Webデザインをはじめたい初心者・未経験者が、まず初めに悩むこと。
それは、Webデザイン専門スクールに通うか、独学で勉強するか、の2択です。
![](https://fukufuku-life.com/wps/wp-content/uploads/2020/09/writer_icon-150x150.png)
主にこんな悩みではないでしょうか?
- デザインスクールでの学習と独学ではどのような違いがあるのか?
- 急いでプロになりたい場合はどっち?
- スクールの価格って高すぎない?習得スキルと見合っているの?
- 独学でもプロになれるレベルの知識が学べる?
- スクールに通わなければWebデザイナーにはなれないの?
このような悩みに現役のWebデザイナーが答えつつ、デザインスクール vs 独学のメリット・デメリットをまとめてみました。
![](https://fukufuku-life.com/wps/wp-content/uploads/2020/09/writer_icon-150x150.png)
![](https://fukufuku-life.com/wps/wp-content/uploads/2020/09/writer_icon-150x150.png)
![](https://fukufuku-life.com/wps/wp-content/uploads/2020/09/writer_icon-150x150.png)
この記事を書いているのは、Webデザイナー歴17年の現役フリーランスです
Webデザイン専門スクールで学べること
まず、デザインスクールについて簡単に説明します
Webデザインスクールでは、デザイン力、HTML言語、グラフィックソフトの使い方、Webサイトの制作の流れといったWebデザイナー職に必要なスキルを、実践を用いながらプロ講師が丁寧に教えてくれます。
通学型もありますが、現在はオンライン型が人気です。
女性向けに特化したスクールやママ専門スクール等もあり、多様化が進んでいます。
働き方によって受講コースも変わってきます。転職支援コースや副業支援コースなど、受講者の最終的な目的でコースを選びます。
独学・Webデザインスクールの大きな違い
まず大きな違いとして、スクールは受け身で学ぶことができる。という点があります。
受け身というとあまり良い言い方には聞こえないかもしれませんが、自分であれこれ調べることなく、
今一番必要な知識を
必要な順番で
必要な分だけ
与えてくれるのが、スクールです。小学校なんかもそうですよね。学校に毎日通うことで、自然に基礎学力が身につきます。
一方、独学は自分で能動的に情報を集めなければいけません。そのため、
・情報集めという「Webデザインの勉強」以外に時間がかかる
・集めた情報が正しいのか、古くないのか、といった判断が素人には難しい
・どこまでやればOKなのかわかりにくい
・どう勉強すれば良いか勉強方法がわからない。迷子になる
といった心配があります。
特に現代の最新のWeb知識は多種多様にわたっていて、10年前20年前と比べても覚えなくてはいけないスキルが多い職種のひとつです。
また業界全体のレベルがあがったことで、初心者に求められるレベルも相対的に上がってしまっています。
一方、ネットの中には古い知識を堂々と掲載しているところもあり、情報の取捨選別が初心者には難しい状況になってきてしまっています。
【デザインスクール vs 独学】金額を比較
デザインスクールと独学、学習にどのくらい金額がかかってくるのでしょうか。
独学の場合はその人次第なので算出が難しいですが、一般的な金額を想定して比較してみましょう。
※パソコン代とデザインソフト代は計算外です。
[金額]
スクール | 高い 目的が副業なら8万〜 デザイナーとして転職・開業したいなら、18万〜60万 |
---|---|
独学 | 安い オンライン学習サイト:1,100円/月×サイト数 各種書籍:1冊2,000円程度〜 Udemy等の動画学習:1動画2,000円〜 アドビの初心者向け講座:AdobeCC契約で無料 |
おそらく検討している人が一番悩ましいのが、Webデザインスクールの費用の高さかと。
また、コスパ的に見合った学習を得られるのか、という点も気になるかと思います。
費用の高さは、
- プロ講師によるレベルの高い授業
- 効率化されたカリキュラム
- いつでも疑問点を聞けるサポート体制
- 現場での実務力をつけるワークフローやチーム作業
