フリーランスWebデザイナーの収入をアップするスキル8選

フリーランスWebデザイナーの収入をアップするスキル

フリーランスWebデザイナーが、Webデザイン以外で持っておいた方がよい有用なスキルを8つ紹介します。

Webデザインプラスαのスキルを持つことで、どこにでもいるWebデザイナーではなく、クライアントに求められるWebデザイナーになることができます。

なお、この記事ではHTMLコーディングはWebデザインスキルの一環として、既に習得しているものとします。

この記事を書いているのは、フリーランス歴10年の現役Webデザイナーです。

目次

フリーランスWebデザイナーの収入は?

フリーランスで活躍しているWebデザイナーの収入は本当にピンキリです。本人の働き方によっても違ってくるので、平均値や中央値もあまり意味がありません。

主婦で月5万円程度で働いている人もいれば、一家の大黒柱として月50万円近く稼ぐ人もいます。また、トップクリエイターともなると、さらに収入が多くなっていきます。

一方で一生懸命スキルアップを頑張っているけど、いつまでたっても安定した稼ぎが来ない人もいます。この場合、営業を見直す必要もありますが、自分のスキルについても今一度見直してみてもいいと思います。

やみくもにデザインやコーディングの勉強をするよりかプラスαのスキルを獲得する方が、より収入に結びつく可能性がありますよ。

フリーランスWebデザイナーがWebデザイン以外のスキルが必要な理由

Webデザイナーはクリエイティブで魅力的な仕事です。自由時間が多く在宅作業も多いフリーランスともなると、希望者は右肩上がり。

しかし、フリーランスの数が増えるにつれて競争も激化しています。せっかく専門スキルを身に付けたのに、なかなか案件を取ることができず、挫折してしまう人も。

今後フリーランスWebデザイナーが仕事を獲得するためには、他のデザイナーとの差別化が重要です。

Webデザインにさらにプラスαのスキルを活かすことで、あなたの個性はもっともっと輝きます。

この記事では、Webデザインの仕事に役立ち、収入がアップするであろう8つのスキルをピックアップして紹介します。

Webマーケティングスキル

Webマーケティングはクライアントに一番喜ばれるスキル

フリーランスのWebデザイナーに仕事を発注する会社の多くが中小企業です。特に駆け出しフリーランスの場合は、大規模なプロジェクトに参加する機会はほとんどありません。

クライアントは、ほとんどが孤独な経営者です。彼らはWebを使って営業戦略を立てたいものの、知識やノウハウを持っていないことが多いです。また、忙しさのために手を回す余裕がない人も少なくありません。

彼らは、どんな基本的なことでもいいのでWebに関する知識を教えてほしいと切に願っています。サイトを作ったからには売上が倍増してほしいというのが社長たちの本音です。

このようなクライアントに対して、単にWebサイトを作成して納品するだけではもったいないです。マーケティングの知識を身につけて+αの提案ができるといいですね。

例えばこんな提案があります。

  • Webを使った営業戦略
  • SNSマーケティングを利用した集客戦略
  • googleアナリティクスによるサイト分析
  • ブランディングを意識したWebサイト

特にSNSマーケティングは、現代のビジネスにおいて不可欠な要素なのにも関わらず、多くの会社がその分野でのスキル不足に悩んでおり、いわゆる中の人を外部委託するケースも増えています。

また、ブランド戦略を考慮したサイト制作には、Webマーケティングの知識が欠かせません。クライアントのニーズを理解して、ターゲットを絞り込んだ上で戦略的なサイトデザインを行うことで、ブランディングを強化して効果的なWebサイトを構築することができます。

Webマーケティングスキルを持つフリーランスWebデザイナーは、クライアントから見ても非常に価値が高いですよ。 

Webマーケティングの参考書籍はこちらをおすすめします。どちらも初心者用で、Webを使った集客についての基本的なことをまとめています。

 

