【実体験】女性フリーランスの後悔ポイント・デメリットを語る

女性や主婦が在宅ワークのフリーランスで働く後悔・デメリットまとめ
目次

女性フリーランスの後悔ポイントは?

私は、在宅ワークで働くフリーランスの兼業主婦ママです。主な仕事はWeb制作をしています。

フリーランスになる前は、会社員デザイナーをしていました。

フリーランスになって10年以上経ちますが、個人的な満足度は高いです。もとからインドア派だったこともあるし、上司・同僚に気を使わずに仕事&育児に取り組めるのでストレスを感じにくいです。

でも仕事と家庭との両立を考えると、会社員という立場はとてもメリットが多かったと、今更ながらに感じています。

正直フリーランスで後悔することもあります

この記事では、フリーランスで働く女性(特に主婦)の後悔やデメリットだと感じる点を11点まとめました。

在宅ワークを考えている女性が後悔しないよう、参考にしていただけると嬉しいです

 

フリーランスでの後悔ポイント・デメリット11選

1. 収入の不安と自分で仕事を取る厳しさ

フリーランスで一番大変なのは営業と言われています。

安定した収入とは程遠いフリーランスですので、常に新規顧客の開拓をしていかないとあっという間に収入がない時がやってきます。

スキルアップと並行して、常に案件を探す営業スタイルは崩せません。

フリーランスの生き残りは継続案件をゲットできるかどうかですが、継続案件が増えた後もそれとは別に、紹介案件は厳しいものもなるべく断らない、ココナラ等で継続的にスキルを売る、クラウドソーシングはこまめに目を通す。といったことは欠かさずやっています。

でも毎回新しい人と出会ったり話したりするのが、正直しんどい時もありました。フリーランスというと煩わしい人間関係から離れられるという点から希望する人もいますが、やはり人間関係は避けて通れません。むしろ初対面の人と必要以上に関わることが多いです。

また、苦手な人と仕事をしなければいけなかったり、相手を説得させるコミュニケーションスキルが必要な場面もあります。

それに、営業がうまくまわらないとやはり不安になるもので、不安になると私生活にも影響が出てきてしまいがちです。

フリーランスの半数近くが「今の収入に満足していない」「将来が不安」という意見があります。

会社員であれば営業がとってきた案件をこなしていけばいいので、仕事に集中できるし、営業にかかるストレスがないのが魅力です。

2. フリーランスは働かなければ収入ゼロ

フリーランスというのは、自分が働かなければ収入は全くのゼロです。会社員のように毎月決まった給料はありません。

会社によってはパートでも有給やボーナスが支給されるところもありますよね。 

フリーランスにボーナスはありません。

有給も退職金もありません。

雇用保険もありませんので、仕事が入ってこなくなったら即日で収入はゼロです。

会社員ママの場合、特に大きなメリットなのが、産休・育休手当の存在です。

会社を辞めない限り、産休・育休中は育児に専念していても、毎月定期的な収入があります。

でも会社に属していないフリーランスは、もちろん収入ゼロです。

一年間仕事を休んで育児に明け暮れる生活を送ったとして、会社員ママが例えば200万円の収入があったとしても、フリーランスママはゼロです。

この差は非常に大きく、収入を途切らせないために、フリーランスママは早めに仕事復帰せざるを得ません。  

また、年金問題もあります。会社員で働くまたは夫の扶養の範囲で働いた場合、老後は厚生年金がもらえます。

しかし、フリーランスで「個人事業主」となった場合、年金は国民年金となります。

国民年金は、厚生年金よりもらえる額がずっと低いです。202 4年の現在で月63,000円しかもらえません。仮に一家の大黒柱であろうとも、これしかもらえないんです。夫婦で自営業なら月12万円です。

これからの年金の支給額はもっと下がるという話を聞くたびにゾッとします。

3. 代わりに仕事をしてくれる人がいない

私は子供を一歳で保育園に入れて、フリーランス業に復活しました。

入園後は案の定保育園の洗礼をうけて、預けて半年で息子は感染症をもらいまくり、しょっちゅう発熱を出してました。

子供が熱を出して会社を休んだり早退する時に職場に言いにくいというのは、働くママの共通認識ですよね。

在宅業かつフリーランスであれば誰に気を使うこともないので、この点は非常によかったです。

が、自分の仕事を代わりにやってくれる人はいなんですよね。

会社員であればその辺は心苦しく思いつつも同僚に助けてもらうことも可能ですが、フリーランスの場合そうはいきません。熱のある子供の面倒を見つつ、夜な夜な仕事を仕上げることになります。

