フリーランスWebデザイナーのリアル。年収や働き方・案件を実体験で語る

フリーランスデザイナーのリアル。年収や働き方。具体的な受注案件はどんなもの?

Web制作会社で働いているけどいつかは独立したい!

Webデザイン未経験だけどフリーランスになりたい!

これからの時代、自分の裁量で自由に働けるフリーランスを検討している人も多いと思います。

いまいち実態がわからないフリーランスについて、リアルな働き方や年収、必要なスキルと実力アップのコツ、案件の獲得方法について、現役デザイナーが解説したいと思います。

この記事は、Web制作会社に勤めた後に、フリーランスとして独立して10年以上になるWebデザイナーが、自分の経験をもとにフリーランスとして生き抜いていくためにはどうしたら良いかを語っています。

リアルなフリーランスの仕事の忙しさ、作業スピード、働き方のスタイルによって、働く時間や収入は一概に違うのですが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

以下の内容について、自分の経験を踏まえながら語っています

この記事でわかること
  • フリーランスの働き方の種類とイメージ
  • 一日の仕事時間
  • フリーランスに必要なスキルのレベル
  • 本業と副業どちらが良いか
  • フリーランスの平均年収
  • 案件獲得方法
  • 具体的な受注案件
  • 未経験者がフリーランスになるルートのおすすめ
  • 女性デザイナーがフリーランスになるタイミング
  • 具体的な独立の流れと独立後に気をつけること
目次

フリーランスWebデザイナーの働き方とは

フリーランスの働き方としては、一般的に以下の2つのパターンになります。

在宅型フリーランス

基本的に自宅やコワーキングスペース等で作業する働き方です。Web制作は長丁場のスケジュールも多いので、一つの案件ではなく複数案件を並行して受注していることが多いです。一般的なフリーランスのイメージですね。

打ち合わせ時には客先へ出向くのが通常ですが、最近はzoomで打ち合わせすることも多く、基本的にはインドアで黙々と作業をします。

フリーランスの場合は営業その他も全て自分で行うので、デザイン作業だけでなく、作業の合間のMTG、顧客からのメールやLINEに応答、新規で営業活動をする、普段の経理作業といったものも日常的に入ってきます。

また、会社と違い情報は自分で取りにいかないので、仕事と並行してWebスキルのトレンドの勉強も必要です。

基本的には、デザイン作業6割、営業活動3割、その他1割といった感じです。

デザイン作業のみを連続してやれる日は案外少ないです

常駐型フリーランス

クライアント側の会社に出社して、その会社のスタッフと一緒に仕事をするケースもあります。これを常駐型といいます。

先方の会社から依頼を受け、プロジェクト単位でスタッフの一員として参加する場合は、常駐型になりやすいです。

常駐型の場合はフリーランスといえどもほぼ会社員と同じように出社を求められ拘束時間も長くなりますので、作業費+常駐費という感じで、単価が高くなります。さらに常駐している分求められるスキルも高くなりがちです。尚、常駐は毎日というわけではなく、週数日や週一回の場合もあります。基本的に、その案件が納品するまでの契約となります。

常駐の中には、新規の開発案件だけではなく、運用案件の場合もあります。私の例で言うと、週に2回出勤日が決まっていて、出社するとその日中にやることリストを渡され終わり次第帰宅という案件を半年ほど続けたことがあります。

その会社のWebサイトの運用・更新をひたすらやっていました

このように、常駐案件を週数回受けて、その他の日は在宅仕事に専念するというやり方もあります。

常駐型の働き方は会社員に近くストレスもあるのですが、新しい人脈ができたり、現場フローに触れることもでき、何より収入が安定します。

1ヶ月の仕事時間は

ここからは、一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会が行っている「フリーランス白書 2023」の統計資料を元に解説していきますね。

2023年フリーランス白書での、フリーランスの仕事時間の統計は以下の通りです。

※回答者の中には副業・すきまワーカーの人もいます。
デザイナーだけでなくエンジニアやその他フリーランスを含みます。

フリーランスの月間稼働時間

©一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 「フリーランス白書 2023」

副業フリーランスも含んでいる数字ではあるので、人それぞれの稼働時間とはなりますが、一番割合の大きい時間で月の稼働時間が「140〜200時間未満」です。会社員と同じ週5日8時間労働をこなすと160時間/月ですので、同じくらいの働き方が多いと言えるのではないでしょうか。

