【フリーランスor会社員】Webデザイナーの一日。残業や休日はどのくらい?

デザイナーの一日。フリーランスと会社員を比較してみた

こんにちはフリーランスデザイナーのフクです。Webデザイナー歴は17年になります。

Webデザイナーの1日ってどんな流れなのか気になりませんか?

私はよくこんなことを聞かれます。

「いつもどんな仕事をしているの?」

「残業が多くて休日出勤もあるってきいたけど本当?」

「フリーランスなら自由でいいね」

フリーランスなら自由に時間を使えてゆっくりなのかな。

フリーランスにしろ会社員にしろ、Webデザイナーという職種はいろいろ特殊なので、疑問はつきませんよね。

私は、会社員デザイナーとフリーランスデザイナーの両方を経験しています。

はっきりと言えるのは、フリーランスのWebデザイナーと会社勤めのWebデザイナーでは、働き方も1日の流れも違います。作業の内容や時間の使い方が全く違いますし、また在宅ワークならではの家事育児の兼用という変化もあります。

ただし、どちらも共通するのは、Webデザイナーは納期間近は非常に忙しく、そうでない時はわりと落ち着いて過ごすことができるということ。その時によってスケジュールの流れが違います。

他の仕事もそういう仕事が多いかもしれませんが、Webデザイナーは特に振り幅が激しいです。

この記事は私の生活を例にして、ごく一般的なWebデザイナーの1日の流れを紹介したいと思います。

Webデザイナーのリアルな一日の他に、具体的な仕事内容や残業についてもまとめています。

いちサンプルとして参考にしていただけたらと思います。

会社員Webデザイナーの1日の流れ

フリーランスWebデザイナーの1日の流れ

クリックすることで、直接リンク先に飛べます。

※会社員デザイナーの例は、私が会社員だった時代は昔すぎるので、後輩の会社員デザイナーにヒアリングした内容をまとめました

目次

Webデザイナーの主な業務って?

Webデザイナーの普段の業務は以下になります。

  • デザインソフトを使ったWebサイトや広告のデザイン作成
  • WebサイトのHTMLコーディング作業
  • クライアントとの打ち合わせ
  • その他サイトの細かい画像修正や更新作業など

これら業務の他に、最新スキルの勉強といったインプットの時間も必要になります。

基本的にはデスクワークですが、クライアントとの打ち合わせや社内MTGは必ずあります。会社員でもフリーでも避けては通れません。といっても、直接の顔合わせではなくzoomやLINEですます場合も多いので、負担はそこまで大きくありません。

それでは、Webデザイナーは1日の間で業務をどのようにこなしているのかを具体的にみていきましょう。

会社員デザイナーの場合

会社員Webデザイナーの1日のスケジュール

9:30 出社

出社は9時半。出勤時間は割とゆっくりな方です。Web会社はフレックスを取り入れているところも多いので、出勤時間に関してはのんびりなところが多いですね。

09:30 – 10:00 メールやSNSのチェック、今日やることの確認

朝イチで、クライアントからのメール確認やチームの進捗情報をグループワークでチェックします。一緒に仕事をしている同僚がいれば情報共有は必ずしておきます。その後、自分の今日やることリストをまとめます。時間があまればニュースサイトを見たり、Web関係のニュース・SNSをチェック。

本格的な仕事は10時から開始。

10:00 – 10:30 定期的な更新作業など

まずは担当しているサイトの定期更新的な作業をこなします。頭を使う必要がないので、エンジンかかる前の朝の作業にピッタリ。30分程度でサクッと終わらせます。

10:30 – 11:30 抱えている案件のデザイン制作

いま担当中の制作案件のデザイン作成にかかります。Webサイトデザイン、LPデザイン、バナー制作、その日によってデザイン内容は変わりますが、メイン業務といった感じですね。ただし、午前中はあっとう間に時間がすぎます。

11:30 – 12:00 午後のMTGに向けての資料まとめ

午後にミーティングがあるのでその準備にかかります。クライアントに見せるデザインラフの最終確認や、ヒアリングリスト、参考資料の用意など、準備にぬかりなく。

12:00 – 13:00 ランチしながらクライアント先へ移動

Webディレクターや他スタッフと一緒にクライアントの会社へ移動、、、の前にランチでミーティングしながら今日の打ち合わせの落とし所をすり合わせます。

13:00 – 14:00 クライアントとの打ち合わせ

クライアント先の会社にて、現在進行中の案件の打ち合わせ。デザイナーが一人で行くことはなく、基本的にはWebディレクターが同行します。会議を進めるのは営業やWebディレクターで、デザイナーは案を求められたときに発言するくらいです。

デザインラフを見せる時は、デザインの意味を言語化できるようにします。また、デザイン制作にあたってクライアントへヒアリングする場面もあると思いますので、しっかり準備していきます。

