2025年現在、国の教育訓練給付金やリスキリング補助金の対象となっているWebデザインスクールをまとめました。
また、支給条件や具体的な金額もわかりやすく解説。
さらに、各スクールの特徴を現役Webデザイナーの視点でレビューしているので、スクール選びの参考にしてください。

自己負担を抑えて、そして確実にスキルアップを目指しましょう
この記事を書いた人


- Webデザイナー歴18年
- 会社員デザイナー8年、フリーランス10年
- 一児の母・在宅ワーカー
業界の片隅で20年近くやってきました。これからwebデザインを学びたい人のために、独学やスクールの情報をまとめています
Webデザインスクールの費用を抑える方法とは?
「Webデザインを勉強したい」「Web業界に転職したい」
そんな気持ちでWebデザインスクールを探して、受講料の高さに絶望した人もいるのではないでしょうか。
Webデザインスクールの受講料は、20万円〜80万円くらいが相場。決して安い金額ではないので、ためらってしまう方も多いと思います。
でも実は、国の給付金や補助金を活用することで、自己負担をぐっと抑えることができるんです。



例えば、受講料のうち最大で70%が還元される補助金があります
ただし、すべてのスクールや講座で補助金が使えるわけではない点には注意が必要です。
対象となるのは、国が認定した特定の講座やスクールに限られているため、事前の確認が大切です。
逆に言えば、補助金の対象になっているスクールは、一定の基準を満たしていて、信頼できる講座であるということでもあります。
「せっかく時間とお金をかけるなら、ちゃんとスキルが身につく講座を選びたい」
そんな気持ちがあるなら、補助金の対象になっているスクールを選ぶと安心ですよ。
また、ひとり親の方には「最大194万円」まで支援が受けられる特別な給付金もあります。
これは2023年に発足した「こども家庭庁」による制度で、学習期間中の生活費をサポートしてくれる内容になっています。
まだあまり知られていませんが、お得な制度なので、シングルマザー・ファザーの方なら、ぜひ活用していただきたい制度です。



以下の記事を参考にしてください!


Webデザインスクールまとめ【教育訓練給付金・リスキリング補助金対象】
スクール名 | mine | デジタルハリウッドSTUDIO | DMM WEBCAMP | SHE likes | WEBCOACH | デイトラ | winスクール |
![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | ![]() ![]() | |
定価 | 209,000円〜 →最大80%支給 | 368,500円〜 →最大70%支給 | 268,400円〜 →最大70%支給 | 352,000円〜 →最大70%支給 | 317,000円〜 →最大70%支給 | 364,833円〜 →最大70%支給 | 333,300円〜 →最大70%支給 |
期間 | – | 8週間〜32週間 | なし | 3・6・9ヶ月 | 1年間 | なし | |
受講スタイル | 通学/オンライン | 通学/オンライン | オンライン | オンライン | オンライン | オンライン | 通学/オンライン |
解説記事 | 詳しく | 詳しく | 詳しく | 詳しく | 詳しく | 詳しく | 詳しく |
公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト | 公式サイト |
mine(マイン / インターネット・アカデミー)


使える給付金
・専門実践教育訓練給付金(最大64万円)
・一般教育訓練給付金(最大10万円)
・ひとり親に向けた給付金(最大193万円)
受講者の約9割が給付金利用!
Webスクールの老舗「インターネット・アカデミー」が運営するmine(マイン)は、女性のキャリア形成をサポートするWeb専門スクールです。
紹介するスクールの中でも給付金の額が一番高く、とくにシングルマザー向けの給付金は「最大193万円」という額になります。



ひとり親向け給付金については、以下の記事でイラスト入りで解説しています
mineは、Webデザインだけでなく、マーケティングなど幅広いスキルが学ぶことができます。
条件を満たせば、受講料の最大80%(最大64万円)まで給付金を受け取ることができ、実際に受講者の約9割が給付金を利用しています。
とくにおすすめしたいのは離職中の方。
mineは、厚生労働省の「教育訓練給付金」対象スクールなので、過去に雇用保険に加入していた方であれば、現在会社に勤めていない方や専業主婦の方でも支給対象になる可能性があります。
受講生の約8割がIT未経験からキャリアアップや転職に成功しているという実績も。女性でWeb業界へのキャリアップを考えている方は 、最初の選択肢としてぴったりのスクールだと思います。
mine(インターネット・アカデミー)の給付金制度や受給条件の詳細については、こちらの記事でイラスト入りで詳しく解説しています!


