フリーランスWebデザイナーに必要なコミュニケーション能力を徹底解説!

フリーランスに必要なコミュニケーションについて徹底解説
目次

フリーランスに必要なのは7つのコミュニケーションスキル

フリーランスといえば、人間関係の面倒から離れて個人で自由に仕事ができるという側面に憧れる人も多いと思います。

私は会社員からフリーランスになりましたが、確かに他人と会話する機会は、会社員時代と比較して圧倒的に少なくなりました。

しかし、仕事で求められるコミュニケーション能力は、フリーランスになってからの方が厳しいと感じています。

フリーランスはクライアントとの関係構築が仕事の成功に直結するします。

そのため、コミュニケーション能力は不可欠

周りを見ても30代40代でフリーランスとして活躍している人は、コミュニケーション能力が高い傾向があります。

ただ、コミュニケーション能力と一口にいっても、フリーランスにはさまざまな人間関係があります。

ここでいうコミュニケーション能力とは誰とでも仲良くなれる社交的なコミュ強のことではなく、仕事を円滑にこなし、次へと繋げることができる能力のことです。

この記事では、フリーランスに必要なコミュニケーション能力について、具体的にどんなものが必要なのか、まとめてみました。

この記事は、フリーランス歴10年以上のWebデザイナーが書いています

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1.クライアントの要望を引き出すコミュ能力

フリーランスは、クライアントと直接やりとりするケースが多いです。

何もクライアントと必要以上に仲良くなったり、雑談が途切れないようなコミュニケーションをしろという話ではありません。

ただ、プロジェクトを成功させるためには、クライアントとの「要件定義」が不可欠です。

要件定義とは、クライアントの要望を聞いて必要な機能をまとめることです。

クライアントのビジョンややりたいことをしっかりとヒアリングし、デザインに反映させる。用件定義を成功させるには、Webデザイナーとして適切なコミュニケーション能力が求められます。

クライアントのニーズを的確に見極めて、適切な質問をする。また、自分の知識や提案をうまく相手に伝える。これらは基本的なことですが、できないフリーランスもいます。

初期の要件定義の段階でクライアントとの間にずれが生じてしまうと、結果としてなぜかずれたサイトが出来上がってしまいますし、後々問題が起きる原因にもなります。

この要件定義は、コミュニケーション能力もそうですが、ヒアリングのテクニックがとにかく大事です。

用件定義とヒアリングはマニュアル化できるので、ヒアリングシートを用意して取りこぼしのないように進めると楽です。

2.予算やスケジュールの交渉能力

フリーランスが一番気を使うのが予算の話です。会社員デザイナーであれば営業やディレクターに任せておける見積管理ですが、フリーランスであれば全部自分で仕切らなければいけません。

一般的に相手は予算をできるだけ抑えたいと考えていますし、スケジュールも厳しいのを承知で無理を言ってくる場合があります。特に小規模フリーランスにくる案件はほとんどが厳しいものです。

相手の言いなりになっても稼げませんし、自分の言い値を推しすぎても次に繋がりません。

相手の状況を考慮しながら、自分の負担が大きすぎない落とし所を探れるといいですね。

予算・スケジュールを上手い塩梅で調整できるコミュニケーション能力があるかないかで、フリーランスとして生き残れるかどうかが変わってくると思います。

3.営業能力

エージェントやクラウドソーシングにポートフォリオを登録するだけで待っていても仕事はきません。

フリーランスには営業力が何より大事。

自己ブランディングの能力、自分のサービスや提案の価値を伝えることができる能力が必要ですね。

営業先は、リアルな知り合いでもかまいませんし、クラウドワークスでも、セミナーでもSNSでもかまいません。

中には制作会社に自分から営業をかけて、下請けとして仕事を受注しているフリーランスもいます。

とにかくフリーランスに必要なのは積極性です。

「営業は数打ちゃ当たる」という時代ではないかもしれませんが、それでも自分から動かないと始まりません。

4.クライアントへの提案力

これはプラスαのスキルに近いのですが、依頼されたこと以上の提案をクライアントにできるフリーランスは、かなり重宝されます。クライアントは孤独な事業者、もしくは孤独なIT担当者である場合が多いです。

WebサイトやSNSが必要なのはわかるけどWebの知識は全くない、誰に相談したらいいかわからないという悩みを抱えているクライアントはたくさんいます。クライアントの悩みに寄り添い、良い提案をしてあげられるスキルがあれば、継続案件や紹介案件のチャンスがぐっと増えます。

5.フィードバックや無茶振りにも動揺しない精神力

Webデザイナーのデザイン案が一発で通ることは稀です。実際は何度も何度も修正を重ね、また先方から来る急な無茶振りにも対応しなければいけないことも日常茶飯事です。

Webデザイナーとして、クライアントのフィードバックにある意図を読み取り、より良いものをつくる工程をひとつひとつ積み上げていかなければいけません。

いちいち反応してクライアントに敵意を持ったり、必要以上に落ち込む必要はありません。

何度も続きそして時には険悪になりそうな時も、クライアントとのコミュニケーションを円滑に進めるためには、対話スキルや説得力のある会話が重要です。

6.相手を不快にさせない会話スキル

クライアントと対等な立場であることを主張しすぎるフリーランスがいます。

もちろんお客様は神様ではないし、クライアントとフリーランスは受注者と発注者の関係で対等な立場であるとは私も思います。しかし、そのことと、相手を不快な気持ちにさせてしまうこととは全く別の話です。

