【女性×未経験】Webデザイナーへのロードマップ｜学習方法とキャリア設計まで

Webデザイナーに興味がある未経験の女性が知っておきたい情報を、現場経験者がいちから初心者向けに解説します。

Webデザイナーってどんな仕事？【女性に人気の理由】

Webデザイナーは、パソコン1台で「Webサイト」や「バナー広告」など、Web上にあるものをデザインする専門職です。（グラフィックデザイナーとは少し違います）

クリエイティブなイメージがありますが、実際はパソコンに向かって一日中もくもくと作業する時間がほとんど。

でもだからこそ、在宅ワークと相性が良く、女性の比率が高い職種になっています。

女性が多い職種になっている理由

• 感性・センスを活かしやすい
• 女性向けメディア・サービスの案件が多く、親和性が高い
• トレンドに敏感な人が楽しめる仕事
• 在宅ワーク・リモートとの相性が良く、ライフステージに合わせやすい
• 資格不要で、未経験からでもキャリアを築きやすい
• 地方在住でも仕事を受けられる（ネット環境があればOK）
• ユーザー視点（共感力）が強みになる
• 仕事の成果がWeb上に形として残るため、達成感を得やすい
• HSP気質・内向的な人でも活躍しやすい（在宅・個人作業が多い）
• キャリアの広げ方が多様（ディレクター、マーケター、小さい会社のデザイン業など）

未経験から女性Webデザイナーは目指せる？現実とゴール設計

未経験からWebデザイナーを目指すのは、不安ですよね。

結論から言うと、未経験でも十分に可能です。

ただし、

スキル0のままでは、採用も案件獲得もむずかしい。

昔は「未経験歓迎」「やる気さえあれば現場で育てる」という会社もあったけど、今は状況が変わりました。

今は、事前にある程度学習していることが前提になっています。

現場も人手不足とはいえ、まったくの素人より少しでも知識がある人を採りたい、あわよくば即戦力が欲しい。

だからこそ、Webデザイナーを目指す人が

最初にやるべきこと = Webデザインの基礎学習

です。

プロ並みは不要！未経験からの学習時間の目安

プロレベルのスキルは必要ありません。

目安としては、

3ヶ月〜半年間、

集中して基礎学習に取り組めれば十分スタートラインに立てます。

また、Webデザインは、あまり長く勉強しすぎる必要もありません。

「基礎だけ覚えて、あとは働きながら伸ばす」

これがWebデザイナーの定番ルートです。

必要なスキル全体像：デザインとコーディングの2軸

必要なスキルは主に２つ。

1. 見た目をつくる力：デザインスキル
2. Webサイトを形にする力：コーディングスキル（HTML/CSS）

具体的には

・まずデザインソフトの使い方を覚える

・配色・フォント・余白・レイアウトといったデザインの基本ルールを学習する

これが基本です。

デザインはセンスではなく理論の積み重ねです。なので学習したら必ず伸びますよ。

一方コーディングスキルは、デザイン画をコード化にしてWebサイトとして動く形にする作業ですが、イメージとしてはプログラミングに近いです。デザインとは全く別スキルになります。

スキルの具体的な内容を知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

Webデザイナーに資格は不要

Webデザイナーになるのに特別な資格は必要ありません。この仕事では、制作物がすべて だからです。

まずは、架空のサイトや広告でもいいので制作物を作り、ポートフォリオ（作品集） としてまとめましょう。

就職活動や副業の営業では、このポートフォリオが一番の武器になります。

女性Webデザイナーの働き方とキャリアの選び方

Webデザイナーの強みは、「働き方を自由に選べる」という点です。

会社員か在宅ワークかだけでなく、その中間層も増えています。

例えば、

・会社に所属はしているけどほぼ在宅リモートワーク

・副業やフリーランスだけど、企業からの継続契約で働いている

という働き方もあり。

会社員デザイナー（+リモートワークも可能）

制作会社や企業のデザイン部門に所属して働くスタイル。

• 比較的安定していて、チームで働くので育成環境も整っている
• フルリモート・在宅中心の企業も増加
• 企業のデザイン部署やWebデザイン制作会社など選択肢が広い

最近では フルリモートや在宅メインで働く会社員デザイナー も増えていて、社員としての安定を保ちながら在宅ワークのメリットも得られる働き方も可能に。

在宅ワーク・副業デザイナー

本業や育児の合間にできる人気の働き方。

クラウドソーシング（ネット上の仕事マッチングサイト）で案件を取ったり、企業の下請けとして定期的に案件を受ける「業務委託」スタイルを取る人もいます。

• 育児・家事、本業との両立がしやすい
• スキルを絞れば、少ない学習量でもスタートしやすい
• 一社とパートやアルバイトの契約をして継続的な案件をこなすケースも