デジタルハリウッドSTUDIO


school.dhw.co.jp/mama/webdesign/
使える補助金
・リスキリング補助金(最大70%支給)
Webクリエイター養成スクールの最大手
デジタルハリウッドSTUDIOは、全国に校舎を展開するWebクリエイター養成スクールの最大手のひとつです。
実務経験豊富な講師による丁寧な指導と、しっかりしたカリキュラムが魅力ですが、受講料がやや高めなのがネックと感じる方もいるかもしれません。
しかし今、経済産業省のリスキリング支援制度の対象スクールとなったことで、最大で受講料の70%が補助されるようになりました!
たとえば、Webデザインコースが約61万円→約22万円で受講できるケースも。
現在のお仕事からキャリアチェンジを考えている方はもちろん、リスキリング補助金の対象コースには、主婦・ママを応援する「主婦ママクラス」なども含まれているので、ライフステージに合わせた学びが可能です。
リスキリング補助金の対象は、Webデザイン関連コースの他にも、動画編集コースやグラフィックデザインコース、さらには動画+グラフィックの組み合わせコースなど、自分に合った内容を選べるなラインナップがそろっています。
デジハリSTUDIO:リスキリング補助金利用時の価格
講座・コース名 | 定価(税込・総額) | 実質料金(税込) ※最大補助70%を受けた場合 |
---|---|---|
Webデザイナー専攻 | 517,000円 | 188,000円 |
Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン | 613,800円 | 223,200円 |
Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン WordPressパック | 708,400円 | 257,600円 |
Webデザイナー専攻 主婦・ママクラスキャリアデザインプログラム | 368,500円 | 134,000円 |
Webデザイナー専攻 主婦・ママクラスキャリアデザインプログラム就・転職パック | 467,500円 | 170,000円 |
Webデザイナー専攻 CMSマスターパック | 684,200円 | 248,800円 |
Webデザイナー専攻 超実践型就職・転職プラン CMSマスターパック | 781,000円 | 284,000円 |
デジタルハリウッドSTUDIOは、未経験からでも現場で通用するスキルをしっかり学べるカリキュラムが魅力。
業界からの信頼も厚く、就職・転職支援も大手ならではの手厚さです。
Webデザイナーへ転職したい人は以下のコースもおすすめ。実践型の手厚いプランで転職を目指します。





主婦ママクラスの詳細は、以下の記事を参考にしてください


DMM WEBCAMP Webデザインコース


web-camp.io/courses/webDesign/
使える補助金
・リスキリング補助金(最大70%給付金)
未利用期間返金保証・8日間無条件返金保証あり
プログラミングスクールとしてのイメージが強いDMM WEB CAMPですが、Webデザインコースも充実しています。
こちらも、経済産業省のリスキリング支援制度の対象講座があり、受講料の最大70%(最大56万円まで)が補助の対象になります。
補助金以外での金銭面でのサポートも手厚く、例えば以下のような特典も。
- Adobe Creative Cloudが2ヶ月無料
- 8日間の無条件返金保証あり
- 未利用期間の返金保証あり
また、最短4週間の短期集中プランから、じっくり取り組める最長32週間のプランまで用意されています。
運営が大手のDMMということもあり、キャンペーンや各種特典、就職に役立つメンターサポートなど、サービス面もとても充実しています。
必要なスキルだけを選んで学べる柔軟なカリキュラム
Webデザインコースでは、デザインスキルだけでなく、コーディングやサーバー知識も学べる充実したカリキュラムがそろっています。
また、「デザインだけ学びたい」「サイト制作だけを学びたい(HTML・サーバー)」など、目的に合わせて一方だけを選んで受講できるのも、DMM WEB CAMPならではの強みです。
DMM WEBCAMP:リスキリング補助金利用時の価格
期間 | 定価(税込) | 実質料金(税込) ※最大補助70%を受けた場合 |
---|---|---|
8週間プラン | 268,400円 | 9,7600円 |
16週間プラン | 378,400円 | 137,600円 |
24週間プラン | 488,400円 | 177,600円 |
32週間プラン | 598,400円 | 217,600円 |
※分割支払いあり。月々1万円台で受講可能です


