会社を退職、産後に在宅ワーカーになる方法

出産後、在宅ワーカーで働く方法

独身時代は会社勤めで働いていても、子供を妊娠し産後は外に出て働くよりも、育児をしながら在宅ワークの仕事をしたいと考える女性は多いと思います。

数年前に比べると、在宅ワークはぐっと身近になりました。

もし現在の勤務先が産後の在宅ワークを推進している場所であれば、そのまま利用することができますが、対応できない職場であれば、別の方法を考える必要がありますよね。

一般的には、以下のようなやり方があります。

  • 今の会社を退職してフリーランスとなり、ネットで仕事を探す
  • 在宅ワークのできる会社に転職する

この記事では、育児中でもできる在宅ワークを探す方法や、どのような内容の在宅ワークがあるかを中心にまとめました。

以下のような方々にとって、この記事が参考になれば嬉しいです。

この記事はこんな方におすすめ

この記事を書いているのは、Webデザイナー歴18年の現役フリーランスです

  • いま妊娠中の方
  • 今後出産を考えている方
  • 2人目・3人目を計画中で在宅ワークへのシフトを真剣に考えている方
目次

在宅ワークのメリット

在宅ワークは育児とのバランスがとりやすい働き方ができる

私は週に1〜2回打ち合わせ等で外に出るのみの在宅ワーク中心のワーママです。

私の経験をもとに話すと、育児との両立のしやすさは圧倒的に在宅ワークの方が楽です。

ざっとメリットをあげると、こんなにあります

  • 子供が病気になったときに対応が楽(職場に頭を下げるストレスがない)
  • 子供との時間が増える
  • 園や学校の行事・面談等の日程がとれやすい
  • 平日に予定を入れることができる(働き方による)
  • 自分の裁量で仕事量を調整できる(働き方による)

子供との時間が増える

一番のメリットは、やはり子供との時間が増えることです。

在宅ワークは通勤時間や朝の支度時間もほぼありません。より多くの時間を子供にかけることができます。

貴重な幼い我が子との時間、1分1秒でも見逃したくないですよね。

幼い子供の成長の瞬間を見逃したくないという気持ち、子供と離れずに過ごしたいという思いは多くのママたち共通の思いではないでしょうか。

専業主婦ほど余裕を持った育児はできないかもしれませんが、在宅ワークが親子の時間を増やしてくれるのは間違いありません。

子供の病気に柔軟に対応できる

子供の病気はワーママにとって避けては通れない試練です。大きくなるまではと職場の理解を得ても、2人目3人目となると、職場のあたりもキツくなってきますよね。

在宅ワークであれば、子供が体調を崩してもすぐにお迎えにいけるし、園や学校に行けなくても(仕事のペースは落ちますが)子供がいる横で仕事をすることができます。

何より職場の同僚に迷惑をかけず、頭を下げる必要もないので、気持ち的にも楽です。

平日の雑務をこなせる時間が生まれる

働き方にもよりますが、平日に雑務をこなせるのも在宅ワークの魅力ですね。

園のイベントや定期予防接種、役所への書類関係等、平日の空いている時間に行けるのは非常にありがたいです。

我が家は母親である私が在宅ワークをすることで家族全体にゆとりが生まれました

  

次に、出産後に在宅ワークになるための具体的な方法をあげていきますね。

【方法1】在宅ワークを推進している会社に転職する

今まだ妊娠前であれば、在宅ワークを推進している会社に転職を検討するのもありです。

コロナ禍があけて多くの企業がリモートワークを減らしていく方向にシフトしていますが、一方でIT業界を中心に完全リモートの方が効率が良いという結論に至った企業もあり、在宅ワーク中心の求人募集も少なくありません。

もちろん、職種によりますが、転職を考えてみることも一つの選択肢となります。

また、妊娠前でなくもう出産してしまった人もいると思いますが、出産後の保育園入園後でも転職活動は可能です。

保育園時代、何人ものママさんが転職活動をしているのを見てきました。

彼女たちの多くが「もっと子育てしやすい条件の職場に行きたかった」と言っていて、遠い職場を退職し、近場に転職した人もいます。私のように在宅ワークとなった人もいます。