納期直近の時に熱を出されると絶望します。

もちろん有給なんてないので子供が熱を出そうが病気になろうが、働かなければ収入はゼロです。

これは子供がいなくても同じことで、自分が病気になっても助けてくれる同僚はいません。

4. オンオフの切り替えが難しい

在宅ワークをしていると意識の切り替えが難しいです。

子供の遊び相手をするふりをして、スマホでクライアントとやり取りしたり。クライアントの方も昼夜問わず連絡をとってきますので、子供との楽しい時間も常にどこかで仕事への意識があります。

繁忙期は隙あらばパソコンを開いてしまいますし、もっと忙しい修羅場になると、幼い子供にTVやyoutubeを見せて、仕事にあけくれるダメ親になりがちです。。

会社を一歩出たら仕事をリセットできる、という環境は理想的だと思います。

5. 家事育児の割合が多い

在宅ワークの宿命といいますか、やはり家事の割合は私の方が多いです。

洗濯や掃除や料理はもちろんのこと、銀行や役所等の手続き関係は、どうしても日中動ける私の仕事になります。

保育園・学校関係も私の方が時間の融通が聞くので、毎日の送り迎えはもちろん、役員の仕事、細々とした提出物の準備と99%が私の役目です。夫はたまの行事参加のみ。

まあ、これは私の夫が朝早くから夜遅くまで外で働き休みも少ない、在宅ワークとは正反対の職種だからというのもあります。

なので、夫婦のあり方にもよるので一概には言えませんが、在宅ワークママの場合はママの方に家事育児の割合がよってしまうという一例です。

6. 働いている割に見入りが少ない

これは私の実力不足もあるのですが、在宅ワークの多くは働いている時給に合わないなと思うことも多いです。

その分この半自由な生活を買っているというのもありますが。

在宅ワークの単価は下がる一方です。作業が早ければいいのですが、だいたいはデザインに試行錯誤しているうちに、あっという間に時間が溶けてしまいます。

単純に世帯収入を増やしたいなら、外に働きに出てパートなりアルバイトをした方が絶対に安定した稼ぎがあります。

7. フリーランスは孤独

フリーランス、しかもあまり人に会わない在宅ワークというのは非常に孤独です。

孤独が大好き!という人もいると思います。

たしかに私も一人の仕事がやりやすいし、あまり孤独を感じないタイプなのですが、作業で煮詰まった時、ミスして落ち込む時、納期までの時間が圧倒的に足りない時、仕事をしながら子供が荒れている時に非常に孤独を感じます。

こんな時会社勤めだったらみんなで励まし合いながら仕事ができたろうに…と。

一番辛いのは、受注した案件のトラブルやミスを自分一人で背負い込まなければいけないことですね。誰にも相談できないし、自分で解決するしかありません。

また、ちょっとしたコーディングのエラーをどう直せばいいのか。提案したデザインに戻しがきた場合どう修正したらいいのか、という相談相手がいないことも地味に辛いです。会社だったら同僚に参考意見を求めることができるのですが、フリーランスの辛いところです。

8. 深刻な運動不足

保育園のママたち、みんなすらっとしています。ファッションもヘアスタイルもみんなおしゃれで、スタイル良くて似合っています。

「仕事デスクワークだからやばくて〜」ていう人がいますが、それでも外で働いている以上、最低限は動いているんですよね。電車に乗る時、駐車場まで行く時、会社でトイレに行く時、休憩に行く時、少しでも歩いていますよね。

在宅ワークしかしていない私の一日の万歩計700歩だったことがあります。家の1階と2階の往復しかしてません。ランチも簡単に済ませたいので炭水化物オンリーとか。

アラフォーともなると、太るとかダイエットしなきゃとかもはやそういう問題じゃ無いんです。

深刻な運動不足からくる、病気が本気で怖い。

独身時代はジムに行く余裕があっても子供が生まれるとその余裕はどこにもありません。

在宅ワークの場合、運動と健康に関しては人一倍意識していないといけないと思います。

9. 保育園に入りにくい

これはよく知られていることですが、確かにフリーランスママの保活は厳しいです。特に都会はフルタイムママでさえ厳しいので、認可園にフリーランスの子供が入れるのは至難の技です。

