。これはフリーランスを続けるうえで、かなり重要です。
一方で、主婦としての用事もあります。役所や銀行への用事、電話などのちょっとしたことは平日の昼間に済ませるのが一番なので、仕事と家事の予定をうまく組み合わせて1日のスケジュールを立てます。
9:30 サイトの更新作業など
特に急ぎの仕事がない場合は、定期的な案件から優先して進めていきます。私は簡単な更新作業をいくつか抱えているので、まずはそれを片付けてしまいます。
30分くらいで、さくっと終わる内容です。
10:00 制作作業など
定期的な更新作業のあとは、がっつりと制作作業に入ります。
デザインを作成したり、コーディングをしたり、WordPressを構築したり、ワイヤーフレームを作成したりしています。
10時を過ぎると、クライアントからLINEやSlackなどでぽつぽつ連絡が入るので、作業の合間にやり取りをしながら進めていると、あっという間にお昼になります。
11:30 お昼ご飯
独身でフリーランスだった頃は、外食ランチが楽しみでした。一人で優雅に平日ランチを楽しめるのも、フリーランスならではの特権ですよね。
今は主婦で、金銭面のこともあり、家で済ませてます。一人ランチはかなり適当で、前日の夕飯の残りものや納豆ご飯など…優雅さのかけらもありませんね。
12:00 打ち合わせの準備
子供がいない頃は昼休みもとっていたのですが、今は子供が学校から帰ってきたら仕事にならないので、15分程でランチを済ませ、またすぐに仕事に取り掛かります。
午後一でzoomでのオンラインミーティングが入ることが多く、その打ち合わせの準備として、
・資料の整理
・今日の会議で聞きたいことリストの作成
などを簡単にまとめて心の準備をしておきます。残った時間はまた制作作業の続き。
13:00 zoomでミーティング
クライアントとオンラインMTG。内容によりますが、だいたい1時間くらいが多いです。
Zoomのおかげで、ミーティングは本当に楽になりました。以前は対面での打ち合わせが圧倒的に多かったのですが、子供がいると夕方以降は出かけられませんし、移動にも時間がかかります。
独身の頃はフットワーク軽く動けていたのが、出産後はどうしても行動の自由が制限され、それが悔しく感じることもありました。
今でも子供にかかる制約は大きいですが、オンラインミーティングのおかげで時間的なゆとりが生まれました。
13:00 その2 買い物や病院など個人的な用事
オンラインミーティングがなく、在宅作業だけの日であれば、ATMや買い物、時には病院など、主婦業の用事を入れることもよくあります。
こうした予定を平日に気兼ねなく組み込めるのは、フリーランスならではの特権ですね。
また、外出の機会が少ない分、意識的に外出予定を入れるようにもしています。
14:00 ふたたび作業
14時頃から、ふたたびパソコン作業に戻ります。子供が帰るまでのラストスパートになります。
ここまでの日中の仕事時間を合計すると、5時間半くらい。会社員よりは少なめですね。
15:00 子供帰宅
子供が学校から帰ってきます。一気に自分の時間がなくなります。
保育園のときは16時半まで預けられたので、今より少し長く仕事ができていました。
学童を利用すればもっと長く仕事ができますが、我が家は子供と話し合ったうえで利用しないことにしました。
これはフルタイムの家庭にも言えることだと思いますが、学童が合うかどうかは、子供の性格によりますね。
うちの子には合わないとわかったとき、フリーランスでよかったと思えた瞬間のひとつでした。
16:00 子供の習い事
夕方は週に何回か、子供の習い事があるので送り迎え。長めの習い事の時は、一度帰宅して、少しでも仕事をすることもあります。
帰る時間がない時は、近くで待機しながら仕事関連の調べ物をしたり、作ったサイトのスマホ表示チェックを行ったりしています。
習い事がない日は、子供が遊んでいる横でパソコンに向かっていますが、話しかけてきたり要求が多いので、正直ほとんど仕事は進みません。
18:00 夕食作り、お風呂、宿題など
習い事が終わった後は子供の宿題を見るのに時間を取られます。
ほっといても自分でやってくれる子ならいいのですが、うちはそういうタイプではなく…これも子供によりますね。
