【経験談】20代でフリーランスになったwebデザイナーの独立成功のコツ

20代で独立成功した経験談。フリーランス5年の壁を超えるためのコツ。

20代でフリーランスになることに不安を感じている人はいませんか。

私はフリーランスWebデザイナーとして独立しフリー歴10年越えのアラフォーデザイナーですが、前の会社を辞めてフリーランスになったのは20代後半でした。

私の場合、全くの未経験からではなく、数年間務めたWeb制作会社を退職し、フリーのデザイナーの道を辿りました。

フリーランスになった後はがむしゃらに働き、30代で結婚・出産もしましたが、ずっとWebデザイナーを続けてきて気づけば10年以上が経ちました。

フリーランスとしては10年もてばまずまずの成功と言えるのではないでしょうか?(老後の不安はまだつきませんが…)

この記事では、私が20代で独立した際に気をつけたポイント、成功ポイント、メリットデメリットを中心にまとめています。

目次

20代でフリーランスは成功できる?

私もそうですが、割と周りに20代からフリーランスを続けている人がいるので、成功できるかどうかで言われると「できる」と自信を持っていえます。

中には、途中就職したりを繰り返しながらフリーランスに戻ってくるという人もいますが、そういう自由な働き方ができるのも、今の時代ならではでないでしょうか。

フリーランス増えすぎ問題もありますが、仕事を受注できるレベルのスキル、あとは誠実な性格さえあればフリーランスは十分成功できる世界です。

つまり独立前にしっかりとした実績がある人には頼みたいという人はたくさんいますし、フリーランスへのWeb案件自体は増えてきている傾向があります。

20代フリーランスで失敗する人の傾向

必ず失敗するというわけではないのですが、

  • 社会人経験の乏しい人
  • 持っているスキルが受注レベルに達していない人
  • 性格がいい加減な人

は、フリーランスになっても失敗する可能性が高いです。でも20代であれば失敗もひとつの経験だと思います。

20代で独立する前にやったこと

人脈(将来の営業先)を増やす

今後お仕事をする上で一番大事なのは、人脈です。フリーランスになって新しく出会った人より、昔から一緒に仕事をしている人の方が、自分の性格や仕事ぶりを知っているし、お互い安心感があります。

私は、

前職の会社

前職の会社で出会った外部の会社や個人

前職の会社の社員、仕事先で出会った人たち

全員に独立することを伝え、何かお手伝いできることがあったら連絡ください。と声をかけまくりました。

前職の会社からは今でも下請けとして仕事をもらっていますし、特に企業に出すほどでない小規模の案件の際によく声をかけてもらいました。

どこの会社も人材不足で外部の手(派遣やフリーランス)と一緒に仕事をしていたのが普通でしたで、私の独立もむしろ応援してもらえました。

中小企業というのは、小回りが効いてどんな仕事でも頼みやすい人が、外部に欲しいのです。社員として雇う余裕はないけど、使い勝手が良いフリーランスがいたらぜひお願いしたいという会社は多いです。

もし険悪な状態で退職してしまった場合は仕事の下請けは厳しいかと思いますが、できることなら円満退社をおすすめします。

会社に務めている間に顔を売っておくのは大事です

エンジニアと仲良くなる

私自身はWebデザインとWebコーディングはできるので、自分の持っていないスキルを持つエンジニアにフリーで仕事を頼みやすい関係を構築しておきました。

エンジニア本人が忙しくても、エンジニアの周りにはだいたいエンジニアがいて、中にはフリーランスの人もいるものです。

自分一人では対応できない案件でも対応できるよう、エンジニアだけでなくカメラマンとか、いろいろな職種の人とつながりを持っておくのをおすすめします。

どうやって繋がりを持つかですが、案件をこなしていくうちに普通につながっていったのが一番、あとはSNSでの繋がりもいいと思います。

自分の作品のポートフォリオを作る

退職と同時に活動したかったので、退職前にポートフォリオ(当時は制作実績)を作り込みました。

逆にやらなかったことはスキルの勉強ですね。個人事業主としての開業方法だけは勉強しましたが、スキルについては、そのままで独立しました。未熟なところもありましたが、スキルのレベル上げはいつまでたっても終わりがなく、実案件の経験値から学ぶことも多いので、習うより慣れろの精神でやっていました。なので独立当初の作品はひどいです・・・