次に多い層はそれより少なめの「100〜140時間」となっています。

一介のフリーランスの私の例をあげてみます。

私は独身でフリーランスとして働いていた時は、通常で1日8時間程度、納期近くになると一日15時間以上仕事をしていました。徹夜作業も昼夜逆転も普通にしていました。その分、仕事のない日は平日でも1日休みを取ったりと、かなりメリハリのある生活をしていました。

今は子供がいて育児と仕事を両立させることを目標としていますので、1日の仕事は6時間以下です。

フリーランスに回ってくるWeb制作は納期が厳しいものも多いので、スケジュールが乱れることは普通にあります。毎日きっちり時間通りに暮らしたいという人には向いていないと思います。

むしろ夜からMTG平気?と言われてOKと言えるフットワークの軽さのある人の方がフリーは向いてはいるのですが、自己管理能力がないと続けられないので、大事なのはバランスです。

フリーランスWebデザイナーに必要なスキル

最低限必要なスキルは

フリーランスのWebデザイナーに必要なのは、最低限この3つです。

  • デザインスキル
  • 営業力
  • 管理能力

デザイン能力について、最低限クライアントの希望を叶えられるデザインスキルは必要です。

デザインソフトも触ったことのない状態ではフリーランスにはなれません。

フリーランスWebデザイナーであれば、Webコーディングもできた方が収入が確実にアップしますが、まず大事なのはデザイン能力です。

そして、Web制作のスキル以上に必要なのは、営業力と自己管理能力です。

フリーランスは自分で営業を取らなければいけず、口を開けて待っていても案件は入ってきません。また、自由な時間が多すぎるあまり、自己管理ができず廃業していくフリーランスも何人も見てきました。自分は大丈夫と思っていても、気を緩めるとあっという間に仕事がなくなるのがフリーランスの怖いところです。

高いデザインレベルはいらない

重要なのは、フリーランスだからといって高度なスキルはいらないということです。

トップクリエイターレベルでないと独立できない、と自信がないために独立を悩んでいる人がいれば、それは大間違いです。リアルでは、むしろ微妙なレベルの人が多いです笑

重要なのは、この2つです。

  • 案件をゲットして、納品まできっちり仕上げる力
  • クライアントの求めるデザインをあげる力

要は、コミュニケーション能力や誠実な仕事ができることの方が大事だったりします。

経験上、デザインレベルがあるだけの人より「この人ならどんな依頼でも相談に乗ってくれる」という安心感がある人、頼みやすい人の方がフリーランスとして長く生き残っています。

案件はたまに炎上します。炎上した案件であっても、最後まで一緒になって戦ってくれるフリーランスの方が需要があります。これはガチです

フリーランス、本業で働くか副業で働くか

次にフリーランスでどこまで働くかを考えてみましょう

フリーランス一本で飯が食えるよう本業でしっかりと働く場合は、それなりの準備が必要です。

私のケースですが、独立後すぐに仕事があればいいのですが、案件の目処がない場合は、貯金は生活費の1年程はあった方が良いです。

もしフリーランス一本で働けるか不安な場合は、まずは今の仕事をやめずに副業で試してみるといいと思います。

もしくは、育児中などで休職中の身であれば、絶好の副業のチャンスです。

副業の場合、自分のプライベートな時間を使うことになるので大変ではありますが、フリーランスになったらむしろ1日起きてる時間全部が仕事の時間になることだってありえるので、ぜひチャレンジしてみてください。

特にWebデザイン業界に限っていうと、副業ワーカーがかなり成功している気がします

フリーランスの平均年収は?

「フリーランス白書 2023」調べでは、フリーランス全体(副業・すきまワーカーを含む)での平均年収は、以下の結果でした。

※回答者の中には副業・すきまワーカーの人もいます。
デザイナーだけでなくエンジニアやその他フリーランスを含みます。

フリーランス白書2023による、フリーランスの平均年収統計グラフ

©一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 「フリーランス白書 2023」

200万円未満→約2割

200-400万円未満→約3割

400-600万円未満→約2割

600万円以上→約2割

1000万円以上→約1割

フリーランス白書2023による、フリーランスの業種別の男女比率と年収の比率のグラフ

©一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 「フリーランス白書 2023」

副業ワーカーもいる中での結果ですが、平均値としては400万円前後という結果です。

また、職種別で見ると、クリエイティブ・Web・フォト系で年収400万円以上は5割以上という結果でした。

男女比のグラフでは、「クリエイティブ・Web・フォト系」は女性の方が6割と多い結果ですので、副業の主婦ワーカーの回答数も入っての数字と思われます。

会社員デザイナーの年収との比較

会社員のWebデザイナーの年収の平均値は、350万円程と言われています。

私が会社で働いていた時も、そのくらいの基本給に残業代がプラスされて年収は450万円くらいでした。その後独立した後収入は最高で1.5倍以上になりましたが、出産後は育児とのバランスを考えて働いている溜め、今の収入は300万円未満となっています。

