国民年金の支払い方法。クレカ?振替?お得なのはどれか

国民年金。

国民年金に加入している人は、毎年4月以降に1年間分の納付書が届くと思います。

国民年金の支払いにはいくつか方法があります。具体的には

  • 振込用紙で払う(現金)
  • 銀行振替で払う
  • クレジットカードで払う
  • 電子マネーで払う
  • 電子納付(Pay-easy)で払う

といった5つの方法があります。

この記事では、支払いに関する具体的な方法やどの支払い方法がお得になるのかについてまとめてみました。

ちなみにどの支払い方法を使っても、手数料はありません。

目次

国民年金は前納が一番お得!

国民年金は、毎月払いの他に、6ヶ月分払い、1年分払い、2年分払いまでまとめて払える方法があります。

2023年現在の国民年金の1ヶ月あたりの保険料額は、16,520円です。

これを早割でまとめて払った場合、最高で16,100円の割引額(口座振替で2年分納付の場合)になります。

年間の前納の場合、納付書の使用期限が早めに決まっていますので、気をつけてください。令和5年であれば5/1までです。

以下は令和5年度の割引額の表になります。参考にしてください。

スクロールできます
1ヶ月分6ヶ月分1年分2年分
保険料額割引額保険料額割引額保険料額割引額保険料額割引額
納付書
(現金)
16,52098,310810194,7203,520387,17014,830
口座振替16,520円※98,3101,130194,0904,150385,90016,100
クレジット16,52098,310810194,7203,520387,17014,830
【国民年金】保険料額と割引額

※口座振替の場合、翌月末の口座振替を当月末の口座振替にすると、毎月の保険料が50円割引になります。

国民年金の支払い方法は5種類

振り込み用紙で払う

送られてきた納付書を持って、コンビニ・銀行などの金融機関・郵便局で現金で支払います。

コンビニで支払う際も、カードや電子マネーは使えません。現金で支払うことになります。

※市役所の窓口や年金事務所では支払うことができないので、気をつけてくださいね。

払う場所による違いはある?

銀行・郵便局であれば、窓口が空いている時間しか利用できませんが、コンビニであればいつでも支払いが可能です。ただし、保険料額が30万円を超える納付書は、コンビニでは使えません。そのため、2年分を前納したい場合は、コンビニ以外で支払いになります。

銀行振替で払う

5つの支払い方法の中で、一番割引額が高い方法が「銀行振替」です。

銀行振替にすると、なにもしなくても年間600円の割引がつきます。年間600円をお得と思うかどうかは個人の感覚ですが…しかし、例えば一年間分を前納した場合でも、銀行振替の割引額が一番高く、3,520円の割引になります。

また、銀行振替は一度手続きをすると、毎月自動で引き落とししてくれますので、毎回支払いを気にする必要がなく支払い忘れも起きにくいです。

なお、2023年現在、インターネット専業銀行はイオン銀行以外は、口座振替が利用できないようです。

口座振替にするには、振込用紙に同封されている「口座振替依頼書」等に記入して、近くの金融機関・年金事務所・郵便局のいずれかに提出します。手続きには1〜2ヶ月程かかります。もし同封の依頼書を無くした場合は、年金事務所に電話すると郵送してくれます。

クレジットカードで払う

クレジットカードの納付を契約すると、自動で毎月クレジットカードから支払いがされます。

口座振替と同様に毎回支払う手間と時間が省けて、支払い忘れも起きにくいです。

クレジットカードの1番のメリットは、クレカについているポイントが貯められるということですね。ただし、利用しているクレジットカードによってはポイントがつかない場合もあるので、お確かめください。ポイントがつくかどうかは、各カード会社の公式サイトに記載されています。

2023年現在、国民年金の支払いができるクレジットカードは、以下です。

Visa、MasterCard、ダイナースクラブ、JCB、American Express

一番割引額が高いのは「口座振替」ですが、ポイントがつくことを考えると、クレジットカードの方がおすすめといえます。

クレジットカード払いにするには、「国民年金保険料クレジットカード納付申出書」に記入して、近くの年金事務所へ提出します。この書類は、日本年金機構のホームページからダウンロードできます。

