フリーランスから見た会社員Webデザイナーのメリット【違い】

フリーランスから見た会社員Webデザイナーのメリットやちがい
目次

会社員デザイナーはフリーランスにはないメリットが多い

パソコンひとつあればどこでも仕事ができるWebデザイナーは、フリーランスととっても相性がいいですよね。

案件も選り好みできますし、仕事の時間は自分の采配次第。スケジュールや仕事条件を自由にできて、状況次第で収入もどんどんアップできる魅力がフリーランスにはあります。

一方、会社員Webデザイナーは基本的に会社がとってきた案件をデザインし、拘束時間も会社の規定によります(だいたい規定以上の時間を費やすことになります)プライベートとの両立が難しく、また会社によっては似たような案件が続くことも。

給料の安定性以外では、会社員デザイナーの魅力はあまり理解されないかもしれません。給料は大事ですが。

それでも、会社員デザイナーにはフリーランスにはないメリットがたくさんあります。

私はフリーランスとして独立する前は、長い間会社員デザイナーとして働き、フリーになった後もたくさんの会社員デザイナーの方たちと一緒に仕事をしてきました。

そこで、この記事では、フリーランス目線で見た会社員デザイナーの良い所をあげてみました。

この記事で挙げた会社員デザイナーのメリットは、フリーランスになると得られないものばかりです。会社員デザイナーに就職かフリーランスかで迷っている人は、参考にしてみてくださいね。

この記事を書いているのは制作会社で働いた後フリーランスとして独立、Webデザイナー歴15年、フリーランス歴は10年になるアラフォーデザイナーです

ここでいう「会社員デザイナー」とは、自社組織内のデザインに携わる「インハウスデザイナー」ではなく、Web制作会社等に勤めているWebデザイナー職のことを指します。

メリット1:会社員デザイナーは営業をする必要がない

会社勤めのWebデザイナーは基本的にデザイン以外の仕事はしません。案件は、営業職が取ってきます。予算の交渉やスケジュールの調整といったクライアントとの交渉は、営業またはWebディレクターが行います。

基本的にデザイナーが表に出ることはありません。クライアントとコミュニケーションする機会は、あったとしても限られています。

一方、フリーランスであれば、顧客の新規開拓は一番重要な仕事の一つですし、クライアントとの交渉は日常的に行う必要があります。

営業や対外面を気にすることがない会社員デザイナーは、その分デザイン制作に注力することができて、専門性を思う存分磨くことができます。

デザインスキルの向上や新しい技術の習得に集中できる環境が整っているんですね。

メリット2:会社員Webデザイナーは先輩や同僚にアドバイスがもらえる

会社にはデザインに関する専門知識やノウハウを持つ人々が集まっています。

そのため、先輩デザイナーや関係者からのフィードバックや指導を受けながらスキルを磨くことができます。

今はネットがありますのでSNSやオンラインコミュニティでのレビューやアドバイスもありますが、現場の生の声はまったく違います。スピード感も現実感も全然違う。練習と試合くらい違う。

 

私がフリーになって一番困ったことは、誰も私のデザインをレビューしてくれないということです。

デザインの向上で欠かせないなのは、良い点で悪い点でも他の人からのレビューです。

他人からの評価をもらい修正をこなしていくうちに、デザインのレベルは向上していきます。

これは、素人相手ではダメなんです。デザイナーじゃない友人に、このサイトどう?と聞いても、いいんじゃない?くらいのことしか返ってきません。内心なんか見辛いサイトだなあと思っても、それを言語化できる術を友人は持ってません。

経験豊かな先輩デザイナーなら、あなたに足りない点を的確にアドバイスをもらえるでしょう。

 

また、自分で作ったデザインって当時は「完璧」と思っていても、後から見ると全然良くなくて、恥ずかしくなることってありませんか。

これは自分のデザインレベルが上がり、かつ客観的に見ることができたので、デザインの改善点が自然に目に入るようになったからです(なので、自分で作ったサイトを数年たってまた自分でリニューアルすると、すごく良くなると思います) 

