【勘定区分とは】フリーランスWebデザイナーの経費の例を公開

フリーランスの経理。勘定科目・仕訳とは
目次

フリーランスWebデザイナーの経費の例

前回の記事で、経費とは?について説明しました。

この記事では、フリーランスWebデザイナーの私の実際の経費を例にして「勘定区分」について説明したいと思います。

私の経費の利用状況は、ざっくりですがこんな感じです。

<インフラ>
・家賃
・公共料金(電気、水道、ガス)
・携帯料金
・ネット回線料金

<サブスクリプション系>
・オフィス360
・AdobeCC
・会計ソフト(freee会計)
・各種有料素材サイト(写真/イラスト)
・仕事で使っている有料アプリ

<通信系>
・サーバー、ドメイン

<その他>
・書籍代
・交通費
・郵便代、小包代
・打ち合わせ時の外食代
・外注費
・パソコン、プリンタ、HD、ルーター等のハードウェア
・その他文房具等の細かい備品

経費の「勘定科目」って何?

先に「勘定科目(かんじょうかもく)」という言葉について説明しますね。勘定科目とは、簿記で使う用語の一種です。ただの「科目」ということもあります。

家計簿でいう「食費」「光熱費」「被覆費」のようなカテゴリの分類項目と一緒です。

勘定科目は、フリーランスが確定申告にて帳簿付をする際に必要になってきます。

また、経費を勘定科目ごとに分類することを、簿記用語で「仕訳(しわけ)」といいます。

「勘定科目」「仕訳」は、度々出てきますので、頭の片隅にでも覚えてもらえれば。

勘定科目の具体例

それでは、さっそく私の経費を勘定科目に仕訳してみましょう。

矢印の後ろが「勘定科目」の項目になります。

・家賃→住居費
在宅で仕事をしているので家賃も計上しているのですが、家族で住んでいる家なのでプライベートの範囲も多いです。そのため、家賃の●%を経費として計上する形にしています。●%の中身は、人によって違いますが、一般的には、仕事をしている部屋の面積を全体から割って算出します。

 

・電気、ガス、水道→水道光熱費
これも、仕事中での使用率は高いのですが、プライベートな部分もありますので、月の支払額の数%と決めて経費にしています。

・携帯料金、インターネット回線→通信費
携帯料金とインターネットに関しては、 ほぼ仕事ばかり使っているので80%で経費にしています。仕事専用の電話や回線を持っている人は、100%でいいですね。

 

・有料アプリ→通信費(消耗品費もあり)
基本的には消耗品費の扱いだと思うのですが、携帯料金と合算で請求が入りますのでまとめて通信費にしています。

 

・郵便、小包み、切手代、年賀状代→通信費
年賀状は手書き派。請求書の郵送なども全部通信費です。

 

・オフィス360、AdobeCC、Sketch→通信費
クラウドソフトは通信費として処理します。他の通信費と比べるとちょっと違和感ありますよね。クラウドソフトでなく、インストール型の時は「消耗品」扱いだったので余計に。

 

・サーバー・ドメイン料金→通信費
ドメイン費用は「支払手数料」として処理するところもあるようですが、私はまとめて通信費にしています。

 

・会計ソフト「Freee」→通信費
これもクラウドソフトなので、通信費として処理します。クラウド中心になってからほとんど通信費だらけになってしまいました。

 

・勉強のための書籍代→新聞図書費
Kindle本やサブスクのオンライン雑誌も、新聞図書費にしています。

 

・セミナー代、オンライン学習サイトの費用→研修費
Udemy、Progate、ドットインストールといったオンライン学習サイトは、仕事の勉強のために使っているので研修費にしています。

 

・電車代、駐輪場代、バス代→旅費交通費
移動にかかったお金は全て旅費交通費です。駐輪場は100円/1回とかですが…チリも積もればですので計上しています。

 

・有料素材(写真・イラスト、フォント)→仕入れ高

商品(Webサイト)を作る際の材料となるので、仕入れ高としています。

 

・パソコン(10万円以下)→消耗品費
10万円以下のパソコンは、消耗品費として計上します。10万円以上するパソコンは「固定資産」となり減価償却の処理が必要ですので、消耗品扱いになりませんのでご注意を。

 

・プリンタ、外付けHD、メモリスティック、シュレッダー等のハード系用品 →消耗品費
パソコン同様、各製品10万円以下なら消耗品費にしています。10万円以上するものを購入したなら、「固定資産」となります。

 

・文房具→消耗品費
印刷紙、ペン、ノート等の文房具関係は消耗品費にしています。

 

・打ち合わせの喫茶店代→会議費・交際費
フリーランスはよく喫茶店で打ち合わせをします。その時の飲食代は、会議費として計上しています。交際費でも問題ないと思いますが、交際費はなんとなく接待のニュアンスが近いので、会議費にしています。

 

・手土産、ギフト→交際費
クライアントの会社に行くときに持っていくちょっとした手土産は交際費にいれています。

 

・手数料、粗大ごみの処理代など→雑費
どこにも入れられなそうなもので定期的に発生しないものは「雑費」です。例えばクレジットカード明細書の発行手数料や、振込手数料など。また、臨時的に発生した粗大ゴミの処理代も雑費にしました。
雑費が多いと税務署が不審に思うので、雑費に大きすぎる金額を扱うのはやめておくのが吉。

 

・外部の人に仕事をお願いした時の費用→外注費
外部の人に外注した場合は、「外注費」となります。相手から請求書か領収書をもらうのを忘れずにしましょう。

 

・国税還付金→事業主借
国から払い過ぎた所得税が返ってきたことがありました。これは事業主借で処理しました。

勘定科目がわからなかったら、とりあえず消耗品費か雑費にしておいて、確定申告前に調べて直せばOKです。

間違いだったらどうしようとは考えず、さくっと仕分けすることをお勧めします。ゆるい仕訳でも何か文句を言われることはありません。

例えば接待費があきらかに多すぎるとかでない限りは、大丈夫です。

 

ちなみに上記の経費の仕訳作業で、帳簿付の 70%は完了します。

会計ソフトであれば、素人の仕訳でもきっちり複式簿記の形にしてくれますので、とても楽ですよ。

私は会計ソフトは「会計freee」を使っています。一度勘定科目を設定すれば自動的に仕分けしてくれるので非常に楽です。

また、家賃や光熱費など全体の%で仕訳する「家事按分」についても、数字を設定するだけで簡単に経費を計算してくれます。とても便利ですよ。

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