- 就職支援(副業支援)の需実、ポートフォリオの添削
- 制作物をプロに評価してもらえる環境
といった理由があります。
お金を払う分、プロの元で一貫した学びを得ることができるのがスクールの特徴です。
お金を払った分モチベーションが下がりにくいというのもありますね
独学でも受験勉強はできますが、実際はほとんどの生徒は受験対策に塾に通いますよね。
その方が効率が良く、無駄のない学び、実用的な知識を得ることができるからです。
Webデザインスクールも一緒で、お金を払って効率の良さや時間を得ていると思ってください。
一方で、独学のコスパの良さは魅力的です。オンライン学習サイトや書籍で学ぶイメージですが、それ以外にもブログやYoutube等、無料で学ぶ方法はたくさんあります。
月数千円レベル
間違った勉強方法をしない限り、独学でもスクールと同じ量の知識を得ることは十分可能です。
【デザインスクール vs 独学】学習時間を比較
[学習時間]
スクール | 副業コースなら1ヶ月〜 本格コースなら、半年〜8ヶ月程度 |
---|---|
独学 | 3ヶ月〜1年程度 |
Webデザインスクールは、副業レベルであれば1ヶ月で完結するようにカリキュラムを組んでいます。
どのコースでも、卒業までには最低限の知識やスキルを得ることはできるようになっています。
ただし契約したら、決められた期間内に終えなければいけません。
一方、独学の場合は、習得スピードはスクールに劣るものの、マイペースに学び続けることができるます。また、学んでいる途中で、自分の興味が出てきた分野に時間を多く割り振ろうとしても個人の自由です。
ただし独学の場合は、つまづいた時に聞く相手がいないと、先に進めなくなってしまう場合もあります。
【デザインスクール vs 独学】転職支援・副業支援を比較
Webデザインを勉強するということは、Webデザイナーに就職・転職・副業・開業のいずれかが最終目標なのがほとんどかと思います。
その点、スクールは、就職/転職サポート・副業サポートを設けているので心強いです。
大手のスクールであれば、ハローワークのような紹介制度やOBOGが使えるマッチングサイトがあります。
ポートフォリオの添削や面接指導もあります
副業支援の例でいうと、仕事マッチングサイトでの練習課題を出してくれたりと、実践的なサポートがあります。
一方独学だと、転職や副業、フリーランスとしての独立等は、自分の力で全て行わなければいけません。
独学の未経験者が一番苦労するのは、ここかもしれませんね。
【デザインスクール vs 独学】よくある質問
独学でもプロ用の知識が学べる?
ほとんどのスキルや知識に関しては、独学であってもスクールであっても同じ内容を学びます。
学び方がちがうだけで、学ぶ知識に大きな違いはありません。
ただし、スクールで学べて独学で学べないものもあります。
それは、現場の実践的な仕事の流れ(ワークフロー)です。スクールでは受注から納品までの一連のワークフローの疑似体験が可能です。また、仲間とのチームでの仕事も体験することができます。
また、スクール講師が現役デザイナーであれば、より実践的な就職後も役に立つテクニックを教えてくれるでしょう。
スクールに入らなければWebデザイナーにはなれないのか
そんなことは全くありません。独学で学んだWebデザイナーはたくさんいます。
どこで学んだかよりどんなものが作れるかが大事ですので、一番重要なのはその人の持ってくるポートフォリオ(制作実績)です。
ただ、 Webスクールはポートフォリオ作成にも力をいれていますし、就職支援をしているスクールも多いで、昨今はスクールが優位ではあります。
独学のみの人とスクール出身の人のスキルに違いはあるのか
現場で働いているレベルで言うと、そこまで大きな違いはありません。
はっきりいって、独学だろうがスクールだろうが、現場レベルで使えるデザイナーになるのは就職した後が勝負です。実務経験が一番大事なのは、何の職業でも一緒ですよね。
デザイナーは技術職。技術は現場でしか成長しません。なのでいち早く現場に出ることが必要なのです。
そして、いち早く現場に出たいのであれば、専門スクールの方が近道ではあります。
自分の年齢を考えてみる
年齢というのは重要なファクターだと思います。
「夢を叶えるのに年齢なんて関係ない!』その通りです、やりたい仕事をやるのに年齢なんて関係ありません。
ただ、実際人に与えられた人生の長さはほぼ一緒で、しかも後半になるほど人生設計は複雑になります。