フリーランスとして独立

完全に独立し、自分の裁量で働く自由度が高いスタイル。

女性フリーランスは年々増加傾向。特に30代〜40代のフリーランスは、女性の方が多いというデータもあります。

• 仕事の幅や働く時間を自分で決められる
• 営業・見積もり・納品管理など制作以外の仕事も
• 成功の鍵は、継続クライアントの確保

企業と業務委託契約を結び、ほぼ社員のように安定案件を持つ人も多いです。

女性に多いWebデザイナーのキャリアパターン

【最短ルート】未経験の女性がWebデザイナーになるまでのロードマップ

STEP1：パソコンとツールを準備する

Webデザインを始める最初の一歩は、環境を整えること。

最低限必要なのが、

・パソコン

・デザインソフト

の2つです。

パソコン選びのポイント

• デザインソフトがスムーズに動く性能
• Mac・WindowsどちらでもOK
• 家の作業環境やライフスタイルに合うこと

デザインに必要な基本ツール

よく使われるツールが、

• Photoshop（画像加工・Webデザイン全般）
• Illustrator（ロゴ・アイコン・印刷物のデザイン）
• Figma（無料で始めやすい／Webデザインに特化）
• VS Codeなどのコードエディタ（HTMLコーディング用。無料）

初心者は「PhotoshopまたはFigma」＋テキストエディタでOK。

STEP2：スキルを習得する（学習期間の目安：3〜6ヶ月）

Webデザイン学習には、以下の3つの方法があります。

Webデザインスクールに通う

メリット	デメリット
最新の必須スキルを体系的に学べる 転職・副業サポートが手厚い 迷いにくく、挫折しづらい 仲間ができる、コーチに相談できる	受講費が高め カリキュラムに沿うため自由度は低め 合う/合わないが講師によって分かれる

迷いやすい初心者ほど、スクールの導線の整った学習は相性がいいです。

Webデザインの世界はどんどん情報が新しくなりますが、スクールなら最新スキルを無駄なく学べます。

スクールのデメリットは受講費用の高さなのですが、近年は、給付金（補助金）を使って受講料を大幅に抑えられるスクールも増えています。

「最短でちゃんとスキルを身につけたい」「転職や案件取得まで伴走してほしい」という人には、スクールがいちばん安心です。

独学で学ぶ

Youtubeや書籍、SNSなど情報はたくさんありますので、で独学で学ぶことも可能です。

メリット	デメリット
とにかく費用を抑えられる 自分のペースで好きな時間に進められる 好きな内容を学べる	受間違った方向に進んでいても気づきにくい 質問できる相手がいないため、エラーや疑問で詰まりやすい 挫折率はスクールより高め 就職や開業も自力でやらなければいけない

独学は「時間をかけてもOK」「自分で調べるのが苦じゃない」というタイプなら相性◎です。

職業訓練校に通う

職業訓練校は、求職中の人が無料〜低コストでスキルを習得できるハローワークの制度です。

Webデザインコースもあり、条件が合う人にはかなり魅力的な選択肢です。

メリット	デメリット
受講料が基本無料（教材費のみの場合が多い） 条件が合えば「訓練手当（例：月10万円）」が支給されることも 毎日学ぶので、基礎はしっかり身につく 同期がいるので継続しやすい ハローワークと連携した就職支援	そもそも応募条件があり、誰でも受けられるわけではない Webデザインのレベルは“基礎寄り”で、実務的な部分は弱め 入校倍率が高く、Web系コースは年々狭き門 学ぶ内容や講師のレベルがスクールほど均一ではない

全国の職業訓練校を検索 

どの学び方を選んでもOKですが、ざっくりでいいので「どんな働き方をしたいか」だけは決めておくのがおすすめ。

例えばスクールでは、
・副業向け
・転職向け
・フリーランス向け
など目的別のコースがあるので、方向性が決まっているとスクールやコース選びが捗ります。

STEP3：理想の働き方を選んで、就職活動を行う

【最重要】ポートフォリオを作成する

未経験の人がまず見られるのは、「どんなデザインが作れるか」 というスキルです。

その時の自分が作った作品をまとめたものが ポートフォリオ（作品集） です。

面接でも副業の営業でも、必ずと言っていいほど「ポートフォリオを見せてください」と言われるので、まずはポートフォリオを用意することが最優先です。

なお、Webデザインスクールでは、

• 授業でやった制作課題がそのままポートフォリオ作品になる
• 講師が添削してくれるのでクオリティが上がる
• ポートフォリオ作成のサポートが手厚い
• 面接・書類用に「魅せる構成」まで教えてくれる

