Webデザインには、クオリティの高い写真やイラスト、動画素材が不可欠です。
Webサイトで使われる写真やイラストはオリジナルのものを用意することもありますが、用意できない場合は素材サイトと呼ばれるストックサイトから購入しています。
素材サイトは写真・イラスト・動画・3DといったWebコンテンツで使う全ての素材があり、ダウンロードして使用することができます。
素材サイトの中には無料のところもあります。ただし、無料のフリー素材の中には商用利用不可のものもありますので、仕事の制作物として利用するのであれば、必ず「商用利用OK」のものを選ぶようにしましょう。
この記事では、現役Webデザイナーが実務で使っている素材サイトを紹介していきます。
クオリティの高い素材を探すのもまたプロのデザイナーの仕事ですね。
写真・イラストの素材サイト
Adobe Stock(アドビ ストック )
Adobe社が提供する世界的に有名な素材ストックサイトです。動画から写真、イラストまで高クオリティのコンテンツが揃っています。まずは一番に探すのがここになっています。
AdobeCCのデザインソフトと連動しているので、Photoshop等からサイトへ直接アクセスして、ストック写真を使うことができて、作業効率に優れているのも特徴です。
購入は、サブスクまたは単品購入も可能です。
写真AC・イラストAC
1日の回数制限はあるものの、基本的に無料で素材をダウンロードできるストックサイトです。
完全無料でダウンロードできて、かつ商用利用に耐えられるクオリティの素材があるのは、ここが最適かと思います。
また、有料会員(プレミアム会員)になるとダウンロード回数は無制限。しかもサブスク月額費はわずか1000円程度。
有料会員になると、写真ACもイラストACもシルエットACも、どのサイトの素材でも無制限でダウンロードし放題という懐の大きいサイトです。
いい意味で素人っぽさのある写真が多いのもポイント。自然体溢れる写真が多く、使い勝手のよさを感じます。
反面ビジネスシーンはちょっと野暮ったいかも…。ただ、どんどん良い写真が増えてきていますね。
日本の素材サイトなので、日本人の写真が多いのも嬉しい。
また、写真ACよりさらに推しなのが、イラストAC。日本人が好む可愛らしいイラストが多く、クオリティも高いです。
以前はイラストを探しているときは複数のイラストサイトを巡っていましたが、今はイラストACのみで足りています。
とにかくコスパが良く、素材(特にイラスト)も使い勝手が良いので、フリーランスのデザイナーにはおすすめの素材サイトです。
PIXTA(ピクスタ)
PIXTAも日本の素材サイトなので、日本人の人物写真が多いのが特徴です。
また、写真一枚からでも気軽に購入でき、単価もリーズナブルなので、駆け出しフリーランスの強いミアk他。AdobeStockと被っている写真もあるので、まずはこちらで探してみるのもアリかと思います。
amana images (アマナイメージズ)
天下の高級素材写真サイトamana imeges。写真のクオリティは高いのですが、お値段も高い。
クライアントが一流企業、予算がたくさんある、高級感のあるサイトを求められた時等に使用します。
高いけど、他の素材サイトにはないシチュエーションの人物写真や目を引く表情があるんですよね。
特に日本人の高品質の写真素材が欲しい時は必見です。しかしSサイズで1万円は高い。。
shutter stock(シャッターストック)
https://www.shutterstock.com/ja/
アメリカNYに本社を置き、世界中のクリエイターがダウンロードしているストックサイトが、shutter stockです。外国、外国人の写真が多め。
日本のサイトにはない雰囲気のクールな写真が見つかります。
最初の1ヶ月は無料トライアル付き!
アイコンの素材サイト
アイコンボックス
日本発のアイコンサイトで有名な「ICON BOX」。パスを編集することができるアイコンを配布しています。シンプルで無駄のないミニマムなデザインで、汎用的なデザインから変わり物のデザイン(クリスマス、日常品等)もあって面白いです。
flaticon
世界中のアイコンをデータベースにした世界最大規模のアイコンサイトです。数千以上のアイコンがあります。無料素材もあれば、クレジット表記などの条件付きもあるので、ライセンスによって使用条件が変わるため注意してください。種類の豊富さとクオリティが素晴らしいです。
Font Awesome
アイコンを画像としてではなくフォントとしてHTMLコードに埋め込んで使うアイコンです。
「 Webアイコンフォント」とよく言います。以下の記事に詳細を紹介しています。コードを書けるデザイナーならアイコンフォントの方が使い勝手が良いですね。
シルエット素材サイト
シルエットAC
https://www.silhouette-ac.com/
写真AC、イラストACの兄弟サイトです。有料会員なら、こちらのシルエットACもすべて無料で使うことができます。いろいろな種類のシルエット素材や、ピクトグラム、アイコンがあります。
シルエットデザイン
個人の方の素材サイト。圧倒的な量のシルエットデザインがあり、他所ではないユニークなシルエットデザインが高クオリティでAIデータでもらえるのだから、控えめにいってすごいです。
HUMAN PICTOGRAM2.0(ヒューマンピクトグラム2.0)
「シルエットデザイン」同様、個人の方が運用している素材サイトになります。緑のピクトグラムのシルエット素材がたくさん。すみません、いつか使いたいと思いつつ、使える案件が来ない。
イラストサイト
linustock(ライナストック)
企業サイトでも余裕で使えるレベルの高クオリティの線画イラスト(ベクター素材)がたくさんある 個人の方のサイトです。これで商用利用OKなんて太っ腹すぎる。
Town Illust(タウンイラスト)
TOWN illustは、TOPECONHEROESダーヤマ氏が作成した、街並み、観光地の建築、建物などのイラストを無料で配布している建物専門の素材サイトです。
名古屋タワー・札幌テレビ塔等をピンポイントで探している方必見。また、それぞれテイストがちがうパターンが用意されているという素晴らしい仕事っぷりです。素材のクオリティも高いので、眺めているだけでも楽しいです。
フキダシデザイン
ずいぶん昔からお世話になっている、いろいろなフキダシのデザインがあるサイト。手書き風、モコモコ風、オシャレ風、フキダシはゆるいデザインには欠かせませんね。
Webデザインだけでなく、様々な方面で幾度となく使用させていただいてます。
素材サイトを使うサイトに気をつけること
素材サイトは大変便利でWebデザイナーには無くてはならないものです。
一方で、素材サイトの素材は、誰かが作ったものである以上、著作権が存在します。
素材はライセンスが決められていて、商用利用や非商用利用、編集の可否など、使用条件が異なる場合があります。
素材サイトごとに利用規約やガイドラインが違う場合があるので、各サイトの利用条件を絶対に確認してくださいね。
まとめ&余談
20年近く前の駆け出しWebデザイナーの頃、私が一番苦労したのは、素材の収集でした。
写真素材は高級なものか低品質の無料写真のどちらかしかなく。特に人物の写真には苦労しました。
企業サイトのメインビジュアルが、空とか葉っぱとかオフィス街の風景写真なのもあるあるでしたね。
そもそもクラウドサービスがなかったので、素材のCD-ROMセットをヨドバシ等の店舗で購入し、その中から一つ一つ選んでいました。また、すぐに素材が欲しくても、即時でゲットできないもどかしさもありました。
さらに、写真よりも苦労したのがイラストです。イラストに至っては今と同じ値段で品質の良いのものなんて全くなかったです。
写真やイラストは画面の先のユーザーに伝えたい情報を効果的に伝えるために欠かせないものです。
素材サイトの発展のおかげで、素材にまつわる苦労がなくなり、Webデザイナーはよりデザインに専念できるようになりました。本当に良い時代になったなと思います!ありがたい!