ポートフォリオが弱くてもデザイン案件が取れる人がいる。理由や営業方法を現役フリーランスが解説

【質問・悩み】

フリーランスのWebデザイナーを始めましたが、自分よりポートフォリオが弱そうな人が案件をたくさん取っています。

デザインの実力が全てだと思っていたのですが、何か別の理由があるのでしょうか?

そうですね。フリーランスの世界では、デザインが上手い人が必ずしも一番稼いでいるわけではありません。

フリーランスWebデザイナーとして10年以上やってきた私が見ていて、その傾向はあります。

これはデザイン力を軽視しているわけではなく、それ以上に「提案力」が大事なんですよね。

会社員デザイナーとフリーランスデザイナーは求められるものがちょっと違う、という理由があるんです。

「この人と仕事がしたい」「この人に任せたい」と思われる人が、フリーランスでは強いです。

目次

ポートフォリオだけでは仕事は取れない理由

デザインスクールでは「ポートフォリオを充実させろ」と言われます。確かに大事です。

私も、「営業が取れないならまずはデザイン力をあげよう」とアドバイスします。でもそれは営業が苦手な人に対して。

実際のフリーランスの現場では、ポートフォリオがイマイチでも仕事が回っている人はたくさんいます。

クライアントがデザイナーを選ぶとき、ポートフォリオは「最低限のスキルがあるか」を確認します。

ある程度のレベルに達していれば、その後の判断材料は別のところにあります。

フリーランスはその人自身が商品になります。

スキルだけでなく、人柄や姿勢、個性がそのまま仕事の受注に直結します。

提案力があるフリーランスが選ばれる理由

提案力というと難しく聞こえますが、そんな大げさなことではありません。

フリーランスに依頼してくる中小企業の経営者や個人事業主は、実は孤独な人が多いです。

部下は部下であり、いつでもやめられる立場です。一人で走り回っている人も多い。

特に、Web業界以外の業態の会社の場合は、周りにWebやITに詳しい人がいない、自分自身も詳しくないと言う人がとても多いです。

だからデザインを作ってくれる人を探しているのと同時に、相談に乗ってくれる人を探しています。

「最近のトレンドはこうですよ」「SNSとあわせてこうした方が効果的かもしれません」という一言が言えるだけで、頼れるフリーランスになります。

といっても、いきなり難しい提案は必要ありません。基本的なことや最近のトレンドを少し勉強して、お客様の悩みを一緒に考える姿勢があればいい。

自分の業界のことを真剣に考えてくれて、相談しやすくて、一緒に前を向いてくれる人が一番なのです。

そういう営業をしていると、紹介案件も自然と集まってきます。

フリーランスWebデザイナーにクライアントが本当に求めているもの

フリーランスとして10年以上いろんなクライアントと仕事をしてきて気づいたのですが、クライアントは必ずしも綺麗なデザインを求めているわけではありません。

もちろん一定のクオリティは必要です。でもそれ以上に求めているのはこういうことです。

  • 自分の要望をちゃんと理解してくれるか
  • 自分の悩みを解決してくれるか
  • 修正に柔軟に対応してくれるか
  • 一緒に仕事をしていて気持ちがいいか
  • ちゃんとやり取りをしてくれるか

特に中小企業や個人事業主のクライアントは、デザインの細かい良し悪しより「今より売り上げを上げてくれるか」「信頼できる人かどうか」を重視していることが多いです。

デザインが多少地味でも、コミュニケーションが丁寧で、Webの悩みに答えてくれる人と、仕事がしたいと思っています。

コミュ力と営業力がフリーランスWebデザイナーを回す

コミュ力がある人のフリーランスが強い理由は3つあります。

ヒアリングが上手い

クライアントが本当に求めているものを引き出せる人がいます。

こう言う人は、デザインの方向性がズレにくく、クライアントの満足度が上がります。

デザイン力より、聞く力の方が重要な場面は多いです。

信頼関係が作りやすい

話しやすい空気の人、相談しやすい人には、また頼みたいと思ってもらえます。

「あの人に頼むと安心」という信頼関係が一度できると、継続案件になりやすいです。

根拠のない自信がある

これは意外に思うかもしれませんが、自分のデザインに自信がなくても、仕事に対して前向きに取り組む姿勢がある人は強いです。

「私のデザインで大丈夫かな」と思いながらでも、誠実に対応し続けることで信頼が積み上がります。


フリーランスに紹介案件が集まる理由

フリーランスで一番効率よく仕事が回るのは、紹介案件です。

紹介経由の案件は、すでに信頼関係のある人から「この人に頼んでみて」と言われた状態でスタートします。

ポートフォリオを見て判断されるのではなく、人の信頼を担保に仕事が来ます。

紹介が生まれる人の共通点はシンプルです。

丁寧に仕事をして、感じが良くて、また頼みたいと思われること。

デザインの実力より、人としての印象の方が紹介には直結します。

コミュ力がある人は、この紹介の連鎖が起きやすいです。

一人のクライアントを大切にすると、そこから横に広がっていきます。

結果的に、いろんなところからお声がかかるようになります。

デザインが微妙でも案件が取れるWebデザイナーの特徴

私が見てきた中で、デザインの実力が飛び抜けているわけではないのに案件が安定している人には共通点があります。

まずは上記でも挙げた通り、「提案力」があったり、コミュ力が高い人。

あとは以下の点もチェックです。

得意ジャンルを絞っている

飲食店専門、美容系専門など、ジャンルを絞ることでその業界のクライアントから指名されやすくなります。

業界知識があると提案の質が上がるので、デザイン力の差を補えます。

レスポンスが早い

連絡が早い人は、それだけで信頼されます。

デザインが多少地味でも、レスが早くて丁寧な人の方が選ばれることは多いです。

信じられないことに、10年以上フリーランスをやってきましたが、納期すら守らない人の多いこと。

全員ではありませんが、やり取りもいい加減な人をたくさんみてきました。フリーランスを毛嫌いするクライアントがいても正直しょうがないと思います。

裏を返せば、誠実な仕事をするフリーランスは、それだけでも価値があります。

自分以外の誰かに頼れる

デザインが苦手な部分は、得意な人に外注するという選択肢もあります。

自分一人で全部やろうとせず、ネットワークを使って仕事を回せる人は、フリーランスとしての器が大きいです。

デザイン力は最低限あればいい。コミュ力との両立が正解

残念ですが、そういうわけではありません。

最低限のデザイン力は必要です。クライアントが求めるクオリティに届いていなければ、どれだけコミュ力があっても継続にはつながりません。

ただし「完璧なデザイン力が身についてから独立しよう」と思っていると、いつまでも動けないので…。

最低限のスキルがあれば、あとはコミュ力と誠実さで十分戦えます。

デザイン力は仕事をしながら磨けばいい。まず動くことの方が大事です。

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