20代フリーランスで成功したポイント

フットワークの軽さ

フリーランス、特に若い人材に一番求められるのは、フットワークの軽さです。

自分で言うのもなんなのですが、むちゃくちゃフットワーク軽かったです。

午前中に午後からMTG大丈夫?と言われたら、2つ返事で飛んで行きましたし、新幹線を使って遠方の打ち合わせも行きました。

今40代ですが同じようには動けませんね…zoomでいいですか?って言っちゃいますね

フリーランスになってからわかったことですが、企業クライアントは、必ずしもスキルレベルの高いフリーランスを求めているわけではありません。

それよりは、相談しやすく頼みやすいフリーランスの方が断然声をかけられる可能性が高いです。

なので、フットワークは軽い方が吉、またクライアントやフリー仲間とも頻繁に連絡を取るようにしておいた方がいいです。

20代はただでさえ30代40代と比べると、スキルが低く、人脈も少なくなりがちです。

若さゆえのフットワークの軽さで乗り切りましょう。

体力・スピード勝負の仕事を受けることができる

フリーランスに依頼される仕事には、納期無茶振りの仕事も多いです。

20代という体力と気力に満ち溢れた年齢だったからこそ、これらの仕事をこなすことができ、結果自分の評価がすごく上がりました。

そんな感じで仕事が増えに増え、それをすべて受注することができたのも、自分が20代で体力と時間に余裕があったからだと思います。

失敗を恐れない、たくさん失敗できるのが20代の特権

若いからこそ失敗できるし、若いからこそ教えを請えるんです。40代フリーランスには誰も教えてくれません…。

失敗はもちろん少ないに越したことはありません、でも人間って絶対に失敗しますよね。

40代で独立して失敗するより、20代で独立して失敗する方が、後のリカバリー期間が圧倒的に多いです。20代から失敗とリカバリーを繰り返すことで、経験値が山ほどたまります。

私が30代40代でそこそこの立ち回りができるようになったのは、20代にたくさん失敗したバッファがあったからだと思います。

さらに、仮に独立自体が失敗だったという結果になったとしても、20代であれば全然やり直せます。

また制作会社に就職しても良いし、別のタイミングでフリーランスに再挑戦してもいいし、全く別業界にチャレンジしても良い。

20代には未来がたくさんあります。なので、失敗を恐れずチャレンジしてください。

とにかく誠実に

20代で仕事をすると発注先のクライアントはほぼ歳上です。自分が肝に銘じたことは、とにかくクライアントに対して誠実に。ということです。納期は絶対に守る、スケジュールだけは絶対に守る、言われた修正はプラスαを考えてこなす、デバッグは念入りに。という細かい部分を丁寧にやると、自然に相手がこちらを信頼してくれるようになります。

意外と納期を守らないフリーランスが多いという事実

信頼できる相談相手を作る

20代で独立したときはわからないことばかりだったので、先に独立した先輩や同じ業界の仲間等、相談相手がいると気持ち的に楽になります。

今ならSNSで吐き出しや相談ができるから良いですよね。

20代フリーランスの仕事の取り方

フリーランスの仕事の取り方には、以下のようなパターンがあります。

  • クラウドでの仕事マッチングサイト
  • エージェントに登録し案件を紹介してもらう
  • 知人からの紹介
  • 前職場からの下請け
  • リアルで営業開拓

私の場合、独立したての

頃は、前会社からの下請け仕事やリアル知人のWebサイトを作ったりと足固めをしました。

数ヶ月後にはクラウドワークスランサーズといった案件マッチングサイトに登録し、フリーランスとして本格的に活動しはじめました。

 

また、30代になってからは、フリーランスエージェントを介しての仕事受注も受けるようになりました。私がおすすめのエージェントは以下になります。

レバテックフリーランス:国内最大級のフリーランスエージェント

ITプロパートナーズ:週2からOKで柔軟な働き方ができる

 

案件の中には、在宅ワークではなく企業への常駐案件もあります。

20代の武器は若さと時間とフットワークの軽さ、常駐案件も積極的にこなした方が絶対にレベルアップしますよ。

おすすめしない営業先

20代ならSNSを中心に活躍するフリーランスも多いかもしれません。ただ、SNSの場合は、信頼性が薄く悪いクライアントに引っかかってしまう可能性が非常に高いと言えます。

悪徳業者は、特に若い20代のフリーランスを狙ってくる傾向があります。

できれば、クラウドソーシングサイトやジョブエージェント等、信頼性のあるサイトでの案件受注を心がけましょう。これらのサイトは、バックボーンの会社がしっかりしているため、万が一のトラブルにも対応してくれます。また、身元がはっきりしない案件は、クラウドソーシング上に掲載されません。

フリーランスに最も必要なのは、信頼できるクライアントです。

まちがっても変な業者に自分のスキルを切り売りしないようにしましょう。

20代フリーランスのメリット

収入が増えた

20代だから無茶な働き方ができたというのもありますが、会社員時代より収入はあがりました。

自分のスキルを活かして、平均以上の収入を得ることができたというのは何にも変えられない喜びでしたね。

プライベートの時間が増えた

20代で自分の自由な時間が増えたのは、自分の人生にとってすごく大きなプラスになりました。

Webデザイン業界は基本的にブラックなので、会社勤めともなると、平日ほぼ全ての時間を会社に吸い取られます。

フリーランスになっても忙しいことは忙しいのですが、通勤時間がない、無駄な仕事をする必要がない、人と交流する時間もない、ので、1日のうちプライベートで使える時間を捻出することができました。