フリーランスの良さは収入だけではない

会社員Webデザイナーの平均年収は、正直作業ボリュームや拘束時間、求められるスキルの高度さを考慮すると、けして高額とはいえないと思います。

実際、私も含め周りでも、フリーランスになってから収入が上がった人しかいません。

自分が働いた分だけ収入になるのが、フリーランスの良さでもあります。

ただ、フリーランスの場合は、自分である程度時間を自由に使えることや、どうしても嫌な仕事は受けなくてもいい自由さの方が、収入以上に価値があると考えます。

フリーランスの案件獲得方法は、人脈と過去の取引先が多い

次にフリーランスの案件獲得方法の統計です

フリーランス白書2023による、フリーランスの案件獲得方法のグラフ。一番多いのは、知人からの紹介。ついで取引先からの依頼となる

©一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 「フリーランス白書 2023」

ここでも「2023年フリーランス白書」の統計を見ると、

直近1年間で仕事獲得に繋がったことのあるものという質問の解答結果は、

人脈(知人の紹介含む)」と「過去・現在の取引先」が併せて6割を超えており、リアルでの紹介案件が多いのがわかります。

ネット上でフリーランスの一般的な案件獲得の方法とされている「エージェント・クラウドソーシング」に関しては、2割くらいという結果でした。

あくまで、私の例ですが、これは実感としてあります

私自身、案件の獲得は取引先からの顧客の紹介が圧倒的に多いです。

また既存の取引先からの継続した案件もあります。先方も新しいフリーランスを探すのは非常に手間なので、金額が折り合いがついて頼みやすいフリーランスが見つかったらわざわざ新しい人を探すことはしない傾向があるんですよね。

また、独立したての頃はクラウドソーシングで案件を受注したこともありますが、そこで出会ったクライアントはもう10年近くお付き合いがあり、何度も新しい顧客を紹介してもらっています。

独立当初に人脈がなくて困っていても、クラウドソーシングやエージェントを通して出会い、手がけた仕事が良い反応だった場合は必ず次もお声がかかります。

Web業界以外の人(顧客側)はこちらが思っている以上にWebにうとく、またWebのことを相談できる人材を探しています。そしてWebに詳しい人はWeb業界にはごまんといても、そうでない業界には全くいないんですよね。

だから自分が良い制作者と出会ったら同じように困っている人に紹介したくなります。

一つ一つの仕事を丁寧に、小さな相談にも乗ってあげることが大事です。良い仕事をこなしていけば必ず人脈はつながっていきます。

独立したてのフリーランスの案件獲得方法

上でも書きましたが、独立したてで人脈もないフリーランスの案件獲得方法は、まずはクラウドソーシングやエージェントでを利用して実績を上げることです。良い仕事をしていると、次回また声がかかったり新しい顧客を紹介してくれたりするようになってきます。

また、リアルの知人からの依頼も馬鹿にできません。独立した手の時はとにかく実績が大事。フットワーク軽く行きましょう。

クラウドソーシングサイトとは

クラウドソーシングサイトとは、フリーランスと依頼者のWeb案件のお仕事マッチングサイトです。

誰でも登録ができ、多数のフリーランス向けの案件があるのですが、ライバルも多いのが難点です。昨今はフリーランス志望が増えていて、元本業デザイナーが案件をとっているのも多く、良い条件の案件は駆け出しフリーランスまで回ってこないこともあります。

最初のうちは単価が低めでも経験を積む、自分のプロフィールを充実させる、とにかく実績作りに使うと良いです。また私がそうだったのですが、単価が低めの案件でも、思わぬ良い出会いがあることもあります。

クラウドソーシングサイトは、有名大手のものに登録しましょう。フリーランスは立場が弱く、顧客とのトラブルにもなりがちです。大手のサイトであれば、依頼者の方も審査されているので安心です。