外部打ち合わせは週に1〜2回程度ですね。

14:30 – 16:30 帰ってきてデザイン制作再び

打ち合わせから帰ってきたらまたデザイン制作に入ります。午後はみっちり集中してやりたいところですが、なかなか集中させてもらないことが多い…。

16:30 – 17:30 合間に急に入った更新作業の対応

デザイナーは、一つの案件だけを抱えるということは少なく、メイン・サブ含め複数の案件を担当するのが普通です。そのため、メイン制作の途中に、保守案件の更新作業や別案件の戻しが急に入ってくることも多いです。

制作の合間に、クライアントや同僚とのやりとりがチャットツールでちょこちょこ入るので、ずっと集中して作業するのは難しいです。

17:30 – 18:00 社内MTG

社内ミーティングでは現在の進捗状況や課題の共有を行います。ミーティングは朝にやるのが通常ですが、朝は客先直行の人もいるので、集まりが良い夕方にやることも多いです。

頻度は案件の進捗によってまちまち。Webディレクターが良い人であれば、デザイナーの作業時間を確保してくれるので社内MTGは開かない、あってもさくっと終わらせてくれます(ダメなディレクターならすぐミーティングを開きたがり、社外にも同行させようとます)

18:00 – 19:00 急遽頼まれたバナー制作

急な依頼ふたたび。この急な依頼が多いのがWebデザイナーの特徴の一つです。簡単な直しならいいのですが、クリエイティブなものだと(いちからバナーが欲しいとか)結構な時間を取られます。

19:00 – 20:00 デザイン制作ふたたび

この日はミーティングも多くほとんど制作が進められなかったので、中断していたデザイン制作をきりがいいところまで残業して進めます。残業は辛いですが、デザイン作業自体は嫌いではないし気分も乗っているので、作業が進みます。

日によって残業時間が違うのですが、平均して一日に8〜10時間くらいの労働時間ですかね。

Webデザイナーの残業について

Webデザイナーは、残業は基本的にあります。なぜか「急な依頼」が多く、急な依頼に対応しているうちにメインのデザイン制作が進まず、遅れを取り戻すために残業するはめになるというのがよくあるケースです。

特に納期が近くなると、かなりの残業量になり、休日出勤するデザイナーもいます。出勤しなくても家で在宅で仕事をしているデザイナーも少なくありません。

働き方改革がだいぶ進んだとはいえ、納期が存在する以上デザイナー業界はブラック体質なところは多いです。

会社に貢献している時間が長すぎるのに嫌気がさして、独立を決意とする人が多いのもうなづけます。

尚、納品が終わった直後は、比較的落ち着いているため、残業なしで帰れる日もあります。

ただし、基本的にデザイン自体は好きな人が多いので、作業内容に文句が多いというより、作業量が多すぎる(=残業)ことに文句のある人が多いと思います。

Webデザイナーの就業時間は?フレックス?

Web/IT系の会社は、残業が多い体質なのもあってか、朝はゆっくりめの会社が多い印象です。そのためフレックス制を導入している会社は比較的多いと思われます。

また、コロナ禍以降は完全リモートワーク制を導入した企業もあり、仕事の量自体は軽くはないものの、勤務体系は柔軟な会社が少なくありません。

デザイン業務というのは、手が速い人もいれば遅い人もいて、手が速い人が良いデザインを作れるという訳ではけしてありません。

その辺りは会社もわかっているので、個人の裁量に任せた働き方を推進しているところもあります。

Webデザイナーの休日はあるのか

平日はほぼ残業&納期間近は休日出勤ありというハードスケジュールではありますが、休日が全く取れないということはありません。プロジェクトの合間に有給を取ったり、連休とつなげて長めの休みをとっている人もいます。同じタスクをこなせる同僚がいれば、有給を取ることはそんなに難しくはないと思います(お互い様の精神で)

また、土日はしっかり休むというのが今の風潮ですので、土日はプライベートの時間を楽しむ人がほとんどです。

ただ、基本的に土日はクライアントも休みですので、ゆっくり作業に集中できる休日出勤を好む仕事マニア(ワーカーホリック)もいます。

フリーランスデザイナーの場合

フリーランスの例として私の1日をまとめました。子供がいる場合といない場合で働く時間に変化がありすぎたので、2つに分けて紹介しますね。

フリーランスWebデザイナーの1日のスケジュール(出産前)

  • 08:00 始業
  • 08:00 – 09:00 メールやSNSのチェック、今日やることの確認。情報収集
  • 09:00 – 10:00 定期的な更新作業
  • 10:00 – 12:00 がっつり制作作業。合間にクライアントとのやりとり
  • 12:00 – 13:00 お昼ご飯。休憩
  • 13:00 – 13:30 打ち合わせのための準備
  • 13:30 – 15:30 クライアントと打ち合わせ&移動
  • 14:30 – 18:00 がっつり制作作業。合間にクライアントとのやりとり
  • 18:00 作業終了

会社にいると制作以外の用件に振り回されたり、通勤時間のロスもありましす。

しかし、フリーランスの場合は、ほぼ全ての時間を自分の好きな仕事に使うことができます。

フリーランスになって、1日の半分以上をWebデザイン業務に当てる日もありました。

実際は上記のようなきれいなスケジュールではなく、合間にジムに行く時もあれば、18時以降もずっと作業を続ける日もあったり、一日中仕事をせず新しい技術の勉強をしたりと、自分の裁量で時間を使うことができます。

