女性デザイナーのフリーランス独立タイミング:妊娠・出産を考慮したベストな選択

女性デザイナー。フリーランスになる独立のタイミングを考える

独立のタイミングは、フリーランスを目指すデザイナーなら誰でも考えることです。このタイトルで「女性デザイナー」と限定しているのは、女性には男性にはない出産という大きなイベントがあるです。

Webデザインをしている独身女性の中には、将来子供ができたときにフリーランスとして仕事と育児を両立できればと思っている人は少なくないと思います。

この記事「出産」を軸にして、独立のタイミングを考えてみました。

実は私も、子供を産むまでは出産や育児のリアルを全く理解していませんでした。子供が生まれても同じ生活が続くと割と本気で思っていましたが、現実は全く違いました。子供がいるだけで、生活や仕事のスタイルが一変したんです。

私は、今は幸運にも在宅フリーランスとして、育児と仕事に明け暮れる生活を送れています。

結婚前と後の生活は大きな変化はありませんでした。でも、出産前と後では天地がひっくり返ったくらいに生活が一変します。

子供というのは、親の時間のほぼ全てを吸い取られてしまう手がかかる強力な存在です。

目次

ルート1:子供ができる前に独立(または独身時代に独立)

私はこのタイミングで独立しました。

Web制作会社で数年働いた後、フリーランスとして独立し数年働いた後に結婚、さらに数年後に出産しました。出産後もフリーランスを続けています。

このパターンの良いところは、独身時代の身軽なうちにフリーランスとしての基盤を作れたことです。クライアントに呼ばれれば地方にも行きましたし、夜中や休日も対応していました。フットワークの軽さが強みでしたが、この軽さは出産後はもう絶対に不可能です。

身軽なうちに全力で仕事に注力できたので、デザインの勉強やフリーランスとしての仕事にも全力投球できました。この時期に「頼みやすいデザイナー」のイメージを定着させ、取引先との信頼関係を築けたことが、今の自分につながっていると思います。迷いもありましたが、身軽だったからこそ悩める余裕もありました。 

デメリットもあります。

元からフリーランス(個人事業主)なので、出産時は産休・育休手当てなんてものはなく、休んだ分は収入ゼロ。早めに仕事を再開しなければ、貯金が減っていくだけです。

また、出産前後の仕事を断るのは理由があるとはいえ、非常に勇気がいりました。特に継続案件の場合、他に頼める人がいないようなところは本当に心苦しかったです。

ただ、何年も誠実に取引先とお付き合いしていたことで、出産によるブランクを待ってもらえたのはありがたかったです。早めに独立して関係を築く時間があったからこそだと思います。

また、フリーランスの保育園問題は厳しいと言われています。私は運良く保育園に入れましたが、もし入れなかったら、フリーランスは続けられなかったと思います。ただし、出産前から働いているフリーランスは「休職中」ではなく仕事をしている扱いになるので、保育園入園のためのポイントはもらえる地域が多いと思います。なので、このタイプは、比較的保活が有利な面はあります。

ルート2:出産後に独立

次に、妊娠するまでは会社員として働き、妊娠後に退職するケースです。

このルートの場合、多忙な現場を離れ、赤ちゃんのことだけを考える幸せな時間が持てるので、心の余裕を持てる最適なタイミングかもしれません。

本人の心のゆとりとしては一番良いタイミングではないでしょうか。

退職金があれば、経済的にもしばらくは安心です。

でも、この場合、独立後の営業活動がネックになることがあります。元いた会社から継続案件をもらえるかどうかで難易度が違ってきます。

元の会社から案件をもらえれば、継続的な収入に加え、勝手のわかる仲間もいますので、産後もストレスなくフリーランスとしてのスタートをスムーズに切ることができます。ただ元の会社と完全に切れてしまった場合は、クラウドワークスなどで案件を探すのは、育児中だととても大変です。

さらに建前上は「失業中」「求職中」になってしまうので、保育園に入りづらいこともあります。スタートダッシュを切りにくく、気づけばブランクが空いてしまう可能性もあります。

出産後に独立を考えている場合は、子供が幼い間は配偶者の収入に頼りつつ、焦らず子供が少し手を離れてからフリーランスとしての基盤を作るのが理想かと思います。

 

ルート3:出産後も会社員で、その後独立

一番手堅いのがこのルートです。

最大のメリットは、産休・育休制度の恩恵にあやかれるということ。産休手当や育休手当さらにボーナスは、フリーランスには本当に羨ましい制度です。経済的な不安がなく、保育園にも入りやすいので、安心して育児ができます。

もし、子供を複数人産みたい、自分のデザイナーのキャリアも維持したいのであれば、このルートが最適です。焦らず、子供が保育園に入って落ち着いたタイミングで独立準備を始めると良いかと。

このルートでのデメリットは、独立の時期が遅くなってしまうということ、幼い子供を抱えるワーママ会社員のデメリット(子供の病気で会社を休みがちになる等)が避けられない点です。幼い子供がいての会社勤務は、本当に大変。

。でも、最近はリモート勤務の会社も増えているので、うまく活用すれば乗り切れるといいですよね。

まとめ

会社員デザイナーもフリーランスデザイナーも、それぞれメリットとデメリットがあります。

デザイナーとしてのキャリアをもっと充実させたいか、育児よりにシフトしたいか、その人の生き方によっても変わります。

まずは、深く考えずに独立してみるのも一つの方法です。Web業界は人手不足なので、経験があれば再雇用も難しくありません。失敗を恐れず、開業してみても良いと思います!私もその気持ちでフリーランスになり、気づけば10年以上続けてこられました。

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