おすすめは以下の3件です。

クラウドワークス:470万人以上のワーカーが登録する、日本最大級のマッチングサイト。

ランサーズ:クラウドソーシングの先駆け。フリーランスの福利厚生をサポートするサービスあり。

ママワークス:主婦ママ限定のWebのジョブマッチングサイト。女性向け案件が多数。

フリーランスエージェントとは

クラウドソーシングサイトは、ネット上自分で案件を見つけて依頼主と直に連絡をとるスタイルですが、もうひとつフリーランスエージェントというサービスがあります。

エージェントサービスでは自分のプロフィールを登録すると、担当者がつき、自分のスキルにあった案件を紹介してくれます。

クラウドソーシングに比べてエージェントの方が単価が圧倒的に高く、その分スキルも必要になります。

また、エージェントに対するマージンが発生します。

スキルマーケットとは

クラウドソーシングとエージェントは案件の依頼に対して自分を売り込む形ですが、逆の営業方法もあります。

スキルマーケットのココナラでは、自分のスキルに値段をつけて販売することができます。

例えば「バナー制作 ●円」とし、ココナラに出店します。お客さまから注文してもらう流れになります。

ココナラのいいところは自分から売り込みに行く必要がなく、自分のスキルにマッチしたお客が注文してくれること。ただしその分ライバルも多いので、ライバルより何か秀でたものが必要になります。

例えば、相場よりあえて価格を低くして実績稼ぎをする、相場はそのままだけど納期をかなり早くする(急ぎの人は必ずいる)、自分の得意ジャンルを作って特化する、等の工夫があるといいです。

 

案件の獲得方法については、エージェントやクラウドソーシングもいいのですが、ずっと新規の案件だと気疲れもしてしまいます。やはり固定客からの継続的な案件がある方が収入も安定しますし、精神的にも疲弊しません。

なので、最初のうちはこれらの営業を使いつつ、リアルな紹介や継続案件につながるようにしていく方がフリーランスとして長く続けられます。

フリーランスの具体的な受注案件

次に、私がWebデザイナーを続けていくうえで実際に受注した案件の具体例を紹介します。

フリーランスデザイナーの案件は、Web制作がメインだと思っている人も多いかもしれませんが、もっと細かい雑用のような案件も私は結構受注しています。

例えば、以下のような仕事です。

  • 画像のレタッチを大量に行う
  • HTML/CSSの崩れを直す
  • WordPressの構築とテンプレートへの文章流し込み
  • ワイヤーフレームをつくるだけ
  • 他デザイナーが作ったトップデザイン画に合わせて下層ページをデザインする

もちろん制作案件もありますが、それだけでは決してないです。柔軟な働き方ができるのもフリーランスの強みだし、クリエイティブっぽくない作業をしているのも実はフリーランスだったりします。

以下の記事に、具体的なフリーランスの受注案件についてレベル別にまとめてみましたので、読んでみてください。

おすすめしたい付加価値のあるスキル

Webデザイナーであれば、Webデザインのスキルはすでに持っていると思います。

フリーランスであればさらにプラスαで付加価値の高いスキルをもっておくと、収入の幅が全然変わります。

逆にいうと、Webデザインしかできないフリーランスだと弱いです。

例えば、

  • Webマーケティング
  • Webディレクション
  • WordPress
  • カメラ、イラスト等

のような、Web制作に直結するスキルです。

これらのスキルの具体例とあった方が良い理由について、実体験をもとに記事にまとめました。

未経験者がフリーランスになるルートについて

もしあなたが今未経験でフリーランスWebデザイナーになりたいと考えている場合、ルートは2つあります。

まず、独学かデザインスクールでデザインのスキルを学んだことを前提として、

  • Web会社で経験を積んで独立
  • Webデザインを学んだ後に未経験で独立

Web会社で経験を積んで独立

Webデザインの勉強の後、Web関連の会社に就職し、経験を積んだ後にフリーランスとして独立する方法です。

こっちのルートの方が、フリーランス成功の確率がぐんと上がります。

就職して現場で実際に触れる制作フローは、独学ではなんとしても得られないものです。

1年間座学で勉強するより、2ヶ月会社で働いた方が絶対にレベルアップします。

また、私の前職の会社もそうでしたが、制作会社の中には独立を積極的に支援してくれる会社もあります。仕事の経験値も貯まりますが、Web制作会社に就職することは、

  • Web業界に人脈が増える
  • 独立後も勤務先の会社から下請けとして仕事をもらえるかも

といったメリットがあります。

上記にもありましたが、実際のフリーランスの受注案件の顧客は、過去の勤務先や取引先であることがほとんどです。

Webデザインを学んだ後にすぐ独立

もう一つは独学もしくはスクールでWebデザインを学び、そのまま就職せずにフリーランスになる方法です。

決して楽な道ではありませんが、先ほども書いた通りフリーランスはWebデザインスキルと本人の性格次第がありますので、未経験でフリーランスになっている人もゼロではありません。

また、Web制作が未経験でも前職のキャリアがある人が、どちらのスキルも活かして働いているケースもあります。

会社勤めをしたくないけどWebデザイナーになりたい場合は、独学よりデザインスクールを強くお勧めします。

最近のデザインスクールでは、フリーランス支援をしているところもあり、カリキュラムとしてフリーランスについて学べたり、独立後の案件獲得の支援をしてくれるところがあります。

女性デザイナーの独立のタイミングは?