女性であれば、結婚や育児も考えると、どうしても仕事の選択肢は狭まれてくるのが現実です。
高齢であればあるほど、スクールに入って最短距離で基礎知識を得るのがベストな選択だと思います。
大学生であれば、独学でのチャレンジで良いでしょう。社会人より時間もあるし、吸収率も良いと思います。
しかし、社会人が独学でWebデザインを学ぼうとすると、とにかく時間に追われることになります。本業が忙しくなったとたん勉強の時間がとれなくなります。
そういう意味でも強制力のあるスクールが適しています。
育児中のママも、オンラインで学べる専門スクールがおすすめです
育児をしながら、未知の世界の勉強を独学で学ぶのはよっぽど根性がないと厳しいです。
スクールには仲間もいっぱいいますし、オンラインであれば自分の好きな時間に参加することもできます。
独学のメリット・デメリットまとめ
改めて、独学のメリットとデメリットをまとめてみましょう。
Webデザイン独学のメリット
- 費用がかからない
- カリキュラムに縛られれず自由な時間に好きなだけ学習できる
独学の場合、費用がかからないのが何よりの魅力です。
Webデザイン独学のデメリット
- 学びが散漫になる
- つまづいた時に教えてくれる人がいない
- モチベーションがあがらない。やめがち。
やはり、一番は勉強を続けることが難しいということ。
人間、強制させられなければなかなか物事を続けるのはしんどいです。
独学は挫折するのが簡単なんです…
次にスクールのメリット・デメリットを見てみます。
スクールのメリット
- 基礎の習得がしっかりできる
- 就職支援や普段の勉強のサポートがしっかりしている
- 仲間がいる
スクールのメリットは、授業を受けるだけでスキルが身に付くことと、つまづいてもレッスンごとに講師がサポートしてくれることです。また就職・転職のキャリアサポートも充実しているので、挫折する要素が少ないですね。
高額払っている、仲間がいるというのも挫折しにくいポイントです。
スクールのデメリット
・費用が高い
結論:お金があるならスクールに入った方がメリットが大きい
本気でWebデザイナーになりたい人は、専門スクールをおすすめします。
専門スクールには、独学にはないメリットがたくさんあるからです。
- 効率よく、最短距離で知識と技術を身につけることができる
- 課題や授業があるので、ゴールまでのスケジュールがきっちりしている
- モチベーションが維持できる
- 仲間が増える
- 転職や副業、開業のサポートがある
- 就職時に使うポートフォリオを評価してもらえる
スクールのデメリットは
受講料が高額
この一点につきます。あと忙しくて時間を捻出できない人も継続が厳しいかもしれません。
スクールの受講料は、安くはありません。実になるかわからない勉強のために何十万を出すのはとても勇気のいることです。
でも、独学でもソフトのサブスク代やパソコン代はかかります。この金額も安くはないですよね。
どうせ投資するなら、目的意識をしっかりと思って投資する方が結果が良いです。
私が伝えたいのは、もしお金と時間を作れるのであれば、第一選択肢は専門スクールがおすすめだということです。
独学より早く「Webデザイナー」の職に最短距離でたどり着くことができるからです。
本気でWebデザイナーになるのであれば、投資したお金はけして無駄にはなりません。デザイナーになった後に必ず回収できます。
専門スクールに入って後悔するとすれば、Webデザイナーになれなかった時だけだと思います。
未経験者にデザインスクールを進める理由を、さらに詳しく書いた記事です。
よければ読んでみてください。
おすすめWebデザインスクール
そうはいってもWebデザインスクールは星の数ほどあります。
高額を払うのだから無駄にしたくない気持ちもわかります。
私がおすすめするWebデザインスクールをまとめていますので、参考にしてくださいね。
お金がなければ独学で頑張る道もある
ただ、どうやったってスクールにお金は出せない人もいますよね。事情は人それぞれ。
独学用のロードマップ記事もあるので、参考にして欲しいです。
Webデザインは0円で始めることは残念ながらできませんが、なるべく無駄なく安く抑えられるようなロードマップを作りましたので、参考にしてください。
まとめ
おすすめの第一選択肢は「スクール」です。
モチベーションが保てる人、時間がある人は、独学でも。また、独学で学んでみて、もし学び足りないと感じたらその後にスクールを検討してみるのも良いと思います。