このように、自分よりデザインレベルの高い人から客観的に意見をもらうことはすごく大事です。

特に駆け出しのうちは、レビューされまくってください。中級者くらいになると(たとえデザインが微妙でも)あまり誰もレビューしてくれなくなります…。

他者に気軽にレビューを受けられるのが、会社員デザイナーの大きなメリットです。

メリット3:最新スキルを学べる

最新の現場のテクニックは現場にしか落ちていません。

会社員Webデザイナーは、新しいデザインツールやテクニック、開発プラットフォームなど、最新の技術やトレンドを、会社にいることで自然に学ぶことができます。

また、プロジェクトごとに違うクライアントの要求やニーズに応えるために、新しいアプローチや解決策を考えなくてはいけないので、より幅広い知識や柔軟な思考も身につきます。

また、会社によっては、研修や特別な学習プログラムを社員にどんどん受けさせてくれますので、最先端の技術に触れることができますし、進化し続けることができます。

 

フリーランスをやっていると、どうしても、スキルのアップデートや最新知識のインプットに苦労します。インターネットで仕入れることになるのですが、気を抜くと遅れがちに。。

メリット4:同じ環境で働く仲間がいる

フリーランスでも、SNSや仕事を通して同じフリーランスの仲間に出会うことはあります。

ただ、職場の仲間というのはどこか戦友のような頼もしさがあります。特に制作会社には、Webディレクターやエンジニア、イラストレーター等、自分とは違うスキルを持った同僚達がいます。

自分とは違うスキルを持つ仲間と仕事をすることで、よりクオリティの高い仕事をこなすことができますし、協力し合いながらプロジェクトを進めることで、お互いのスキルを活かし合い、制作のレベルを引き上げることができます。

また、万が一自分が健康上の理由等で急に倒れてしまっても、会社勤めの場合はチームがあり、他のメンバーがサポートしてくれるため、プロジェクト全体への影響は比較的小さいです。

安心して仕事に取り組むことができる環境があります。

メリット5:福利厚生がしっかりしている

フリーランスになくて会社員Webデザイナーにある、最たるメリットが福利厚生制度です。

会社員であれば、健康保険や厚生年金、雇用保険といった社会保険に加入することができ、その恩恵をしっかり受けることができます。

また、退職金や有給休暇はもちろん、産休育休制度も当たり前に受けることができます。

フリーランスの場合は、働かなければ収入はゼロです。

福利厚生の充実は、経済的な安定感やワークライフバランスの確保につながります。

より安心して仕事に集中できる環境は大事ですよね。

この辺のフリーランスママのデメリットについては、「在宅フリーランスママが思うデメリット」の記事にまとめてますので読んでみてください。

メリット6:社会人としての常識を学べる

「社会人としての常識」と書くと、フリーランスは常識がないのかと怒られそうですが…会社員を経験していると当たり前に知っていることでも、会社員の経験が不足していると一から勉強しなくてはいけません

組織で働くと、ビジネスマナーやコミュニケーションスキル、プロジェクト管理など、社会人として必要なスキルを習得することができます。研修制度がある会社もありますが、研修制度がなくても会社に勤めているうちに自然に身に付くスキルです。

特に会社のチームとしてWeb制作に携わることで、仕事の流れやプロセスを知り、納期や品質管理の重要性を学ぶことができます。

会社員時代の経験と学びは、将来のキャリアに非常に役に立ちます。

基本的にWebサイトのクライアントは、対個人ではなく対企業がほとんどです。

また、Webサイトは企業サイトであることが多く、会社として当たり前の知識を身につけてないままフリーランスになったら、企業というものを知らないまま企業サイトを制作することになります。

社会人としての常識やビジネススキルを磨くことで、幅広い案件に対応でき、プロとしての信頼性が身についてきます。

会社員Webデザイナーのメリット:まとめ

フリーランスにはない、会社員デザイナーのメリット。いかがでしたでしょうか。

強く思うのが、Webデザインスキルが上がりやすいのは会社員デザイナーの方だということです。

フリーランスの方が時間があるから勉強が進むと思われがちですが、実際は会社員デザイナーの時の方が最新スキルに触れ実践で学ぶ機会が断トツに多かったです。

デザインスキルを向上させたい、独立してプロとしてやっていきたい、そう考えるのであれば、絶対に一度は会社員デザイナーを経験するべきです。

最低2年経験するだけでも、確実にWebデザイナーとして成長しますよ

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