という特典があります。独学にはないメリットですね。

会社員デザイナーのなり方

会社員デザイナーを目指す場合は、基本は

・Web系特化の求人サイト
・転職エージェント
・企業の採用ページ
・ハローワーク（地元の中小企業など）

からの応募になります。

働き先としては、

• 制作会社（Web制作会社）
• インハウスデザイナー（企業内デザイナー）
• 広告代理店の制作部門
• IT企業・システム会社のデザイン部

などの選択肢があります。

「実務経験不問」「第二新卒歓迎」「教育体制あり」「OJTあり」などの求人が狙い目です。

在宅ワーク・副業デザイナーのなり方

副業でWebデザインを始める場合は、小さな案件から経験を積んでいくのが基本です。

最初の1件を取るまでが一番ハードルが高いのですが、案件の探し方は以下が定番です。

・クラウドソーシング（初心者向け）
仕事マッチングサイト（クラウドワークス 、ココナラ 、ランサーズ ）では発注者がデザイナーを探している案件が多数あります。自分のできそうな案件に応募でき、サイト上で発注者とやり取りします。
小さな案件が多く、まず1件目を取る練習に最適。

・制作会社／個人事業の下請け（安定枠）
企業の手が足りない部分をサポートする形の案件です。継続依頼につながりやすく、月3〜10万円の定期収入を作りやすい。クラウドソーシングからのつながりや求人サイトで、固定の在宅ワーク募集案件があります。

・SNS・ブログ経由の問い合わせ
XやInstagramで作品を発信していると、直接依頼が入るケースもあります。発信は大変ですが、同じデザイナーとの繋がりも多く、企業案件よりデザイナー仲間からの依頼が増えます。

リアルなつながり（知人・友人・地元企業）から依頼につながるケースもとても多いです。

最初はいきなり高単価は狙いにくいので、実績づくりとして低価格から始める人がほとんどですね。

副業の場合は、スキルを広く身につけるより、ひとつに絞った特化型の方が成果が出やすいです。

副業案件でよく使われるサイト
・クラウドワークス 
・ココナラ 
・ランサーズ 

フリーランスのなり方

フリーランスは「完全に独立して、自分の力で案件を取っていく働き方」です。

一番成功しやすいルートは、会社員デザイナーとして経験を積んでから独立することです。

スキル・実績・人脈が作れるので、独立後も安定しやすいです。

会社員を経由しない場合は、副業 → 仕事を増やす → 独立 のステップで進む人が多いです。

営業の方法は、基本は副業と同じで

・クラウドソーシング（初心者向け）
・制作会社／個人事業の下請け（安定枠）
・SNS・ブログ経由の問い合わせ
・地元の個人店・中小企業のサイトの制作・更新

がメインです。

特にフリーランスは、毎月入る 更新・保守・追加制作などの固定収入 があるかどうかで、安定度が変わってきます。

よくある質問Q&A

女性でも未経験からWebデザイナーになれますか？

はい、十分に可能です。Webデザインの世界は「スキル」と「制作物」で評価される実力主義。美大・専門卒の人もいますが、未経験から学習を始めて活躍している人のほうが実は多いです。

また、女性はユーザー視点での細やかな気づきや、丁寧なコミュニケーションを強みにしやすく、Webデザインとの相性がとても良いと言われています。

デザインセンスがなくても大丈夫ですか？

まったく問題ありません。デザインは「センス」よりも「理論」で身につくものです。
配色・余白・レイアウトなどには明確なルールがあり、誰でも学べば上達します。

デザインの基礎とソフトの使い方を身につけて、少しずつ実践を積めば、未経験でもプロとして通用するレベルに到達できます。

パソコンが苦手でもできますか？

パソコン操作は必須の仕事ですが、苦手意識は克服できます。

触っているうちにどんどん慣れていくので、ほとんどの人が数ヶ月でスムーズに作業できるようになります。最初はソフトの操作に戸惑うのは当たり前なので、心配はいりません。

ただ、ずっとパソコンに向かっているのが苦手な性格だと、Webデザイナーの仕事はパソコン操作が中心なので、正直厳しいかもしれません。

未経験だと、年齢は不利になりますか？

30代・40代からWebデザインを始める女性は多く、年齢は思っているほどハンデにはなりません。

むしろ、これまでの仕事経験や主婦・育児で身についた
・コミュニケーション力
・段取り力
・共感力、気づきの細やかさ
といったスキルは、クライアント対応やユーザー目線のデザインで大きな強みになります。

若い人と同じ土俵で競う必要はありません。
これまでの経験を活かせるジャンルを選んだり、在宅ワークなら自分の年齢やジャンルと相性の良いクライアントを選ぶことで、無理なく続けられる働き方を作れます。