SHElikes


使える補助金
・リスキリング補助金(最大70%支給)
入会時に50%を即時還元
SHElikes(シーライクス)は、2017年にスタートした女性向けWebスキル特化型のキャリアスクールで、「女性向けWebスクール」の先駆けとして、多くの卒業生がWeb業界で活躍しています。
通常、リスキリング補助金はコース修了後に受け取る仕組みですが、SHElikesではなんと入会時に受講料の50%を早期還元!スタート時の負担が少なく、チャレンジしやすいのも魅力のひとつです。


SHElikesの大きな特徴は、Webデザインをはじめとする45種以上(※2025年4月時点)のスキルが学び放題という、他のスクールにはない自由度の高さ。
基礎スキルはもちろん、自分の興味や目標に合わせて、学び方をカスタマイズできるのも魅力です。
Webスクールの中でもここまで幅広く学べる環境はめずらしく、自分らしいキャリアを築きたい女性にぴったりのスクールです。
SHElikes:リスキリング補助金利用時の価格
定価(税込・総額) | 実質料金(税込) ※最大補助70%を受けた場合 | |
---|---|---|
入会金 | 162,800円 | →88,200円 分割なら:3,700円/月 |
プラン料金 | 352,000円 | →162,000円 分割なら:6,750円/月 |
料金合計 | 514,800円 | →250,200円 分割なら:10,820円/月 |
期間 | 12ヶ月 |
SHElikesの補助金制度や受講費用、各コースの内容については、イラスト付きでわかりやすくまとめたこちらの記事をご覧ください。


WEBCOACH


使える補助金
・リスキリング補助金(最大70%支給)
マンツーマン講師で着実なステップアップを。
WEBCOACH(ウェブコーチ)は、完全オンライン型の女性向けWebデザインスクール。
最大の特徴は、専属のコーチが学習からキャリアチェンジまでをマンツーマンでサポートしてくれることです。
在宅で学べて、自分のペースで進められる環境が整っているため、主婦の方や育児中の方にも人気があります。
さらに、実際の案件をマンツーマン講師と一緒に納品まで体験できる実践カリキュラムも用意されています。実案件に向けたサポートがしっかりしているのも、安心してチャレンジできるポイントですね。
「Webデザインもパソコン操作も不安…」という方にこそ、安心して始められるスクールです。
WEBCOACH:リスキリング補助金利用時の価格
コース | 定価(税込・総額) | 実質料金(税込) ※最大補助70%を受けた場合 |
---|---|---|
3ヶ月 | 317,000円 | 115,724円 |
6ヶ月 | 425,600円 | 154,765円 |
9ヶ月 | 522,800円 | 190,110円 |
WEBCOACHのコースは学習期間ごとのシンプルなプラン構成。
リスキリング制度の割引を活用すれば、一番安いプランで11万円からスキルを身につけることができます。Webスクールとしては、かなり手頃な価格設定と言えるでしょう。
さらに、「もし合わなかったら…」という不安を感じる方のために、14日間の全額返金保証制度も用意されています。
安心してチャレンジできる環境が整っていますね。
WEBCOACHのリスキリング補助金について詳しく知りたい方は、以下のまとめ記事をご覧ください。
また、受講者の口コミや、他スクールとの比較レビューをまとめた記事もありますので、スクール選びの参考にしてくださいね。




デイトラ


IT業界への未経験転職”に特化した充実の転職サポート
デイトラは、SNSから人気に火がついたオンラインスクール。2019年のスタート以来、受講者の実績と口コミが広がり、これまでに25,000人以上の方が受講しています。
リスキリング転職コースでは、「転職率100%」を本気で目指す転職サポートと、仕事に直結する実践的なカリキュラムが大きな特長です。
メンターによる丁寧なサポートもあり、未経験からWeb業界へのキャリアチェンジを目指す方にぴったりです。
受講生に寄り添う姿勢と、現場で役立つスキル習得へのこだわりが、多くの支持を集める理由ですね。
コース修了者限定で、追加コース(10万円相当)無料プレゼント
デイトラでは、リスキリング転職コースを修了した方を対象に、、希望する別のコース(10万円相当)を1つ無料で受講できる特典が用意されています。
たとえば、Webデザインコース修了後にマーケティングや動画編集など、別分野のスキルを追加で学ぶことで、より実践的な力を身につけることができます。
入会時に50%を即時還元
デイトラのリスキリング転職コースでは、本来コース修了後に受け取る給付金の一部を、入会時にあらかじめ50%還元してくれます。
学習開始時に全額を支払う必要がなく、最初から50%オフの金額でスタートできるのは、他のスクールにはあまりない魅力。(デイトラとSHElikesくらい)
「金額がネックで迷っている…」という方でも、無理なくチャレンジしやすい仕組みです。
デイトラ:リスキリング補助金利用時の価格
以下は、50%即時還元が適用された場合の初回支払い金額です。
コース | 定価(税込・総額) | 初回支払い料金(税込) |
---|---|---|
Webデザインコース | 337,333円 | 164,000円 |
Web制作コース | 364,833円 | 199,000円 |
Winスクール