特にチャットやメール等相手の顔が見えないツールでは、言葉の選び方にも注意が必要です。

「それはできません」「納期の変更には応じません」

主張するのは個人の自由ですが、相手にも選ぶ権利があります。

何度も書きますが、クライアントとフリーランスは対等の立場ではありますが、お互い気持ち良く仕事をするには歩み寄りが必要だと思います。

ちょっとした会話で相手との信頼関係は簡単に崩れてしまいます。またこの人と仕事がしたい、と思われるようなフリーランスになれるといいですよね。

例えば、いただいたLINEやメールに早めに返信するだけでも好感度があがります。返信が遅れる場合でも、届きましたの返信だけでも送ることで相手の不安感を減らせます。既読無視は1番の悪手。

相手との信頼関係を築くための、最低限の言葉遣いや対応を心がけるといいですね。

7.同じフリーランス仲間とのコミュニケーション

同じフリーランスの仲間を作るのは、仕事面で考えても有益です。

Webデザイナー一人では受けられない案件も、エンジニアやHTMLコーダー、コピーライターと組むことで、大きな仕事をこなすことができます。

また、万が一自分が不慮の事故で倒れた時に納期が身近にせまっていたらどうでしょうか?

もしくは、自分が長期間休業するとなった時、今抱えている継続案件を代わりにお願いできる人は?

誰か自分の代わりに同じレベルでの仕事を頼める人間がいるかどうかで、フリーランスの幅が変わります。

また、同じフリーランスの仲間は、成長と心の支えになります。互いに刺激し合いながら共有する経験や知識は、確実にあなたの成長につながりますよ。

なぜフリーランスにコミュニケーション能力が必要なのか

会社員のWebデザイナーであれば、クライアントとの交渉ごとは営業担当かWebディレクターが全て担当していました。しかし、フリーランスWebデザイナーには、営業もディレクターもいません。

クライアントと直で契約することが多いので、対営業としてのコミュニケーション能力が大きく求められます。

さらにいうと、フリーランスと仕事をするクライアントは癖のある人が多く、特に駆け出しの頃はより精神力や交渉力を試される機会が多いかもしれません。

上記にあげたフリーランスに必要な7つのコミュニケーションスキルなんて、最初から身についている人はほとんどいません。

しかし、どのフリーランスも案件をひとつひとつこなしていくうちに、一歩ずつ階段を登るように成長していきます。

Web素人でもあるクライアントは、意外とWebデザインのレベルを気にする人は少ないです。もちろん、最低限のレベルには達している必要はありますが、必ずしも高レベルのデザインを求めているわけではありません。

それより、いい人と一緒に気持ち良く仕事がしたいと思っています。

フリーランスこそ、個人の性質が重視される職種はありません。

どうしてもコミュ障な人のためのコミュニケーションの方法

そうはいってもなるべくコミュニケーションは最低限にしたい、仕事は真面目にやるから人とのやり取りは最低限にしたいという人もいると思います。

実際そういうフリーランスの方に会ったこともあります。コミュ障フリーランスがなるべくコミュニケーションを減らす方法をいくつか挙げてみます。

連絡手段はメールとチャットのみ

とりあえず電話NGにしてしまいましょう。電話NGなのは今の時代そんなに珍しくないので、問題ありません。その代わりメールやチャットはまめに返事をしましょう。返事が早いだけでも相手は好感を持ってくれますし、誠実感も出ます。

受託業務は受けない

クライアントからこういうのが作りたいといって仕事の案件を受ける形の受託業務は、どうしてもヒアリングやクライアントとのやりとりが頻繁に起きてしまいます。

なので、自分のスキルをパッケージ化して販売してしまう方がおすすめです。

例えば

・バナー製作10個まとめて●円。納期は1週間。修正は5つまで。

・WordPressサイト納品●円。修正は2回まで。1ヶ月で納品します。

・動画制作●円。テンプレートから選んでください

という風に自分から売る形にすると、相手は選ぶだけでいいので、余計なやりとりがなくなります。

この手の仕事をするには、クラウドワークよりココナラがおすすめです。

単純な仕事を中心に受ける

量産デザイン、量産コーディングといった仕事もあります。スキルの向上は今ひとつかもしれませんが、余計なやり取りも少ないし、時間の合間をぬって仕事ができるので、フリーランスにぴったりのワークだと思います。

コミュニケーション能力の上げ方

案件を何度も受けていくうちに、コミュニケーション能力は上がっていきます。

逆を言うと、コミュニケーション能力は残念ながら自然にあがるものではありません。

むしろほっておとくと下がっていく一方なので、意識的に磨くことが大切です。

SNSや交流会でも何でもかまわないので積極的にコミュニケーションの機会を求めて自己成長につなげていくこと。

また、どんなに小さい案件でもいいから数をこなして、いろいろなクライアントと会うこと。

そうすると、年齢を重ねるにつれて、フリーランスに求められるコミュニケーション能力は必ず、必ず向上していきますよ。

クライアントと長期的な関係を築けるフリーランスを目指してくださいね。

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