【方法2】今までのキャリアを活かせる在宅ワークを探す

今までの仕事は退職し、自由業(フリーランス)となり自分で仕事を探す方法もあります。

今の仕事はなんでしょうか。キャリアをそのまま在宅ワークで活かせる仕事ではないでしょうか。

在宅ワークは、IT関連の求人が多い傾向にありますが、実際にはいろいろな人材が求められているのがわかります。

在宅ワークの求人情報を見ると、以下のような経験を持った人材が求められていることが多いです。

  • オフィス事務
  • 人事、総務
  • 秘書
  • Web制作、プログラマ
  • サイト運営
  • DTP制作
  • CAD
  • コールセンタースタッフ
  • 翻訳、英会話(外国語ならなんでも)

例えば、事務経験者であれば、営業事務を完全在宅ワークで対応可能な募集があります。オフィス秘書も同様です。

在宅ワークの例。メール対応などのカスタマーサポート業務

人事経験者向けの在宅ワークもあります。

在宅ワークの例。採用人事のサポートの仕事

また、塾講師等の経験がある場合は、教育関係の教材の校正や監修があります。

在宅ワークの例。学習教材のチェック。教育関係の経験者優遇

経理の経験と簿記資格があれば、在宅でも安定してお仕事をとれそうです。

在宅ワークの例。経理業務全般

営業→在宅でできる電話営業中心のお仕事

企画→企画書の作成

記事ライター→zoomでの取材案件

といったように、これまでの経験やキャリアを活かすことができます。

気になる方は、在宅ワークを探せる専門サイトで検索してみてください。

おすすめ在宅ワーク検索サイト

クラウドワークス

業界最大手の在宅ワーク検索!

ママワークス

育児中ママ向けに特化した在宅ワークを探せる

経験者優遇の仕事がたくさんありますよ!

自分のスキルとマッチングできる在宅ワークの探し方はこちらへ進んでください。

【方法3】スキルがないけどできる在宅ワークを探す

そうはいってもスキルもキャリアもない。何もできない人はどうすれば良いのか。

スキルがなくてもできる在宅ワークもあります。

スキルなしでもOKな在宅ワークの例

  • コールスタッフ
  • Webライター
  • データ入力
  • サイト更新作業

※データ入力・サイト更新は、エクセルの使用やパソコン必須の場合があります

これらの在宅ワークは、特別なスキルがなくても募集をかけられていることが多いです。

面白いのが、全くの未経験でも才能があるかもしれないということ。

これまで文章を書くことに興味なかった人が「文章を書くのが楽しい!」と感じるようになったり、歳を取ってからコールスタッフで初めて働いた人が「私の転職だ!」となるケースもめずらしくないのです。

在宅でできるコールセンターとは

企業の電話応対の仕事を、在宅で自分の電話を使って行う仕事です。ただし子供の声が電話に入ってしまうのはNGなので、子供が園や学校に行っている隙間時間に行うことになります。

同じような働き方の女性が多いので、採用率は高いです

コールセンターには、企業のカスタマーサポートの仕事(受付専門)とテレアポ(営業専門)があります。求人率は、営業募集のテレアポが多いですね。

トークが好きな人、営業が好きな人には稼げるし向いている仕事だと思います

在宅でできるWebライターとは

Webに掲載する記事を書く仕事です。依頼元は、企業や一般のブロガー等になります。

今やコンテンツ事業はWebメディアに欠かせないもので、毎日何千何万という記事がアップされています。

企業であれば、企業の担当者によってチーム制でしっかりとマネジメントされていて、マニュアルがあったりもします。企業案件は報酬が比較的に良く継続的な依頼があるのでおすすめです。