女性のWebデザイナーは子育てと両立できますか？

もちろんです。在宅・フリー・時短・業務委託など選べる働き方が多いので、育児との相性はかなり良いです。

「通勤がない」「子の予定に合わせやすい」メリットも大きいです。

ただし、学習期だけはどうしてもまとまった作業時間が必要です。
多くのママデザイナーは、隙間時間で少しずつ進める形でスキルを習得しています。

未経験から在宅ワークできますか？

はい、未経験からスタートして、在宅ワーク中心に働いている女性デザイナーはたくさんいます。

ただし現実として、実績ゼロの状態でいきなり完全在宅の仕事を任せてもらうのは難しいです。

最初は、出社もありの会社でスキルを磨くか、副業として小さな在宅案件で実績を積むのがおすすめです。

最初は遠回りに見えても、コツコツ実績づくり＋スキルアップが何より大事です。

副業としてWebデザインを始められますか？

Webデザインの仕事は、小さな画像作り（バナー・サムネイル） など、コツコツできる作業から始められるので、副業との相性が良いです。

まずは 「画像制作だけ」など一つの作業にしぼる と、実績が作りやすくなります。

正社員デザイナーとフリーランス、どちらが良い？

・正社員デザイナー
安定収入・社会保険があり、チームの中で学べるので 未経験からスキルを伸ばすのに一番向いています。
働き方が整っている企業も多く、安心して経験を積めます。

・フリーランス
時間も場所も自由で、ライフスタイルに合わせて働けます。
ただし、営業・自己管理・収入の波 を自分でコントロールする必要があります。

まずは会社員で土台を作り、経験を積んでからフリーランスに移行する人が多いというのは言えますが、近年ではいきなりフリーランスになる人もいます。

女性Webデザイナーって飽和していない？

ネット上では飽和しているように感じますが、実際の現場では足りていません。案件は増え続けていて、特に女性向け・美容・子育て系ジャンルは女性デザイナーの需要が増える一方です。

デザインだけでなく、SNS運用など新しいニーズも広がっているため、自分の得意分野に特化すれば、仕事につながりやすくなります。

スクールに通うのは必須ですか？独学では無理ですか？

独学でもWebデザイナーにはなれます。YouTubeや書籍、SNSでも多くの情報が手に入りますし、費用も抑えられます。ただし、道に迷いやすく、挫折率が高いのも事実です。

一方で スクールは、最短で仕事につなげたい人にはかなり有利です。
カリキュラムが整理されていて迷わないうえ、プロの添削や就職・副業サポートも受けられます。

Webデザインの学習期間はどれくらい？いつから稼げる？

基礎学習は3〜6ヶ月、収入が発生し始めるのは半年〜1年が目安です。

まずは3〜6ヶ月かけて
・デザインソフトの使い方
・基礎デザイン
・簡単なバナーやWebサイト制作
ができるレベルを目指します。

その後、ポートフォリオを作ったり、小さな案件に挑戦したりしながら、半年〜1年ほどで初収入につながるケースが多いです。

Webデザインは、積み上げ型のスキルなので、速さより地道な継続が成功のカギです。

パソコンはMacとWindowsどっちが良い？

どちらでも問題ありません。

WebデザインソフトはどちらのOSでも使用できます。既に持っているPCで問題ありませんが、新しく購入する場合は、デザインソフトがスムーズに動くメモリ16GB以上の機種を選ぶと安心です。

詳しくは、以下の記事を参考にしてください。

Webデザイン初心者におすすめのパソコンと必要スペック 

Webデザイン用Macパソコンの選び方 

MacとWindowの違い 

Webデザイナーになるには費用はどれくらい？

独学なら数万円、スクールなら30万〜70万円ほどが目安です。

• 初期費用： Adobeなどのデザインソフト（月額制）が必須
• 独学の場合： 本・オンライン教材など、数千〜数万円で始められる
• スクールの場合： コース内容によって幅がありますが、一般的に30〜70万円

また、スクールは条件が合えば「給付金（最大70%還元）」を利用して費用を大幅に抑えることもできます。

給付金を利用できるスクール一覧（条件も解説） 

デザインスクールの費用は回収できますか？

スクール費用は安くありませんが、

• 転職して月収が上がる
• 副業で月3〜5万円を継続する

といった形で、数ヶ月〜1年ほどでペイできるケースが一般的です。

特に、「確実に稼げるようになりたい」「最短で仕事につなげたい」という人ほど、スクールのサポートが大きな力になります。

Webデザイナー未経験者向けの関連記事

女性におすすめスクール一覧はこちらの記事でまとめています。

補助金（給付金）を使えるなら、低価格でスクールに通い、転職支援も受けられます。

Webデザイナーの仕事をもっと知りたい方はこちらを参考にしてください。

デザインソフトで何ができるか気になる人、イメージしたい人はこちら。