【CMSの基本#1】今更聞けないCMSについてWebデザイナーがわかりやすく解説

いまさら聞けないCMSの基本のこと

Web制作に携わっていると、必ず出てくる単語「CMS(シーエムエス)」。

CMSっていったいなんなの?なぜみんなが使うの?

現役Webデザイナーが制作者視点でCMSについてわかりやすくまとめました。

この記事はWebデザイナー歴18年のフリーランスが書いています

目次

CMSとは

CMSとは、Contents Manegement System(コンテンツ・マネージメント・システム)の略称です。

つまり何なのかと言うと、

Webサイトのコンテンツを、HTML等の専門知識がなくても、

追加・更新・削除ができる管理システム

ということです。コンテンツとは、記事のテキストや画像のこと。

CMS(コンテンツマネジメントシステム)はコン絵Tンツを管理するシステムのこと

WebサイトはHTMLという言語で構築されており、本来はHTMLの専門的な知識がなければいじったり更新することができないものです。

それを誰でも簡単に更新できるようにしたシステムを「CMS」といいます。

例えばアメブロやnoteには記事を書くことができる編集画面があって、ユーザーはそこから文章や画像をアップしますよね。あの仕組みもCMSの一種です。裏のプログラムは知らなくても素人でも更新が可能。

日本の企業サイトで一番使われているCMSは、wordpressというCMSです。

企業の中の人が自分でコンテンツを更新できる。
今では当たり前ですが、ちょっと前は一般的ではなかったのです。

 

CMSはいつ頃から出てきたのか

世界中で企業が製品としてのCMSを作り出したのが2000年前頃、2005年頃辺りから制作現場でも本格的に普及してきた空気がありました。

それより前のCMSがメジャーでなかった時代でも「自社で更新できる仕組みを」という依頼はちょくちょくありました。当時私が在籍していた制作会社では、そのような依頼を受けるとphp言語等でオリジナルのCMSシステムを作っていました。

オリジナルですので、更新箇所はトップページのNEWS部分だけだったりと、かなり限定された使い方でした。

ちょっとしか更新できないのに、オリジナルCMSを組む予算は結構な額でした

CMSのメリット1:知識がなくてもWebサイトの更新ができる

なぜみんながCMSを求めるのか。それは、専門的な知識がない人でもWebサイトを更新できるからです。

CMSが普及していない時代、Webサイトの更新は、制作会社に依頼して更新してもらう方法が一般的でした。企業は、Webサイトを1文字でも更新するたびに外注コストがかかりました。

予算のない企業は、若いWeb担当者が必死でHTMLやFTPを覚えて更新する姿も見られたり

しかし、CMSのおかげで、管理画面上から文字を入力するだけで、サイトが更新できるようになり、ITが苦手な社員でも自社サイトの更新をスムーズに行うことができるようになりました。

 

導入コストこそかかるものの、その後の更新が圧倒的に楽になるので、企業がCMSを導入するメリットは計り知れません。外注に依頼するタイムロスを考えると、すぐに情報をアップすることができる即時性も大きいですよね。

CMSには他にもメリットだらけ

 

メリット2:CMSはアップロードに関する知識がいらない

Webサイトを更新するには、FTPというソフトを使ってサーバーにファイルをアップロードしなければいけませんでした。もちろん専門知識が必要ですし、失敗したらサーバーのデータを削除なんてことにもなりかねません。

しかし、CMSであれば、ボタンひとつで安全にインターネットにアップロードできます

 

メリット3:CMSは予約アップロードもできる

その昔は、サイトの更新作業は手動でファイルをアップロードするのが確実と言われていた時期もありました。深夜0時に公開してほしいという依頼があれば、制作会社のWebデザイナーなりが当日深夜ぽちぽちとアップロード作業を行なっていたのです。

しかし、CMSでは予約時間を設定できますので、いつどこにいても問題ありません。

このようなシステム的な動きを全てやってくれるのが、CMSのメリットでもあります。

 

企業内の更新権限の割り当ても可能に

CMSでは、コンテンツ毎のアップロード権限を個別に割り当てることができます。

例えば、食品カテゴリのページはA部署が、キッチンカテゴリのページはB部署が、という風にそれぞれにページを更新できる権限を与え、それ以外のページは更新できないようすることが可能です。

また、ページを作成した後に管理者(上司)の承認が取れてからの公開とするフローも、昔はアナログ管理でしたが、CMSを使えば容易に行うことができるようになりました。

 

時代にあったブログ機能

googleの検索順位を上げたい、SNSで情報をこまめに発信したい。最初はミニマムで立ち上げて、後から情報を追加していきたい。社長のブログを配信したい。

せっかくのWebサイトを作りっぱなしにしておかず、有効活用したいというのは当然の考えです。

また、googleの検索順位は、キーワードそのものよりも、コンテンツ内容が充実しているかを重視します。そして内容は濃い・多いほど、順位に大きく影響します。

なので、誰でも簡単にコンテンツを追加できるCMS、特にブログ機能は時代へのマッチングも合わさって爆発的に流行しました。

デザインテンプレートでデザイン管理も簡単に

CMSというのは、テンプレートでできています。基本的に全ページもしくはカテゴリ毎に統一されたレイアウト・デザインになります。

これは、製作者側にも企業側にもメリットがあります。

まず、デザインに統一感が生まれ、見た目も調和が取れた良いWebサイトとなります。

制作側の負担の減少もあります。例えば、ヘッダーにあるメニューをひとつ減らしたいとなった場合、オリジナルHTMLであれば、全ページをちまちまと修正しなければいけませんでした。

しかし、CMSであれば、ヘッダーファイルを一枚修正するだけで、全ページの更新が可能です。

CMSは制作者側のメリットも大きい

例えばお問い合わせフォームやログイン機能。これらをいちからプログラムで作成しようとすると結構大変です。

特にお問合せフォームに関してはずっと必須の画面ではあったのですが、プログラムができないデザイナーにとっては結構難題でした。昔はcgiで頑張って作るか、フォームにせずメール直接リンクにするか、フリーのメールフォームを使うか、といったやり方でした。

メールフォームというのは個人情報やセキュリティにも関わってくるので、適当に作るというわけにもいかなかったのです。

しかし、CMSには全て初期装備で備わっています。もしくはプラグインで一発です。無敵!

CMSのおかげでお問合せフォームの設置に苦労しなくなったのは、本当に嬉しかったです

CMSのデメリット

これは発注する側のデメリットになりますが、CMSを導入する分だけ高額になります。また、安すぎるレンタルサーバーだとCMSに対応していない場合があります・

あとシンプルなHTMLよりサイトは重くなります。今はネットワーク回線も高速化が進んでいますので、気にするレベルではないと思いますが。

まとめ

CMSとは、専門的な知識がなくてもWebサイトを更新できるシステムである。

というのはお分かりいただけたでしょうか。

それでは実際にCMSを導入するにはどうしたらいいのでしょうか。

現在は、WordPressやMobleTypeといった製品CMSを使って自社サイトを構築するやり方が一般的です。

CMS納品までの流れ

次に、代表的なCMSをピックアップして紹介しますね

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