自治体によっては、在宅ワークなだけでフルタイム会社員よりポイントが低い場合があります。


我が家は都会ではないので運良く保育園に入園できましたが、保育園を諦めて幼稚園に入れたとか、認可外の保育園しかだめだった、というのはフリーランス仲間からよく聞く話です。

10. 二人目を作るタイミングが難しいことも

息子が通っている保育園がそうなのですが、0〜2歳児クラスの子の場合、育休以外の保護者の子供は退園しなくてはいけないという決まりがあります。

育休とはすなわち会社員ママのみに与えられる制度なので、フリーランスママには当てはまりません。

つまり、上の子が0〜2歳クラスの時に下の子を産むと、育休制度がないフリーランスの場合は、産んですぐ仕事を始めなければ上の子は退園になるということです(いちおう我が子の園は産後2ヶ月は休んでいいらしいですが、 2ヶ月後には仕事に復帰しなければ退園対象となっていました)仮にこのタイミングで退園したとして、上の子が3歳クラスになった時に、再度保育園に入れるかの保証はありません。

これが会社員ママであれば、育休中でも保育園に上の子を入れておけますので、ゆっくり赤ちゃんを育てることもできますし、仕事への復帰もスムーズです。

なお、うちの園は、3歳クラス以降であれば、母親がどんな状況でも子供は退園する必要はない、という決まりでした。なのでフリーランスママが下の子を考えるなら、3歳差以上で産むという選択肢になります。

この制度は地域によって違うので、お住まいの自治体の条件を確認してみてくださいね

 

11. 勉強する暇がない

会社員時代よりフリーランスの方が、インプットは確実に難しくなりました。

会社にいると自然に入ってくる情報も、フリーランスは自分で情報を積極的にとりにいかないと時代に取り残されます。Webデザイナーとしては致命的です。

IT業界は特に流れが早いので、子供産んで一年程育児に専念しただけでも、あっという間に時代においていかれます。

子供を産む前は仕事のプロジェクトがひと段落した後に勉強の時間を取ることも可能だったのですが、今やその時間はすべて育児にとられてます。

また、これは自分に問題があるのですが、受注する仕事内容も保守的になってしまいました。今あるスキルで確実にお金になるものを望んでしまいます。新しいことに挑戦するには、ストレスがかかりますし、時間もエネルギーも必要です。

フリーランスの後悔:まとめ

実際に10年Webデザインのフリーランスをやっている女性の立場でフリーランスの後悔ポイントをあげましたが、いかがでしたでしょうか。

育児中だと在宅ワークは羨ましがられることが多いですが、在宅フリーランスだからこそ思うデメリット、そして私の立場から見た会社員ママのメリットをまとめてみました。

ぜひ参考にして、ご自身の仕事選びに役立てていただけたらと思います。

女性フリーランスのメリット

最後に、せっかくなので女性フリーランスのメリットも何点か上げてみますね。実際に私が感じていることです。

  • 在宅ワークで育児との両立がしやすい
  • 平日に都合がつきやすい
  • 自分の時間が多い

在宅ワークで育児との両立がしやすい

やはり育児との両立のしやすさが在宅ワークフリーランスの一番の変え難いメリットだと感じています。

育児のイレギュラー(急な発熱、入院、行き渋り等)といったことにも、少なくとも仕事先の人に気を遣って対応する必要はなく、基本的に子供のそばにいる時間も会社員に比べると多いです。

在宅ワークは隙間時間にやれますので、子供が園・学校に行っている間、お昼寝や夜寝た後、朝起きる前等、自分で時間を作って仕事することができます。

平日に都合がつきやすい

平日しか対応できないこと(役所や銀行)や、幼稚園の行事なども平日に対応することができます。また、あえて休日に仕事をして、平日に買い物に行く、プライベートな用事を済ませることだって可能です。

時間の使い方が自由なのはフリーランスの特権です。

自分の時間が多い

子供がいると自分の時間が何より欲しくなりますよね。会社勤めでも自分の時間は得られますが、やはり会社でたくさんに人に会うことになります。フリーランスなら、子供と離れている時間のほとんどを一人で過ごすことも可能。

さすがにコミュニケーションの全てから逃れることはできませんが、それでも会社員よりはずっと自分の時間が多いです。

一人の時間が欲しいという人には、最高の環境だと思います。

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