一方で、条件通りのテキストを納品しておしまい、という一度きりの簡単な案件もあり、気軽に受けられるのも魅力です。

専門性の高い記事は、単価も高いです。専門性といっても特別知識が必要なわけではありません。

例えば、30代以上の美容やファッションについて。書ける人は限られますよね。

珍しい外国の旅先について、外国暮らしについて。特別な恋愛体験について。ニッチな趣味について。

自分が持っているオリジナルの経験が文章として売れるかもしれません。

WebライターはスマホさえあればOKなのでパソコンすらいりません。自分で作った文章のみを送ればいいだけです。

今はしゃべった言葉を文字に起こしてくれるアプリもあるので、子供を片手に抱えながら文章を作っていたというママさんもいるくらい、手軽さが魅力です。

在宅でできるデータ入力とは

データ入力は、依頼者からもらった紙や音源のデータをフォーマット通りにパソコン等で入力する作業です。単純作業なので、隙間時間にやりやすく、在宅ワークとしても人気の仕事です。その分単価が安くなりがちなのですが、とにかく育児の合間に少しでも稼ぎたい方、またデータ入力が得意な方であれば、お勧めしたいです。

在宅でできるサイト更新作業とは

サイト更新作業は一見するとWebのスキルが必要かと思われがちですが、そうではないものもあります。

素人の目で見てデバッグ作業(サイトにバグがないか確認する作業のこと)して欲しいという案件もあります。

また、サイトの更新作業は、フォーマットが決まった管理画面で行われることが多く、マニュアル通りにやるだけの簡単作業も多いです。

在宅ワークの例。ネットショップへの商品登録作業

 

他にもたくさんの募集があるので、先ほどあげた仕事検索サイトで探してみてください。

スキルがないけどできる在宅ワークの探し方については、詳しくはこちらに進んでください。

【方法3】新しくスキルを身につける

在宅ワークを長く続けたい。しっかりとしたスキルを身につけて、第2の人生と思って真剣に新しい職種を目指したいというなら、在宅ワーク向けのスキルや資格を取得するのも手です。

在宅ワークで人気が高く、また募集も多い案件のスキルを挙げてみました

在宅ワークに有効なスキル・資格

在宅ワークにつくのに便利なスキルや資格一覧

  • Webデザイン、プログラマ
  • 動画編集
  • 簿記
  • CAD
  • 英会話(外国語ならなんでも)

Webデザイン・プログラマ・動画編集は求人が多い職種

在宅ワークと相性がとても良いのは、IT系の仕事です。特にエンジニア・SE・Webデザイナー・動画クリエイターは在宅ワークの求人がとても多いです。

ただし仕事を始める前に最低限のスキルが必要なので、独学なり専門スクールに通うなりで基本知識を勉強する必要があります。

これらのスキルがあると、他の仕事より単価も高く、またやりがいの多い仕事も多いです。

私のおすすめは「動画編集」です。まだまだ動画の需要は伸びていきますし、女性の動画編集スキルは重宝されています。

動画編集は未経験からでも始められますので、以下の記事も参考にしてみてください

全くの別業界からWeb業界へ転職し、在宅ワーカーとして稼いでいる人もたくさんいますよ。

Webデザイナーに興味がある人は、こちらの「初心者がWebデザイナーになるために必要なスキルを現役プロが一から教えます”」記事から読んでいただけると参考になると思います。

フォトショが使えるだけでも案件はある

がっつりWebデザイナーとして働くのは大変ですし、一人前になるまでにはかなりの時間がかかります。

しかし、Photoshopを使いこなせるだけでも在宅ワークはあります。

例えば、ECサイトの運用管理の案件では、商品写真を加工してアップするといった作業が日常的に行われています。

慣れると単純作業なので、ママの在宅ワークにはぴったりです

簿記は在宅ワーク以外にも安定したニーズがある

簿記は在宅ワークでも安定したニーズがありますね。簿記2級を持っていたら間違いありません。今は企業の経理もクラウド対応なので、企業の経理業務のサポートを行う依頼が多いです。