電子マネーで払う

納付書とスマホがあれば、決済アプリを使用した電子決済から国民年金を支払うことができます。

金融機関やコンビニまでいく必要がなく、自宅で支払いができるのがいいですね。

2023年現在、対象決済アプリは、以下になります。

  • auPAY
  • d払い
  • PayB(PayBと提携している各金融機関が提供する決済アプリを含む)
  • PayPay

電子マネーでの支払い方法

STEP
ダウンロード・登録

上記どれかの決済アプリをダウンロードし、氏名・生年月日等を登録

STEP
バーコード読み取り

納付書に記載されているバーコードを読み取る

STEP
確認

決済内容を確認する

STEP
決済完了

パスワードを入力して決済が完了

スマホ決済した後の納付書は、コンビニ・金融機関等で使用しないようにしてくださいね。二重払いになってしまいますので。

電子納付(Pay-easy)で払う

Pay-easy(ペイジー)はネットバンキングやATMを使って 税金や料金のお支払いができるサービスです。

届いた納付書にペイジーマークが入っていたら、ペイジーを利用した電子納付が可能です。

インターネットバンキングや、ペイジー対応のATMから、納付書に記載した番号を入力するだけで、簡単に支払いが可能。

外出先でも家でもその場で簡単に支払いが可能です。

ペイジーの詳細はこちら

支払い方法の変更について

クレジットカード払いや口座振替に変更したい場合は、申請書が必要になります。書類が手元にない場合は、年金事務所に電話して郵送してもらうか、日本年金機構のホームページからダウンロードして年金事務所に郵送します。

もし口座振替を辞めたい場合は、「国民年金保険料口座振替辞退申出書」という書類の提出が必要になります

もしクレジットカード払いを辞めたい場合は、「国民年金保険料クレジットカード納付辞退申出書」という書類の提出が必要になります。

両方とも郵送または窓口での手続きになります。

支払いを無視していたらどうなる?

意図的ではないにしろ、送られてきた納付書を無視して、国民年金を払わなかったらどうなるでしょうか?

まずは督促状が届き、知らない番号から電話がかかってきます。これは国民年金機構から委託された業者で、未払いの確認になります。

督促状が届いたら速やかに支払うようにしましょう。

国民年金を払わないことに対するデメリット

督促をさらに無視して、国民年金の納付を辞めたらどうなるのか。年金に対する国民の不安は年々高くなり、どうせ払ったってもらえないかもしれないから払いたくないという人も中にはいるかもしれません。

しかし、国民年金には、老後資金以外にもいろいろな役割があるので、必ず支払うことをおすすめします。

年金を支払わないと、老後に年金がもらえない

これはみなさんご存じの通りだと思います。

20歳を過ぎると国民全員に年金の支払い義務が生じ、理由があって免除申請を出している人以外は、全員年金を支払わなければいけません。

会社勤めの場合は、厚生年金として会社の給料より自動天引きされます。

年金は義務です。

そのため、全ての日本国民に納付の義務があり、国民年金+厚生年金を支払った日数が、120ヶ月(10年)よりも1ヶ月でも少なくなってしまうと、なんと老後に一円ももらえなくなります。

そのため、国民年金になる前に厚生年金を払っていたとしても、日数に足りなければ、支払った分の金額すらもらえなくなります。

年金を支払わないと、障害年金や遺族年金がもらえなくなる

老後にもらえる年金を「老齢年金」といいます。国民年金の中には、老齢年金の他にも「障害年金」や「遺族年金」があります。

もし仮に明日、自分が事故に遭って大きな障害をうけてしまったら。例えば人工透析などは障害年金の対象となります。

それまできちんと年金を払っていたら、国より障害年金がもらえます。

障害年金の支給には、加入期間のうち3分の1以上保険料の滞納がないこと、または初診から直近1年間に国民年金保険料の滞納がない事が条件となっていますので、もし未納があれば障害年金が受給できません。

老齢年金のことしか考えず、数週間支払いを滞納してしまう人もいますが、もしそのタイミングで事故にあってしまったら、、障害年金がもらえない可能性もあるので、未納には十分注意しましょう。

また、遺族年金も同様です。もし自分が亡くなってしまった場合、残された家族の生活を支えるために遺族年金が支払われます。

遺族年金も、年金をしっかり納付していないと支払いがされず、遺族が困ることになります。

民間の保険会社に入るより、国民年金をきちんと納めることこそが、正しいリスクヘッジになります。

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