その後、夕食作りやお風呂の支度など、ずっと家事と子供の相手です。
20:30 子供就寝
20時30分には子供を寝かせたい一心で、寝かしつけをします。小学生ですが、まだ一人では寝られないため、眠るまで添い寝をしながらおしゃべりをしたり、たまに読み聞かせをしたりもします。
保育園時代は、ここで子供と一緒に寝落ちすることがほとんどでしたが、最近は頑張って起きているようにしています。
21時 仕事開始
なぜ子供を1分でも早く寝かせたいかというと、夜にも仕事をしたいからです。日中の平均的な仕事時間は5時間半ほどですが、それでは仕事が追いつかないこともあれば、勉強の時間が足りないこともあります。
なので、子供を寝かしつけたあとに再び仕事をすることもよくあります。
一方で、仕事に余裕があるときやプライベートを優先したい気分の日は、夫とお酒を飲んだり、録りためたビデオを観たりして、自由な時間を楽しみます。
11:00 就寝
40過ぎると夜中まで起きていられなくなります笑
11時には就寝です。
今は家族のスケジュールに合わせる必要があるため、早寝早起きの生活ですが、独身の頃は2時でも3時でも仕事をしていました。
日15時間以上働いていたこともあります。完全にワーカーホリックでした。
仕事をするのも自由、しないのも自由。時間をすべて自分のために使えること。それが、フリーランス最大の魅力だと思います。
主婦フリーランスのメリット
ここで改めて主婦フリーランスのメリットをまとめてみました。
子供の予定を優先できる
学校行事や園の予定を優先できるのは、主婦フリーランスならではの大きな利点です。保育園は比較的融通が利きますが、幼稚園は平日に行事が多く、小学校でも授業参観や役員の仕事など、平日対応が求められることが今でも当たり前にあります。
子供がスムーズに登校してくれればよいのですが、行きしぶりや登下校の付き添いが必要なケースもあるので、親の対応が欠かせません。
また、子供が病気のときにもフリーランスでよかったと実感します。急な休みや早退でも、周囲に頭を下げる必要はありませんし、何よりそばにいてあげられます。もちろん、自分の仕事には直接影響しますが、会社に連絡したり気を遣ったりするストレスはゼロです。
平日のすいている時間に予定を入れられる
美容院や病院など、土日に行くと混雑しがちな場所も、平日に行けば空いていて快適です。
幼い子供がいると預け先を探したり、一緒に連れて行ったりと大変なことも多いですが、フリーランスなら日中のスキマ時間に予定を組んでも、誰にも迷惑がかかりません。
また、平日昼間しか開いていない役所や銀行にも、無理なく行けるのはありがたいですね。
主婦フリーランスのデメリット
大型連休に注意!
夏休みなどの大型連休は要注意です。保育園や学童を利用していればまだ対応できますが、幼稚園児や学童に通っていない低学年小学生がいる場合、1ヶ月近く仕事と育児の両立はかなりハードになります。
「好きなときだけ働ける」のがフリーランスの強みとはいえ、継続的に案件をこなさないと、安定して良い仕事を受けるのは難しいのも事実。バランスの取り方が非常に難しいところです。
家事を押し付けられがち
これは完全に我が家の話で他は事情が違うかもしれませんが、普段家にいるという理由で、家事の比重が夫よりもかなり高くなりがちです。共働きなのに……。
会社員であれば「夫婦でどう分担するか」といった話になることも多いかもしれませんが、気づけば自然と私ばかりが家事を担っています。
デメリットについては、ここでは書ききれないことも多いため、別の記事でより詳しくまとめています。興味のある方はそちらもぜひご覧ください。

まとめ
いかがでしたでしょうか。Webデザイナーとしてフリーランスで働く、リアルな1日をご紹介しました。
受託する内容にもよりますが、納期によって忙しさが大きく変わります。
繁忙期には子供とゆっくり過ごす余裕もなく、ひたすらパソコンに向かっている日もありますし、逆に落ち着いている時期はのんびりとした時間を過ごせることもあります。
多分ですが、多くの主婦フリーランスが、きっと似たような毎日を送っているのではないでしょうか。
最後にひとつだけ言えるのは、もっと外に出たほうがいい、ということですね。