また、個人事業主の確定申告のサポート業務などの案件もあります。

翻訳・英会話は働き方に幅が出る

翻訳や英会話(外国語)ができると、翻訳そのものだけではなく、いろいろな仕事が受注できます。

例えば、スカイプを使って外国人向けに日本語講師をしている在宅ワーカーの友人がいます。インターネットは世界中の人をクライアントにできます。

また、ただの翻訳ではなく、英語の文章を読んで感想を書く、自分の体験を英語で綴るといったライティングの仕事もあります。

外国に工場や支社がある企業が、通訳や裏方業務を在宅ワーク枠で募集しているケースもあります。

在宅ワークの探し方

在宅ワークは、基本的にインターネットで探します。

ただし、Twitterやインスタグラム等のSNSで探すのはおすすめしません。

TwitterやInstagramには、多数の作業者募集の依頼があります。いきなりDMを送ってくる業者もいます。

相手の素性がわからない、そんな人と仕事をするのは大変危険です。例え契約書を交わしてもトンズラされたら終わりです。それどころか相手が詐欺師だった場合、自分のお金をとられる危険性もあります。SNSのコメントや口コミは一切あてにしないでください。

一般の求人と違って、インターネットでの在宅ワークは小さい会社や個人からの依頼が多いのでとにかく注意が必要です。用心しすぎても足りないくらいです。

在宅ワーク探しは、大手の仕事マッチングサイトや仕事紹介エージェントの利用がおすすめです。

以下にあげる在宅ワーク紹介サイトでは、運営会社が相手の企業をきちんと審査しているので、怪しい企業や個人は掲載できません。

さらに運営会社が認めた優良企業は、わかるように認定マークがついています。

万が一トラブルになっても運営会社が間に入っているので、クレームも入れやすいです。

クラウドワークス

crowdworks.jp
クラウドワークスは、日本最大規模のネット上の仕事マッチングサイトです。個人・法人問わず、インターネット上で発注・受注できます。報酬のし払いも発注側と受注側が直接やりとりするのではなく、クラウドワークスが間に入っているので、安心して仕事することができます。

ママワークス

mamaworks.jp
ママワークスは育児中のママ向けの案件ばかりが集まった、育児ママ向けのお仕事検索サイトです。発注する企業側も相手がママだということをわかっていますので、ママに適した条件の案件が揃っています。在宅に限らずママ向けの仕事を探すことができます。

兼業ママの在宅ワークのデメリットもある

最後に少しだけ在宅ワークのデメリットも挙げさせてください

7年近く実際に育児をしながら在宅ワークをこなして、感じたことです。

産休手当、育休手当、その他有休等がない

これはフリーランス限定のデメリットですが、会社員ならもらえる福利厚生の権利が、フリーランスにはありません。同じ量だけ働いていたとしても、有休はひとつもないし、育休中も働かなければ収入はゼロです。

自由度が高い分、会社員の福利厚生にあずかれないのが、フリーランスのデメリットです。

責任を取れるのは自分だけ

これもフリーランス限定のデメリットですが、会社員であれば、自分や子供が病気になった時もお互い様で仕事を助け合うことができますが、フリーランスは一人なので、どんなに子供が病気しようが自分が倒れようが、納期は守らなくてはいけません。

育児ママ向けにかなり緩くしてくれる在宅ワークの求人もありますが(その分単価が低かったりする。winwin)、基本的にはやはりお仕事なので、誠実でない人には次の仕事はやってきません。

在宅ワークは孤独との戦い

在宅ワークは想像以上に孤独との戦いです。会社員であれば、困ったときに同僚に聞けることも、在宅ワークは一人で解決しなければいけません。最悪解決できず謝るハメになることも…謝るのももちろん一人。孤独です。

また育児に疲れたママにとって、なんでもない雑談が恋しい時ってありますよね。それでなくても育児中は会話のおぼつかない子供と四六時中会話していると、「普通の会話がしたい!」ってなる時も出てきます。

そういう時は、やはり外に出て仕事をした方が、体も動かせるし話せる相手もいます。

孤独が好き!人といたくない!という人でなければ、意外と外に出て働いた方が給料も良いし、精神状態も良くなる気がします。

兼業在宅ワークママのデメリットはこちらの記事にもまとめています。参考程度にどうぞ。

まとめ

以上、出産を機に在宅ワークへのシフトを考えている方に向けた記事でした。

在宅ワークの環境は進化し続けています。ママの活躍できる場が在宅ワークで増えることを心より熱望しています!

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