Webディレクターのスキル

Webディレクターのスキルは複数案件を回せるスキル

Webディレクターは、クライアントと制作部隊(WebデザイナーやWebエンジニア)の間に立ち、プロジェクトの管理を行う役職です。

フリーランスの場合、クライアントとのコミュニケーションも自身で行うため、実質的にはWebディレクターと同様の立ち回りを経験している方も多いと思います。

UX/UIやユーザビリティテスト等の知識があれば、より良い提案をクライアントに提供でき、ただのWebデザイナーの域を超えて重宝されること間違いなしです。

また、個人のWebデザイナーが受けられる案件の数はどうしても限られています。身一つですからね。

もし収入を増やしたいのであれば、自分で処理しきれない案件はWebディレクター側に回って、フリーランス仲間にWebデザインやコーディング作業を依頼するといいでしょう。

Webディレクションは経験を積めば積むほど上手くなりますし、複数案件の掛け持ちもこなせるようになってきますよ。

Webディレクターの仕事ややりがいについては、こちらの記事についてもまとめてあります。

 

次に、技術的なスキルについてまとめています。

wordpressのスキル

wordpressスキルがあればフリーランスの収入が倍になる

フリーランスであれば、wordpressはできる方がいいです。

フリーランス向け案件にwordpress案件が多いから。

フリーランスの市場では、WordPressを使用したWebサイト制作の需要が非常に高いです。クライアントが自社でコンテンツを管理できるCMSを欲しがっている→WordPressは価格も安く自由度も高く条件にぴったりなCMSなので、多くのクライアントがWordPressの納品を希望しています。

また、WordPressスキルがあると、WordPressを知らないクライアントに対してもCMSの提案ができます。CMSがあるとWebサイトの運用が楽になるので、たいていのクライアントは喜んでもらえます。自分の提案が受け入れられるのも嬉しいですし、CMS分の見積額を増やすことができます。

フリーランスは、wordpress案件をこなせるかどうかで、収入の桁が変わってきます。

wordpressの勉強方法については、初心者向けにまとめた記事がありますので、参考にしてみてください。

Web動画制作スキル

これからの時代にマッチしたWeb動画制作

Web動画制作のスキルがあると、受注可能な案件の数が変わってきます。Webデザイナーも動画クリエイターも既にたくさんいますが、動画+Webデザインとなると幅がぐっと狭まります。女性のフリーランスと限定するともっと少なくなるんじゃないかな。

動画にはデザインの要素が非常に重要になってきます。テロップの配置やイラストの組み込みなど、デザイン的なセンスが求められます。

また、動画のサムネイルはPhotoshopで作ることが多いのでここはデザイナーの得意分野。

フリーランス向けの案件には、Webサイト作成と動画作成をまとめてお願いしたいという依頼も増えてきています。

動画はまだまだこれから伸びる分野ですし、確実な収入アップにつながると思います。

動画クリエイターの勉強方法はこちら

 

Webサイト用イラストのスキル

Web制作現場ではオリジナルイラストの需要は非常に高い

私がWebデザインの仕事を長年続けていて何度となく思ったのが「あーイラスト描けたらなあー」です。

イラストといっても、アニメ調ではなく商業用のイラストの方ですね。Webサイトで使える、シンプルで癖のないユーザーに伝わりやすいイラストです。

今は素材サイトも充実しているので、高品質な素材が簡単に手に入りますし、ココナラやイラストACなどの外注サービスを利用することで、気に入ったイラストレーターを見つけることも可能な時代ではあります。

ただ時には、特定のニッチな要望に対応するために、オリジナルイラストが欲しい時が幾度となくあるんですよね。

イラストレーターさんとお仕事するのも楽しいですが、デザインとのバランスや細かいニュアンスに気を配る必要があるため、自分で描けるスキルがあるに越したことはありません。

また、フリーランスの場合は外注予算の制約もあるため、自分でイラストを制作できるスキルは貴重なアセットとなります。

カメラマンのスキル

これも動画制作スキルと同様です。フリーのカメラマン・フォトグラファーはたくさんいますが、Webデザインも併せてできる人はあまりいません。

素材写真のみを使ってWebサイトを作る時代は終わりました。今は、実在の会社の風景や人物、製品写真をカメラマンが撮影して、Webサイトに活用することが一般的になりました。

