ノーコードツールとは?Studio・WixでできるWeb制作と副業のやり方を解説

「Web制作に興味はあるけど、プログラミングは苦手…」

「学習に時間がかかりすぎて副業できる気がしない」

というWebデザイン未経験者におすすめしたいのが、 ノーコードツール(Studio・Wix) を使ったWeb制作です。

ノーコードツールとはその名の通り、コードを使わなくてもサイトの制作・公開ができるツールです

この記事では、初心者に向けて

ノーコードツールの基本

学習に必要なスキルや費用

副業・仕事として活用するためのポイント

などをわかりやすく解説します。

簡単に言うと、専門的な知識がなくても、高機能で見栄えのいいサイトが作れてしまうとても便利なツールのこと。

こちらが、日本の代表的なWebサイト用ノーコードツール「Studio(スタジオ)」です。

こちらが、世界的に有名なWebサイト用ノーコードツール「Wix(ウィックス)」です。AIで会話するだけでサイトが作成できます。

このように、従来まで必要だったWebサイトの専門的な知識がなくても高クオリティなサイトを短時間で作ることができるのが、ノーコードツールの強みです。

そんなに簡単なら、わざわざ外注する人はいるの?と思うかもしれません。

でも実際には、忙しい経営者や個人事業主が多く、サイト制作や運用を外注したいと考える人がほとんどです。

さらに、ノーコードツールといっても使い方にはコツがあり、自社に合わせたカスタマイズや運用・更新は欠かせません。

スピーディーに納品できて、一から作るより安く済む。ノーコードでのWeb制作は副業にぴったりのスキルなんです。

さらに、基礎をしっかり勉強したデザイナーが作るサイトは、低コストでもプロっぽく仕上がり、クライアントにとって大きな価値になります。

この記事では、ノーコードツールの基本的な知識と、日本でよく使われているツールについてまとめました。

ノーコードにはアプリやシステム開発向けもありますが、ここでは Webサイト制作専用のノーコードツール を解説しています

ノーコードツールの特徴やメリットデメリットをスライドで解説

Webサイト制作でよく使われるノーコードツールをスライドでまとめました。クリックすると、詳細にジャンプします。

この記事を書いた人

  • Web業界歴20年
  • 会社員デザイナー →フリーランスへ
  • 一児の母在宅ワーカー

業界の片隅で20年近くやってきました。これからWebデザインを学びたい人のために、独学やスクールの情報をまとめています

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目次

ノーコードツールとは

HTMLなしでWebサイトを作れる仕組み

ノーコードツールとは、Webブラウザ上でサイト制作・公開・運営のすべてが可能になるツールです。

一般的にWebサイトの制作は、

デザイン作成

HTMLコーディング

サイト公開(インターネットにアップ)

の3ステップで進められます。

一方、ノーコードツールは、画面上でパーツ(テキスト、画像、ボタンなど)をドラッグ&ドロップで配置するだけでレイアウトが完成します。

裏側では自動的にコードが生成されているため、ユーザーは操作画面でデザインを組み立てる感覚で制作できます。

ボタンひとつでサイト公開も可能です。

つまり、今まで必須だったHTMLやサーバーの知識がなくても、ノーコードツールでは、簡単にものの数時間で高クオリティのサイトが完成するのです。

イメージとしては「PowerPointでスライドを作る」ような感覚に近いです。

ネットショップもノーコードツールで作れる

また、Webサイトだけでなく ネットショップ向けのノーコードツール もあります。

買い物カゴやクレジットカード決済の仕組みは複雑で、システムに詳しくない人には、何がなんだかわからないですよね。

でもノーコードツールなら、その複雑な仕組みを気にせず、デザインを整えるだけで自分専用のネットショップを公開できます。

学習に必要なスキルと費用

基本的に必要なのはパソコンだけ。タブレットではできませんので注意

知識について

ノーコードツールを使うのに、特別な専門知識は必要ありません。

パソコンの基本操作ができて、インターネットやアプリを普段から使っている人なら十分始められます。

強いて言えば、画像のサイズを整えたり文字を見やすく配置したりといった「デザインの感覚」があると、よりスムーズにスキルアップできます。

費用について

費用面も大きな負担はありません。

StudioやWixといったよく使われているノーコードツールは、どちらも無料プランがあり、登録も勉強も0円から始められます。

本格的にサイトを公開する際は、月数千円程度の有料プラン(1,000〜3,000円程)に切り替える必要がありますが、これは従来のサイトで契約するサーバー費用とそこまで大きな差はありません。