結婚・出産前にフリーでの実績ができた

私は、独立したのちに、結婚と出産をしています。結婚前からフリーランスで活動していたので既存のクライアントがいたこと、ノウハウもあったため、出産後もスムーズに仕事を開始することができ、割と早い段階で収入が安定しました。

出産後の独立だと、育児をしながら軌道に乗せるまでが大変だったと思います。

保育園選びに関しても、フリーランスの実績があったので、会社員ママと比べてもそこまで不利にならずに保育園を決めることができました。

いろいろなことにチャレンジができた

30代40代は結婚や育児もあり、なんとなくこじんまりとした活動になってしまいましたが、20代の時は何にでもチャレンジしやすい環境がありました。家族という背負うものがなかったのもあると思います。

会社勤めであれば同じような案件や仕事内容に追われていたと思いますが、新しいスキルやデザイン等を試すチャンスがあり、その結果成長することができました。

またWebサイト制作のクライアントというのは、いろいろな業界の人がいます。

それらのクライアントと出会い、Web以外の知らない世界を経験したりしました(特にアパレルの仕事は転職してもいいなと思うくらい刺激的だった)

フリーランスには、会社員にはないたくさんの出会いとチャンスがあり、それが今の自分のキャリアにつながっていきます。

20代で独立してよかったなと心の底から思います

20代フリーランスのデメリット

自分から動かないと情報が入ってこない

会社にいた時は最新のWeb情報やスキルに関しても、社内で話題になったりすることが多く、また案件もトレンドのものが多かったので、自然と新しい情報を取得することができました。

フリーランスだと自分が保守的になってしまうと、新しい情報は入ってこず、あっという間にITの波に乗り遅れて時代遅れになってしまいます。

20代という貴重な時間にフリーランスになったのであれば、遊びの誘惑もほどほどに、仕事に関しては常にアンテナを張っておかないといけないと思います。

収入の不安定さ

独身だったり実家暮らしだったりするとピンとこないかもしれませんが、フリーランスの収入の不安定さはその後の人生にもずっと影響してきます。

私はフリー歴10年越えですが、まだまだ毎年収入には怯えています。

特に20代で独立してしまうと、まとまったお金がない状態での開業がほとんどだと思うので、貯金の問題や生活費等特に不安は大きいと思います。

そしてその不安はたぶん生涯続きます。老後資金に関しても、フリーランスは国民年金となるので、会社員の年金よりもらえる額がずっと少ないです。

また、会社員なら当然もらえるボーナスや有給休暇、退職金もありません。女性なら産休育休手当もありません。

完全なる安定した生活を目指すのであれば、そもそもフリーランスという選択肢は辞めた方がいいと思います。

ローンに通りにくくなる

収入の不安定さにも通じますが、住宅ローンやクレジットカードの審査にフリーランスは確実に通りにくいです。

20代でフリーランスになって将来的にも継続して続けたいのであれば、住宅ローンの問題は頭の片隅に置いておいた方がいいと思います。

20代は舐められる?

私は幸いそういった経験はないのですが、やはり若いとその分クライアントになめられやすい、不安を抱かれやすいというのはあると思います。

20代フリーランスと30代フリーランスを比べると、どうしても経験値やスキルに差がある場合もあります。

それでもフットワークの良さや誠実な仕事を心がけて、着実に自分をレベルアップさせると相手の信頼を得ることができると思います。

20代で独立が失敗したらどうする?

この記事を読んでいる人はWebデザイン会社勤めで独立を考えている人か、もしくはWebデザインを勉強していてフリーランスを考えている人だと思います。

つまり、Webデザインの基礎知識は持っていると思います。

  • フリーランスをやろうとする気概
  • Webデザインの知識

があれば、20代であれば再就職は可能だと思います。

私自身、もしフリーでやっていけなくなったらまた会社員に戻ればいいや、的な軽いノリで退職しました。

これが40代だったら、再就職を考えるとなかなか思い切りできなかったかもしれません(ただ40代の方が確かなスキルがあるので、フリーとして成功する可能性も高いと思います)

もしくは、全く別の業界に転職したっていいんです。

あなたがフリーランスで得た知識や経験は次の世界で必ず武器になります。

20代はとにかく経験値を積むことが大事で、結果を気にしてはいけません。

20代フリーランス成功の秘訣:まとめ

20代でフリーランスで成功するための秘訣をまとめてみました。

20代の未来は可能性でいっぱいです。20代なら失敗してもOK!人生の先はまだまだ長いです。

年を取れば取るほど新しい道への挑戦はしづらくなってきます。

また、これからの時代は正直正社員でも安定しているとはいえません。早いうちにフリーランスを経験するのも悪くないと思います。

失敗しても良い、くらいの気持ちでチャレンジするのをおすすめしますよ。

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