公式サイト:https://www.winschool.jp/
使える給付金
・専門実践教育訓練給付金(最大64万円)
・一般教育訓練給付金(最大10万円)
・リスキリング補助金(最大70%支給)
Winスクールは、全国に約50校を展開する総合ITスクールです。
Webデザインはもちろん、プログラミングやCAD、グラフィックデザイン、動画編集など、多彩な分野の講座を開講しています。
また、厚生労働省の教育訓練給付金と、経済産業省のリスキリング支援制度の両方の対象講座があるのも大きな特長。
どちらの制度にも対応しているスクールは珍しく、信頼性の高さがうかがえますね。
Webデザインスクールで使える補助金・給付金制度とその条件
日本には、Webデザインスクールなどの職業訓練を受ける人を対象に、受講費用の一部をサポートしてくれる給付金・補助金制度があります。
- 現在働いている人が転職を目指す場合
- 離職中・失業中の人が再就職に向けてスキルを身につけたい場合
- 今の会社に勤めながらスキルアップしたい場合
といったケースで、一定の条件を満たすことで、国から給付金が支給される仕組みです。



学び直しやキャリアチェンジを検討している方は、ぜひ活用を検討してみてください
Webデザインスクールで利用できる主な給付金・補助金制度
【経済産業省】
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業
未経験からの転職・キャリアチェンジを支援する制度で、受講料の最大70%が補助対象。
対象スクールは事前に認定を受けている必要があります。
【厚生労働省】
一般教育訓練給付金
→ 幅広い講座が対象。最大10万円の補助。
特定一般教育訓練給付金
→ 雇用保険加入期間が長めの方向け。補助率は高め(40%)。
専門実践教育訓練給付金
→ 実務に直結する専門スキルの習得向け。最大70%まで給付、条件によっては追加支給も。
これらの給付金・補助金は、適用範囲が広く、多くの人にとって利用できる可能性があります。
実際に、給付金対象のWebスクールでは、ほとんどの受講者が何らかの補助制度を活用して受講しているケースが多いのが現状です。
給付金制度の比較一覧【支給額・条件・対象者】
簡単にまとめると、
リスキリング補助金→ 現在雇用契約のある人で、転職を目的としている人
教育訓練給付金→ 雇用保険の加入期間がある人
になります。
一般教育訓練給付金 | 特定一般教育訓練給付金 | 専門実践訓練給金 | リスキリング補助金 | 地方自治体 | |
---|---|---|---|---|---|
支給額 | 受講料の20%(上限10万円) | 受講料の50%(上限20万円) | 受講料の80% (上限64万円) | 受講料の70% (上限56万円) | 自治体による |
(以前に加入していた場合も含む) | 雇用保険の加入過去に雇用保険加入なら○ | 過去に雇用保険加入なら○ | 過去に雇用保険加入なら○ | 不問 | 不問 |
雇用保険の加入期間 | 1年以上(2度目の利用なら3年以上) | 1年以上(2度目の利用なら3年以上) | 2年以上(2度目の利用なら3年以上) | 不問 | 不問 |
(アルバイト・パートの就業も含む) | 現在の就業状況不問 ※ただし、退職後1年以内とする | 不問 ※ただし、退職後1年以内とする | 不問 ※ただし、退職後1年以内とする | 就業の必要あり( パート・アルバイト可) | 不問 |
受講の目的 | 不問 | 不問 | 不問 | 転職を目的とする | 不問 |
管轄省庁 | 厚生労働省HP | 厚生労働省HP | 厚生労働省HP | 経済産業省HP | 各都道府県自治体 |
現在、専業主婦・フリーランスでも、過去に雇用保険加入者(企業に勤めていた人)であれば、退職後一年以内であれば、教育給付金が利用できます。
以下は職種ごとに補助金がもらえるかをまとめたものです。
一般教育訓練給付金 | 特定一般教育訓練給付金 | 専門実践訓練給金 | リスキリング補助金 | |
---|---|---|---|---|
会社員(正社員・契約社員・派遣社員) | 〇(雇用保険加入条件あり) | 〇(雇用保険加入条件あり) | 〇(雇用保険加入条件あり) | 〇(現在企業と雇用契約がある場合) |
パート・アルバイト | 〇(雇用保険加入条件あり) | 〇(雇用保険加入条件あり) | 〇(雇用保険加入条件あり) | 〇(現在企業と雇用契約がある場合) |
専業主婦 | △※1 | △※1 | △※1 | ×(就業契約が必要) |
フリーランス | △※1 | △※1 | △※1 | ×(就業契約が必要) |
会社役員 | △※1 | △※1 | △※1 | ×(就業契約が必要) |
失業中(失業手当受給中) | 〇(雇用保険加入歴があれば可能) | 〇(雇用保険加入歴があれば可能) | 〇(雇用保険加入歴があれば可能) | ×(転職を目的とするため、条件外) |
※退職後1年以内で、過去3年以上の雇用保険加入期間があること。
尚、地方自治体独自の補助金の中は、職種や状況(失業中など)に関係なく、再就職を支援する補助金もあります。もし上記の条件に当てはまらなくても、他の支援もありますので、安心してください。
補助金・給付金によって、それぞれ支給額や対象者の条件が異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。



