フリーランスWebデザイナーのフクです。アラフォーです。
女性デザイナーをやっていると「女性向けデザイン」をお願いされることが多々あります。
自分でいうのもなんですが、女性向けデザインはやはり男性の感性で作るより、女性デザイナーが作った方がより共感力が高く、クオリティの高いデザインになりやすいです。
クライアント側も女性デザイナー指名で依頼がくることも多く、女性デザイナーであれば、女性向けデザインを得意分野のひとつにすると営業がしやすくなります。
この記事では、女性向けデザインを作る際に私が参考にしている本やサイト、参考資料について紹介します。
女性向けデザインと言ってもいろいろある
「ターゲットは女性だからそれっぽくよろしく!」と言われても、いろいろなデザインがあるのは女性同士よくわかりますよね。企業や扱う商品によって、一口に女性向けと言っても、全く違ったテイストになります。
代表的な女性向けのデザインイメージについては、以下の記事にデザインの例と解説を記載していますので、読んでみてください。
女性デザイン制作のおすすめの本
私が実際に参考にしている可愛いデザインを探すデザイナー向けの本です。一冊手元にあると、いつでも読めて便利ですよ。
可愛くしてください!ふわっとしたデザインリクエストに応える本
「可愛いデザインにして!」「おしゃれにして!」「ナチュラルな感じで」そんなふわっとした雰囲気のリクエストに悩むデザイナーは多いはず。
この本では、ひとつのリクエストに対して複数のアンサーが紹介されており、デザインの発想力を助けてくれます。
例えば「ナチュラルにして」というリクエストに対して、北欧風、カフェ風、素朴、オーガニック風、リラックス風と数パターンのテイストでプロのデザイン例を紹介しています。
実際クライアントがリクエストしているのがどのテイストのナチュラルなのか、これらを参考にすり合わせができます。
また、この本では実際のデザインの作り方も丁寧に教えてくれます。デザインに使われている配色やフォント、モチーフ&テクスチャも具体的に掲載されているので、同じようなテイストを作りたい時にかなり助かります。
さらに、クライアントからのふわっとした修正依頼(例:「もっと季節感出して」)に対してのビフォーアフター例も掲載。よりプロっぽいデザインの作り方も学べます。
参考書のように使えて、何度読み返しても新しい発見がある、女性デザイナーであればぜひ手元において欲しい一冊です!
あたらしい、あしらい。あしらいに着目したデザインレイアウトの本
著者のingectar-eの代表の寺本恵里さんは女性デザイナーでカフェも運営もしている方。
本に掲載されているデザインはどれもほぼ女性向けのものばかりで、今すぐ使えるあしらいがいっぱい。
「あたらしい、あしらい」というタイトルの通り、洗練されているデザインにはさりげないあしらいが効いている点に着目して、今っぽいあしらいデザインをたくさん紹介しています。
特にWebデザインはHTMLに起こさなきゃいけないのでついついシンプルにしがちですが、あしらいを使うと、ぐっと完成度が高くなります。
可愛いサイト、女性らしいサイトに、目を引くあしらいは欠かせません。
デザインテイストも、スタイリッシュ・ポップ・ナチュラル・ガーリー・ビジネス・パブリック・ラグジュアリーと多彩なデザインがあります。
この本の特徴として、新米デザイナーいまいちさんが作った垢抜けないデザインを、ベテランデザイナーのしゅっと先輩が今風のお洒落なデザインに手直しを入れて、さらに4パターンのデザイン案を出してくれるという構成になっています。
これがわかりやすくて、自分のデザインのいけてなさを振り返るきっかけにもなります。
基本的にはグラフィックデザインが多いですが、少しですがWebサイトやバナーデザインのサンプルもあります。グラフィックデザインもメインビジュアルの参考になったり画面レイアウトの繋がったりするので、ぜひあしらいを学んでみてください。
デザインに使われているフォントや配色も具体的に紹介しています。
きれいな色の本 デザインと言葉の配色ブック
またまたingectar-eの本ですが(ingectar-eさんのはもう全部持っていても損はないです)、こちらは配色センスをアップさせる本です。
ingectar-eで一番売れているのは「3色だけでセンスのいい色」という本があって3色での女性向けデザインの配色パターンがたくさん載っていて、確かに3色のみでシンプルでわかりやすく、悪くないのですが、今回紹介する「きれいな色の本 デザインと言葉の配色ブック」の方がさらに詳しい解説付きになっているので、どちらかというとこちらをおすすめしたいです。
まず最初に、
・だれでもかんたん。配色を作る3ステップ
・色彩、彩度、明度、トーンの考え方
として、配色の基本的な知識を解説してくれます。
その後、フェミニン、エレガント、オーガニックといったテーマごとの配色を複数のサンプルを紹介してくれます。Webデザインやスマホデザインのメインビジュアルのサンプルもあるので、Webデザイナーも参考になります。
尚、類似本に「かわいい色の本」がありますが、タイトルの通りかわいい色をまとめた本です。Webデザインならきれいな色の方がニーズが高いかなと思います。
ingectar-eの本は、他のシリーズも女性デザインの参考になるものばかり。
女性雑誌で学ぶあしらい
デザイン本ではデザインの基本的なことやフォントやレイアウトについて専門的に学べますが、もっと単純にいろんなパーツの引き出しを増やしたいって時に役立つのが女性雑誌です。
Webデザインにも流用できるデザインや配色がたくさんあります。
私は、楽天マガジン(月額418円。初回無料)を契約していて、タブレットでよく見ています。
見出しのあしらい、商品の紹介レイアウト、配色等、真似したくなるデザインばかり。
ファッション誌だけじゃなく、インテリアやライフスタイル、料理や健康ジャンルの雑誌もすごくいいですよ。
実際Webサイトの依頼っていろいろなジャンルのサイトを制作することになるので、雑誌はそのジャンルに対してユーザーが持っているイメージや雰囲気を知るのにとても役に立つんです。
それに雑誌だからこそ今の流行がわかる。時代遅れのデザインはありません。年代別のテイストや読みやすいフォントもわかる。
しかも、一冊ずつ買うと高いですが、楽天マガジンやdマガジンなら何冊読んでも500円以下なのでコスパ良すぎです。仕事のためというよりは、ほぼ趣味と兼用!
Webデザインのまとめサイト
Webデザインのまとめサイトにある女性向けカテゴリのデザインを参考にするのは、定番ですね。
クオリティの高いサイト、しかも最新のものをまとめてくれています。
私がよく使っているのはこちらのサイト。
有名なWebデザイン参考サイト。まとめているサイトが全てクオリティが高い、しかも更新が早く最新のデザイン。どんな案件の依頼だろうとまずはここを見に行くことが多いです。
ネットにある画像や動画をピンで止めるようにコレクション&シェアできるピンタレスト。超便利で、ここで「デザイン 女性向け」と検索するとものすごい量の可愛いデザインがずらっと出てきます。
デザイン脳が刺激される。ただし、見すぎて止まらず、時間が溶けてしまわないよう気をつけてください。
まとめ
女性向けデザインを作る時の参考にしている書籍をまとめてみました。
尚、素材は、素材サイトを中心に使っています。素材サイトについては、以下のまとめ記事も参考にしてくださいね。
女性のWebデザイナーの需要やメリットについては、以下の記事を読んでみてください。