ノーコードツールで副業は可能?稼げる理由

「ノーコードツールを勉強して本当に稼げるの?」と不安に思う方も多いですよね。

結論からいうと、ノーコードツールを使ったWeb制作は副業に十分つながります。

理由をわかりやすく整理してみました

初心者が簡単に始められて学習時間も少ない

まず単純に、未経験からでも学習を始めやすいという点があります。

StudioやWixのようなノーコードツールは操作が直感的で、短期間で基礎を身につけやすく、比較的早く仕事・副業に挑戦しやすい環境が整っています。

しかも、始める前に余計なスキルや高額なデザインソフトは不要

従来のWebデザイン学習では「デザイン+HTMLコーディング」を学ぶために多くの時間がかかりましたが、ノーコードならHTMLは不要で、デザインも用意された綺麗なテンプレートをカスタマイズするところから始められます。

「じゃあ、もうみんな始めているんじゃないの?」と思うかもしれません。

いえ、ノーコードツールはまだまだ進化の途中。扱える人材は不足しています。

今学んでおくことに価値があるのです。

学習にかかる時間とお金を大幅に抑えられるのが魅力!

デザイン品質が高く、実案件レベルのサイトが作れる

StudioやWixには洗練されたテンプレートが多く、誰が作っても素人っぽく見えにくいです。

プロのような仕上がりを短時間で実現できるので、実際の案件でも通用しやすいクオリティを確保できます。

コスパが良く、小規模サイトにぴったり=副業に最適

小さなお店や個人事業主のサイト制作は、低コストかつスピーディー に仕上げられることが求められます。

「ホームページは欲しいが、何十万もかける予算はない」なんて依頼がたくさんあるよ

ノーコードツールはこのニーズにぴったり。

デザイナー側も短時間で作業でき、依頼する側も手頃な価格で発注できるため、副業案件として成立しやすいのが特徴です。

少ない時間で効率的に稼ぎたい副業希望者にとってはとても良い選択肢になっています。

実際に、数万円で名刺代わりのシンプルなサイトを希望する依頼はよくあります。制作会社に頼むと数十万〜百万円の見積もりになるケースでも、ノーコードツールなら予算の範囲で短時間で、効率的に作れるのです。

さらに「10年前に高額で作ったサイトを、できるだけお金をかけずにリニューアルしたい」というニーズも多く、小規模サイト向けの案件需要はまだまだ眠っています

企業での導入も進んでいる

少し前までは「安いけど癖が強く、デザインもイマイチ」というイメージがありました。

ところが今では、大企業も次々と導入を進めています。

公式サイトや採用サイトなどにも使われるようになり、「信頼できるツール」 という認識が広がってきました。

AIによる自動デザインや構成提案とも組み合わせやすく、今後ますます成長が期待される分野なので、これから学ぶ人にも強くおすすめできます。

副業案件でも需要が広がっている

クラウドソーシングや知人経由の依頼でも「Wixで作ってほしい」「Studioでお願い」といった具体的な要望が増えてきています。

実際に副業やフリーランスの案件として成立しているので、需要は確実に広がっています!

ノーコードツールのデメリット

自由度の制限

ノーコードツールは優れたツールですが、やっぱり機能やデザインには制限がかかります。決められたこと以上はできません。

HTML/CSS、WordPressといった完全にオリジナル制作でつくるサイトと比べると、デザインの自由度や機能のカスタマイズは劣ります。

サービス依存のリスク

提供会社がサービス終了した場合、改修やメンテナンスが難しくなるリスクあり。

最悪、作ったサイト自体が消えてしまう可能性があります。

特に無料プランではバックアップが取れない場合もあるので注意が必要です。

Web業界への転職スキルとしては弱い

もし仮にWeb業界への転職を考えていた場合、StudioやWixでサイトが作れるというだけでは、「即戦力スキル」としては弱めです。

ただし、ノーコードツールを扱う制作会社や、一般企業のWeb担当としてなら十分役立ちます。

案件の受注時に注意すべきこと

ノーコードツールを使う場合は、カスタマイズに制限があることや、サービス終了リスクをあらかじめクライアントに伝えておくことが大切です。
また、無料プランには広告表示やドメイン制限があるため、副業案件では有料プラン+独自ドメイン契約が基本になります。