この記事では、主にWeb/IT分野の業種が対象となっている給付金について説明します
リスキリング補助金ってなに?
リスキリング補助金(正式名称:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業)は、経済産業省が実施している制度で、新しいスキルを身につけて転職やキャリアアップを目指す人を支援するものです。
たとえば、これまでパソコンに縁がなかった方が、ITやWeb業界で働くためにスキルを学ぶ――そんなケースが「リスキリング」にあたります。
Webデザインスクールは一般的に数十万円の費用がかかりますが、この制度を利用すれば、最大で受講料の70%(上限56万円)の補助を受けることができるので、負担を大きく減らせます。
補助金の対象となるのは、現在何らかの雇用契約を結んでいる方(正社員・パート・アルバイト含む)です。
もし未経験からの転職希望でWebデザインスクールを探している方は、スキリング補助金が使えるスクールを選ぶのがおすすめです。



費用を抑えて、実践的なスキルとサポートが両方手に入りますよ
支給額は受講費用の最大70%!圧倒的な補助額
リスキリング補助金の最大の魅力は、受講費用の最大70%が補助されることです。
たとえば、受講料が30万円のスクールであれば、補助金を活用すれば自己負担額は約9万円まで抑えられるということになります。
一般的な給付金制度と比べても、支給額が圧倒的に大きいのが特徴です。厚生労働省の教育訓練給付金(一般教育訓練)では20%(上限10万円)の支給が一般的ですが、リスキリング補助金ならより手厚い支援が受けられる可能性があります。
さらに、リスキリング補助金は「学び直し」を支援する目的があるため、未経験者や異業種からの転職希望者でも利用しやすい点もポイントです。これだけの高額補助が受けられるのは、まさに今がチャンス!
受講費用の還元は2段階
リスキリング補助金の受給は、以下の2段階の条件を満たすことで、受講費用の最大70%(上限56万円)の補助を受けることができます。
1. リスキリング講座の修了
- 補助内容: 受講費用の50%(上限40万円)
- 受給タイミング: 講座修了後に申請し、審査が完了した時点で支給されます。
2. 転職後の継続就業
- 補助内容: 受講費用の20%(上限16万円)
- 受給タイミング: 転職先で1年間継続して就業した後に申請し、審査が完了した時点で支給されます。
リスキリング補助金の対象者と申請条件
リスキリング補助金の対象者は、主に以下のような方です。
・会社員(正社員・契約社員・パート・アルバイト含む)
・現在働いている人(企業に属していることが条件のケースが多い)
・これから転職やスキルアップを考えている人
一方で、フリーランスや無職の方は対象外になるケースが多いため注意が必要です。
また、もう一点条件があります。
・受講修了後2年以内に転職する意思があること
今すぐの転職が難しい場合でも、将来的に転職の意思があってキャリア相談を受けることで、講座終了の時点で受講料の50%は還元されます。
リスキリング補助金はすべてのスクール・講座が対象ではありません。
受講料割引を検討している人は、リスキリング制度を利用できるスクールを検討するようにしましょう。
申請方法と注意点
リスキリング補助金の申請方法は、基本的にスクールが代行して手続きを行う場合が多いですが、自分で申請するケースもあります。一般的な流れは以下の通りです。
申請の流れ
- 対象のスクール・講座を選ぶ(補助金対象の講座かどうか事前に確認)
- スクールに申し込み、必要書類を提出
- スクールまたは本人が補助金の申請を行う
- 審査を受け、承認されると補助金が適用される
- 受講終了後、証明書を提出することで最終的に補助金が支給される
一部のスクールでは、契約時点で、補助金が支給されるパターンもあります。受講終了までのタイムラグがないのはいいですね。
申請時の注意点
- スクールが補助金対象であるか事前に確認が必須!
- 申請期限を守らないと補助金が受けられないこともある
- 受講を途中で辞めると補助金が適用されない可能性がある
検討時点の無料説明会で補助金適用の有無を相談できますので、まずは無料カウンセリングにて相談してみてください。