これにより、具体的にユーザーにイメージを届けることができます。

特に美容院や飲食店などの個人クライアントは、自社の雰囲気やサービスを伝えるためにオリジナルの写真が欠かせません。

ただ、個人クライアントでは外注のフォトグラファーに依頼する予算が限られていることが多いです。Webデザイナーが自ら写真を撮影できれば、コストを抑えながらもオリジナルな写真を用意することができます。

また、デザイナー自身がイメージに合った写真を撮影できることも強みとなります(微妙に使いにくい写真しかいただけないフォトグラファーもいますので…)

本格的なフォトグラファーを目指すことは大変ですが、Webサイト用に綺麗な写真を撮影するスキルは未経験からでも学ぶことができます。自ら写真を撮影することで、よりクライアントに適したWebサイトを提供できるのはお互いメリットがあると思います。

Webライティングのスキル

コンテンツマーケティングという考えが浸透し、企業のブログやコラムの重要性がますます高まっています。

コンテンツマーケティングとは

単純なセール情報等ではなく、ユーザーが知りたいと思う価値のある情報の記事や動画などを作成して届けることで、潜在顧客を掘り起こし、最終的に購買やファンの獲得につなげること。

しかし、多くの企業は文章を書く暇やスキルを持っていないことが課題としてあります。その結果、コンテンツマーケティングを意識して作成されたWebサイトは更新されることなく、ただ存在するだけになることがあります。

しかし、企業側としてもコンテンツを増やしていきたいと考えているケースが多いです。そこで、Webサイトの制作を依頼したWebデザイナーがWebライティングもできるのであれば、喜んでコンテンツ制作を任せたいと思っている経営者やWeb担当者は少なくないはずです。

Webデザイナーが文章を書くスキルを持っていれば、クライアント企業は専門的なコンテンツ制作を外注せずに済みますし、スムーズにコンテンツを増やしていくことができますね。

ライティング分野は近年AIに取られそうと言われていますが、やはり人の血の通った文章を希望するクライアントも多いです。

コミュニケーションスキル

10年以上フリーランス界にいて周りを見ていても、なんだかんだ一番大事なのは「コミュニケーションスキル」だと痛感しています。

類まれなるデザインセンスやクライアントを圧倒させる営業トークも大事ですが、地味ながらもクライアントの要望や予算を正確に理解し、具体的な形にしてくれるデザイナーに継続的な案件が集まります。

特に、中小企業のWeb担当者や経営者ほど、話しやすく仕事を頼みやすい人や責任感のある人と仕事をしたいと考えています。

フリーランスに必要なのは、クライアントと信頼関係を気づくことができるコミュニケーション能力です。

コミュニケーション能力さえあれば、長期的なパートナーシップを築くことができますね。

Webデザインにプラスしたいスキルを学ぶには?

これらのスキルを学ぶ方法には、独学か専門スクールがあります。

独学で十分学べるものもありますが、Web専門スクールがおすすめのものもありますので、少し紹介させていただきますね。

Webディレクションスキルを学べるスクール

Webディレクションはマネジメントとクライアントの交渉力が必要な仕事です。そのため、Web制作の流れやクライアントへの提案、最新のWeb/ITに関する知識やテクニックが必要です。

もしWeb制作の会社にお勤めであれば、Webディレクション術は現場で学べるのでスクールに通う必要はないと思います。しかしフリーランスの場合は、上記を自力で取得するのは少し厳しいものがあります。

Webディレクター専門の養成スクール「Dubo」は、上場企業の現役ディレクターが講師・監修している
Webディレクター・クリエイター向けのオンラインスクールです。

ディレクターに必要な学びや最新のトレンド等を学ぶことができますよ。

まとめ

フリーランスのWebデザイナーにプラスしたいスキルのまとめ、いかがでしたでしょうか。

会社に就職すればチームで働くことができますが、フリーランスの場合は一人でどこまでの仕事を受注できるかにかかっています。

ぜひさまざまなスキルを身につけて、自身の価値を高める努力を続けてくださいね。

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