【フリーランスデザイナー向け】はじめての見積書の作り方(フォーマット編)

フリーランス初めての見積書の作り方

フリーランスになると避けては通れない最初の試練が見積書の作成。

見積書が通らないと発注が来ない=仕事が来ないので、フリーランスにとっては「見積作成」というのは最最重要事項になります。

ベテランでもいまだに頭を悩ますのが見積というものです。

私もいまだに見積作成が大の苦手!金額を決めるのに、1日は悩みます。

この記事ではフリーランス初心者の方向けに、御見積書の作り方の基礎的なことをまとめました。

また、次の記事では、具体的な金額の項目について解説しています。

 

まずは最初に見積書の完成形を見てみましょう。じゃん。

Webデザイナー見積書サンプル
見積書サンプル

Webサイトの新規作成・デザイン&HTMLコーディングのみのシンプルな見積書です(金額は適当です。)

見積書には、作業内容とそれにかかる費用、条件等を細かく記載していきます。この見積書をもとに発注者は実際に発注するかどうかを決定します。相見積を取られることも少なくないですが、気にせず自分の金額を出していきます。

相見積とは
同業者に同じ条件で見積書を提出させ、複数の見積を比べる行為のことです。

 

この見積書はどのようにして作るのでしょうか。

見積書の作成は主に2パターンあります。

1.エクセルで作成

2.クラウドソフトで作成

エクセルの場合は、見積書用のテンプレートがネットで無料配布されています。デザインは違えど基本的なフォーマットはほぼ一緒です。

Microsoftの見積書用エクセルテンプレート

もう一つが「クラウドソフト」を使って見積書を作成するやり方です。

例えば、現在私は「会計freee」の見積書作成機能を使っています。「会計freee」は、確定申告に使うために導入した会計ソフトですあ、見積書→請求書→入金管理→確定申告までの流れが一元化できて、非常に便利でおすすめです。見積書や請求書がつくれるのは、会計freeeだけです。

会計freeeの見積書作成はこちら

目次

見積書の基本情報について

費用以外の部分で、必要な情報は以下の通りです。

  1. 見積先の会社名
  2. 日付
  3. 見積番号
  4. 自分の屋号・氏名・住所・連絡先
  5. 備考(見積期限、見積条件など)
Webデザイナー見積書サンプル

上記の情報を記入していきます。

1.見積先の会社名

相手の会社名は必須事項です。(株)等にせず、必ず正式名称で記入しましょう。

2.自分の情報

屋号があれば屋号を記載しましょう。あとは氏名(担当者名)、住所、連絡先を記入しましょう。

3.日付

見積した日付は必ず記入してください。なぜなら見積金額というのは、相場や世の動きによって違ってくるからです。デザイナー職であれば変動はしにくいですが、ものの仕入れ値が変わることはよくありますよね。例えば有料システムを使う場合、金額が将来変更になることもよくあります。なので、あくまでいつの見積かというのを明確にする必要があります。

4.見積番号

自分の管理のために見積番号は挿入するようにしましょう。今後やり取りが増えてくると、番号での管理は大切になってきます。付け方は自由ですが、ユニークな番号(常に被らない番号のこと)にしましょう。例えば、見積の日付を使って「202108101」(下一桁をその日の順数にする)とすると、ユニークになりますよね。また、顧客毎に頭にアルファベットをつけて「MS202108101」(例:Maicrosoft社宛の見積)とすると、顧客ごとに管理がしやすくなります。

 

5.見積期限

見積書において日付はとても重要です。3年前に提示した見積書を今更出されてこの金額でやれるんだよね、と言われても、社会状況が変化して同金額では受けられないことがあります。自分の単価が上がっていることだってあるかもしれませんよね。

なので、見積書には必ず有効期限(見積期限)を書いておきましょう。有効期限は勝手に決めていいので、私は「1ヶ月」にすることが多いです。

大事なものではありますが、深く考えずさらっと記載しておけばOK。文句を言われることはまあないです。

6.見積条件

見積条件に決まったルールはありません。後々のトラブルをなくすというリスクヘッジのために、書けるものはなるべく細かく書いておくのをおすすめします。

見積書というのはお客様の手に渡ると、どんどん上に上がっていきます。

現場担当者→その上司→その上司、という風に。そして上司が発注のハンコを押したらその金額でプロジェクトが動き出します。

そうなると金額を変更することは容易にはいかなくなるので、条件をきっちり決めておかないと、言った言わないの世界になってしまいます。

例えば、よくあるのは

納品形態について
サーバー上に直接納品か、(今では少なくなりましたが)DVD等に焼いて媒体で納品するか。また、HTMLのみの納品か、グラフィックソフトで作ったデザインデータも全て納品するのか。もしデザインデータを所望するのであれば、その分料金を上乗せします。

写真の有無について
Webサイトで使う写真はどちらが用意するのか。おそらく見積前のヒアリングにて決定しているとは思いますが、見積書にも書面で記載しておいた方がいいです。そうでないと、クライアントから「ちょっといい感じの写真をそっちで用意してよ」と言われかねません。
また、デザイナーの方で写真を用意するけど枚数が決まっていない場合は、

※有料素材を使用する場合は別途費用がかかります

といった一文を忘れないようにしましょう。

 

サーバー等の環境について
クライアントのサーバーを使う場合、または新規にサーバーを契約してもらう場合は、その旨記載しておきましょう。こちらではサーバーは用意しないからね、という意味です。

企業相手だとあまり問題がないのですが、個人や小さい会社のお客様だとサーバーってなんだ?という人もいるので、環境についてはヒアリングで明確にしなくてはいけません。

 

閲覧環境(対応ブラウザ)について
どのブラウザまで表示対象にするかを明確に表記します。ひと昔前はIE対応のため、IEがあるかないかで金額が変わることもありましたが、今ではIEは除外されます。

ただ、クライアントの中には驚くほど古い環境の人もいて、その基準で作るのが当たり前だと思っているケースもあります。閲覧環境については、あらかじめ必ず確認しておくようにしましょう。

  

条件は書き上げるとキリがないものです。条件を明示することは大変重要なことではありますが、杓子定規を引くべき部分と柔軟に対応する部分を、自分自身の中で決めておくと気持ちが楽になりますよ。

 

長くなりましたので、見積書の項目については、次の記事で解説します!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次