月額費用はかかりますが、HTMLを使った従来のサイト制作でのサーバー代と大きな差はなく、きちんと説明すればクライアントも納得しやすいでしょう。

ノーコードツールでできる副業での活用例

「実際にどんな仕事につながるの?」と気になりますよね。

個人事業主や店舗のホームページ制作

飲食店、美容室、学習塾などの小規模店舗や個人事業主は、名刺代わりになるホームページを必要としています。

「見やすくて更新しやすいサイトが欲しい」というニーズに、ノーコードはぴったりです。

低コストでスピーディーに仕上げられるため、副業案件として成立しやすい分野です。

副業というと、オンライン経由で探しがちですが、意外と身近な人の中にも困っている人はいます。

ネットショップの立ち上げサポート

雑貨や食品などを販売したい個人事業主から「小さなネットショップを作りたい」という依頼は多いです。

メルカリなどで出品もしていますが、小さくても自分のサイトが欲しいという依頼は多いです。

Wixにはショッピング機能がありますし、BASEやShopifyといったネットショップ用のノーコードサービスもあるので、十分対応可能です。

LP(ランディングページ)制作

新商品の紹介やキャンペーン告知など、1ページだけで内容を伝える特別なWebページ を「ランディングページ(LP)」と呼びます。

チラシのように情報を1枚にまとめたページで、広告やイベントの申込ページとしてよく使われています。

文章と画像を組み合わせてデザインすれば形になるため、ノーコードツールとの相性が抜群です。

特に「広告を回すためのLPを短納期で作りたい」という依頼は多く、副業としても人気です。

クラウドソーシングでの案件獲得

「クラウドソーシング」とは、インターネット上でお仕事をやり取りできるサイト のことです。

クラウドワークスやランサーズといったサービスに登録すれば、全国の企業や個人から依頼が掲載されていて、自宅から応募・受注できます。「副業のスタートライン」とも言える場所ですね。