フリーランスの中には夜型もたくさんいますが、私は朝方を崩しませんでした。

クライアント側は昼に働いている人ばかりなので、日中連絡が取れなかったり作業が遅かったりするとストレスになるのが、私も会社員だったので気持ちがわかるからです。

フリーランスWebデザイナーの1日のスケジュール(出産後)

出産後、幼児が一人いた場合の1日のスケジュールです。

  • 08:30 保育園に預ける
  • 08:30 – 09:00 家事
  • 09:00 – 09:30 メールやSNSのチェック、今日やることの確認。情報収集
  • 09:30 – 10:30 定期的な更新作業
  • 10:30 – 12:00 がっつり制作作業。合間にクライアントとのやりとり
  • 12:00 – 12:30 お昼ご飯。適当
  • 12:30 – 13:00 打ち合わせのための準備
  • 13:00 – 14:00 クライアントとzoomで打ち合わせ
  • 14:00 – 15:30 制作作業。合間にクライアントとのやりとり
  • 15:30 – 16:30 急な依頼の更新作業
  • 16:30 保育園お迎え
  • 21:30 – 制作作業&情報収集

育児のスケジュールと混ざってしまい、見づらかったら申し訳ありません。

私は保育園に入れられたので1日の仕事の時間は7時間程と十分確保できた方だと思います(今は子は小学生になり学童に入っていないため、1日の仕事の時間は5時間程しかありません)

7時間あれば十分かと思うかもしれませんが、出産前は1日の半分は仕事の時間のようなものだったので、かなり少なくなった気がします。また、子供が体調を崩すことも多く、その期間は仕事を進めることはほぼ無理です。

日中は急な依頼に追われることも多く、営業活動や情報収集の時間がなくなり、子供を寝かしつけてからもう一踏ん張りといったスタイルが多くなってきました。

もしこれが子供が複数人いる場合であれば、もっと変わってきたと思います。

ただ、ダラダラと仕事を続けるスタイルは解消され、決まった時間で規則通りに仕事をこなすようにはなりました。

出産前より出産後の方が、このきっちり決まったスケジュールに沿った仕事ぶりだと思います。

フリーランスWebデザイナーの休日は

休日を好きに決められるのがフリーランスの良いところ。クライアントが休んでいる(連絡が来ない)休日にあえて仕事を進めたり、逆に世間が空いている曜日にあえて休暇をとって遊びに行ったりしました。

休日に関してはフリーランスになって、基本的にはデメリットよりメリットの方が大きかったです。

ただ、フリーランスだからと下に見てくるクライアントもいて、金曜日の夜に「月曜日の朝までにお願い」という依頼をわざとふってくる人もいます。独身の時はできなくはなかったのですが、相手の心情を考えない振り方に腹が立ち、実績が増えるにつれ、そういうクライアントとは徐々に距離をおくようにしました。

独立前と独立後、就業時間と収入の変化は?

収入の変化は、独身時代のフリーランス > 会社員時代 > 子供がいるフリーランス、の順で多いです。

家族のことを考えることなく仕事に時間を費やせた時代が一番収入がよかったです。

今は少し収入が下がってしまいましたが、その分家族の時間は増えました。自分の生活スタイルに合わせて仕事を変化できるのも、フリーランスの魅力だと思っています。

子供がいるフリーランスのデメリットをあえてまとめた記事もありますので気になる方は読んでみてください。

Webデザイナーの1日を振り返って

会社員デザイナーの頃は、何時間会社にいても時間が足りなかったです。こなしてもこなしてもすぐ次の仕事がきたり。また、会社にいると、ちょっとした頼まれごとや修正作業がとにかく多かったです。なので勉強時間の確保が難しかったです。Webデザイナーは新しいスキルの取得も立派な仕事の一部ですので。

ただ、会社にいると自然に最新スキルの情報が入ってくるメリットもありますし、会社から与えられた新しい案件をこなす度に、新しいスキルも身についていきました。

一方フリーランスは、会社員時代とは真逆の時間の使い方をすることができました。

会社員時代は時間や周りからの頼まれ事に振り回されていましたが、フリーランスになってからは自分のやりたい勉強に集中することができたので、ストレスが非常に少なくなりました。

ささいなことですが、フリーランスになって、やはり通勤時間がないのは大きいメリットです。日本の通勤時間の長さや満員電車のストレスは、日常生活に大きな影響があると思います。

通勤時間以外にも

・会議や打ち合わせの時間

・ランチ会や飲み会

がなくなったのも時間の節約になりました。コミュニケーションのためでもあるので、通勤時間ほどは無駄なものではないと思っていますが、それでも頻度が多すぎると辛い時もありましたね。会議している時間に仕事を進めさせてくれと。

逆にフリーランスで厳しいと思ったのは、勉強時間を自分でしっかりと確保したり、情報のアンテナを広げておかないと、Web業界の進化から取り残されそうな不安が常にあることです。

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