私は女性デザイナーで、出産と育児を経験しています。今Webデザイナーで働いている若い女性の方は、これからの働き方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。

Webデザインスキルがあれば、在宅ワークで育児と仕事を両立させることは可能です。

しかし、結婚はともかく出産・育児と独立のタイミングをよく考えた方がいいと思います。

出産前に独立するか、出産後に独立するか、どのタイミングがベストかは本人によりますが、私なりに感じたタイミング別のメリットデメリットをまとめた記事がありますので、もしよかったら参考にしてください。

また、女性フリーランスの後悔ポイント・デメリットに関しても、リアルな内容を正直にまとめた記事もあります。特に主婦の方、子持ちの方は、参考にして下さい。

フリーランスになるには?具体的な開業の流れ

フリーランスになるためには、いくつかの準備が必要です。

例えば、開業届を出す、確定申告の準備を進めるといった事務的な作業から、名刺を作る、ドメインを取るといったフリーランスとして活動するために必要なものを揃えなければいけません。

最初から全てを準備する必要はありませんが、以下のものを用意しておけば後で楽になります。

  • 税務署に開業届を出す
  • 独自ドメインをとって専用メールアドレスを作る
  • 名刺を用意する
  • 仕事用の銀行口座を用意する
  • 仕事用のクレジットカードを用意する

具体的な独立の流れを知りたい方は、以下の記事で詳しく書いてあります。

また、フリーランスWebデザイナーには特に資格等はありません。

だれでも始めれば、今からフリーランスWebデザイナーになることはできるんですね。

フリーランスで注意するべきこと

最後に、フリーランスの活動で注意するべきことについていくつかあげてみます。

フリーランスは一般的な会社員より立場が弱くなります。社員であれば何かあれば会社が守ってくれますが、フリーランスを守れるのは自分自身だけ。

そして、駆け出しフリーランスほど悪徳業者に騙されやすく、トラブルに巻き込まれやすいです。

営業のトラブル

フリーランスで一番多いのが営業でのトラブルです。私も経験がありますが、納品したのにお金を払ってくれないというのは本当によくある問題です。

資金繰り

フリーランスは会社員と違って毎月給料が振り込まれるということがありませんので、資金繰りには気をつけなければいけません。単価が高いからといって納期の長い案件を中心に受けると、大きい案件ほど炎上しやすいのでどんどん納期が伸びていき、なかなか納品できず結果入金も遅れるという事態になりかねません。また、顧客の入金形態しだいでは、2ヶ月先の入金になることもあります。

情報漏洩等の大きなミス

また、万が一の情報漏洩や個人ミスによる負債はフリーランスの怖いところです。世の中の個人情報漏洩はほぼほぼ人的ミスで起きています。

なるべくフリーの身では個人情報には手を触れないことが大事ですが、いつ何が起こるかわかりません。

そのようなフリーランス独自のトラブルを想定して、業務中の事故や情報漏洩などのミスが起きたときに守ってくれるフリーランス専用の保険があります。

無料登録でもつく保険がありますし、有料プランでも月額の掛金も負担にならない程です。

フリーランスになったら何が起こるかわかりません。フリーランス用の保険というのはなかなかありませんので、加入をおすすめします。

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体調管理

会社員であれば体調を崩したら有給を取りゆっくり休めます。仕事は代わりに同僚がやってくれるかもしれません。フリーランスであれば、体調が悪かろうが納期が迫っていたら休むことはできません。代わりにやってくれる人もいません。

フリーランスは人一倍体調管理には気を使わなくてはいけません。

まとめ:勇気を持ってフリーになろう

フリーランスは誰にでも成功できる世界ではありません。でも、フリーランスには資格はいりませんし、誰にでもチャンスがあります。スキル以上に出会いや運にも左右される仕事です。

今は幸い、自由な生き方が認められている時代です。もしダメならまだ別の生き方がある、そんな軽い気持ちで独立してみてもいいんじゃないかなと思います。

人生の道は一つではありません。会社員→フリーランス→会社員→会社立ち上げというルートを辿った人も知っていますし、フリーランスでずっとマイペースに仕事をしている50代の人も知っています。フリーランスだったけど常駐先の会社にスカウトされて、そこで働いている人もいます。

いろいろな働き方があります。フリーランスもそのひとつです、人生に一度くらい経験してみるのもおすすめですよ。

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