「Wixで作ってほしい」「なんでもいいから短期間でサイトを立ち上げたい」といった依頼もあります。

ライバルが多いので最初は単価が低めになりがちですが、経験を積むことで実績が増えるので、最初の経験値稼ぎの場としてはおすすめです。

Web制作でおすすめのノーコードツール

ノーコードツールは数多くありますが、Webサイト制作で特に人気なのが STUDIOWix の2つです。

まずはこの2つを押さえておけば、副業で十分に通用します。

さらに、ネットショップを作りたいなら、shopifyBASEがあります。

Studio(スタジオ)|日本製・デザイン重視

ノーコードツールSTUDIOのWebサイト画面イメージ

公式サイト:studio.design/ja

Studioは2018年に登場した、日本製のノーコードツールです。

国内での知名度が高く、大手企業のWebサイト制作にも使われている信頼性のあるサービスです。

2024年時点でユーザー数は50万人以上、制作サイトは10万件を超えています。

特徴は、洗練されたテンプレートと直感的な操作性

デザインの自由度も高く、SEOやスマホ対応(レスポンシブデザイン)も標準で備わっています。

さらに、日本企業ならではの細やかでスピーディーなサポートも安心材料。

副業で始めるなら、まず押さえておきたいツールです。

Wix(ウィックス)|世界シェア・機能の拡張性が高い

ノーコードツールwixのWebサイト画面イメージ

公式サイト:ja.wix.com

Wixはイスラエル発のノーコードツールで、世界190か国以上で利用されているグローバルサービスです。

ユーザー数は2億人以上と圧倒的で、個人から企業まで幅広く使われています。

特徴は、800種類以上のテンプレートと、豊富な拡張機能をクリック操作で追加できる点。

ネットショップ、予約システム、会員サイトなど「アプリ的な動き」にも対応でき、STUDIOに比べて機能面での自由度が高いのが魅力です。

さらに最近では、AIが自動でサイト構成を提案してくれるサービスが登場しました。

AIと会話するだけで、完成度の高いサイトを制作できます。

幅広い機能を求める人や、案件の単価を上げたい副業デザイナーにおすすめのツールです。

BASE | 日本製・ネットショップ制作

日本初、無料で作れるネットショップ作成サービスBASEのトップページ

公式サイト:thebase.com

BASEは日本発のノーコードツールで、ネットショップ制作に特化しています。

初期費用や月額料金は無料で、売上が出たときだけ手数料(約6.6%+40円)がかかる仕組み。

商品登録や決済、発送管理といったショップ運営に必要な機能は一通り揃っており、専門知識がなくてもすぐにオンライン販売を始められます。

さらに日本製サービスのため、サポートやマニュアルがわかりやすいのも安心ポイント。

「小さなお店のネットショップを作りたい」という案件に強く、副業でも人気のツールです。

Shopify(ショッピファイ) | カナダ製・本格ネットショップ制作

ネットショップ作成サービスshopifyのトップページ

公式サイト:www.shopify.com/jp

Shopifyはカナダ発のノーコードツールで、ネットショップ制作に特化しているのが最大の特徴です。

世界175か国で利用されており、利用店舗数は数百万以上。日本でも中小規模から大手ブランドまで幅広く導入されています。

商品登録、カート機能、クレジットカード決済、在庫管理など、ネットショップに必要な機能がすべて揃っているため、専門知識がなくてもすぐに本格的なオンラインストアを運営できます。

デザインテンプレートも豊富で、追加アプリを使えばサブスクリプション販売や多言語対応も可能。

無料では使えず、有料プラン(月額約3,000円〜)が基本ですが、その分拡張性や信頼性は抜群です。

STORES(ストアーズ) | 日本製・ネットショップ&実店舗連動

STORESのトップページ。ネットショップ作成、会員管理、決済・レジサービスなどの概要

公式サイト:stores.fun/

STORESは日本発のノーコードツールで、ネットショップ制作に加え、実店舗向けのサービスとも連動できるのが大きな特徴です。

商品登録、カート機能、クレジットカード決済、予約システムなど、ショップ運営に必要な機能が標準装備されており、初心者でもすぐに販売を始められます。

デザインテンプレートも豊富で、おしゃれなショップを簡単に構築可能。

さらに、POSレジやキャッシュレス決済サービスとも連携できるため、ネットとリアルの両方でショップ運営をスムーズに行えるのも強みです。

無料プランも用意されており、有料プラン(月額2,980円〜)に切り替えれば機能制限なく利用可能。コストを抑えながら実用的なネットショップを運営したい人におすすめです。

ノーコードツール(Studio・Wix)の学習方法

ノーコードツールを独学で学びたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。

StudioやWixを学べるスクールもあります。スクールならツールの操作だけでなく、デザインの基礎や実践スキルもあわせて学べるのが大きなメリットですね。

ノーコードツールで稼げる収益の目安

副業でよくある案件単価の相場

クラウドソーシングや知人からの依頼などでは、3万円〜10万円前後の案件が多いです。

  • 企業や個人事業主向けのWebサイト制作(5万〜15万円)
  • ランディングページ(LP)制作(3〜10万円)
  • ECサイトの構築(15万〜30万円)

デザイン性や納期によって金額は上下しますが、「名刺代わりのサイトを作りたい」という需要は非常に多く、安定して案件が見つかります。

ただし経験値が低い最初は、1万〜数万円の案件から始めるのもありです

また、同じサイト制作でも、オリジナルでデザインする場合と、テンプレートを活用する場合では金額が変わります。

継続案件(更新代行など)の収益例

サイト制作後に、月額での更新代行や運用サポートを依頼されることもあります。

  • 文章や画像の差し替え:月5,000円〜2万円
  • 定期的なイベントページの追加:月1万円〜3万円

継続収入を組み合わせると、副業の収益は安定しやすいですね

 

また、自分でデザインした場合と、ノーコードツールが提供しているテンプレートを使った場合で金額が変わります。

まとめ:未経験から副業を始めるならノーコードツールで

ノーコードツールは、未経験でも始めやすく副業の入口にぴったりです。

Webデザインに興味があるだけの人もぜひ触ってみて欲しい!

まずは無料プランで触ってみて、手を動かしながら学んでいきましょう。

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