無料相談や無料カウンセリングはどこのスクールでもやっています。
今の時代は無理な勧誘をするところもないので、気軽に相談してみてください
ほとんどのスクールが人数が決まっていますので、集まり次第終了となりますので、早めの申し込みをお勧めします。
厚生労働省の教育給付金制度
先に紹介したリスキリング制度は今現在雇用契約がある人が対象となりますが、こちらの制度は、離職者(失業者)も対象となる可能性があります。
ハローワーク等を運営し、労働者のスキルアップとキャリア形成を支援しているのが厚生労働省です。
厚生労働省には「教育給付金制度」があり、その名の通り再就職・転職・仕事に関するスキルアップに向けての教育を支援する給付金です。
教育給付金は3種類あって、支給額は以下の通りです。表の下に行くほど専門性が高い講座が支給対象となり、支給額も大きくなります。
給付金の種類 | 支給金額(最大) | 支給条件 |
---|---|---|
一般教育訓練給付金 | 受講費用の最大20%(上限10万円) | 雇用保険の加入者で、過去3年以上の加入歴があること(※) |
特定一般教育訓練給付金 | 受講費用の50%(年間上限25万円) | 雇用保険の加入者で、過去3年以上の加入歴があること(※) |
専門実践教育訓練給付金 | 受講費用の最大70%(年間上限40万円) | 雇用保険の加入者で、過去3年以上の加入歴があること(※) |
※はじめて給付を申請する場合は、過去1年間の加入歴でOK。また離職者の場合は、退職後1年以内であること
教育訓練給付金の対象者は、基本的に
・雇用保険の加入者
・過去に雇用保険の加入者だった人(離職者)
になります。



雇用保険に加入している=企業等で働いている人ということ
パートやアルバイトでも、職場によっては雇用保険に加入しています。
自分が雇用保険に入っているか確認するには、以下のやり方があります。
- 職場に確認する
- ハローワークで確認する(規定の書類を提出)
- マイナンバーカードを持っている場合は、マイナポータルでも確認可能



それぞれの教育給付金について、支給条件や支給額について、細かく解説していきますね
一般教育訓練給付金(最大20%補助)
一般教育訓練給付金は、幅広い職業訓練に適用される給付金です。
対象となる講座が多い分、支給額は抑えめです。
給付条件
以下の条件において、厚生労働省が指定する一般教育訓練講座を受講し、受講が完了した時点で、給付金を受給できます。
条件:雇用保険に加入したことがある人
■この給付金を初めて申請する場合
→ 受講開始日前までに 1年以上 雇用保険に加入していること
■過去にこの給付金を受けたことがある場合
→ 3年以上雇用保険に加入していること
■仕事を退職した人(離職者)
→退職後 1年以内 であれば受給可能(ただし雇用保険の加入期間が上記の条件を満たしている必要あり)
給付金額
スキルアップのために受講する講座の、受講料の20%が支給されます。ただし、上限は10万円です。



10万円以上の講座であれば最大額を受け取れますが、10万円未満の場合は20%分のみが支給されます。
特定一般教育訓練給付金(最大50%補助)
特定一般教育訓練給付金は、特定の分野や業界に特化した職業訓練を受ける際に支給される給付金です。一般教育訓練給付金より、より専門的なスキル習得を目的としています。
Webスクールの中では、対象となる講座は数は多くありません。
給付条件
以下の条件において、厚生労働省が指定する特定教育訓練講座を受講し、受講が完了した時点で、給付金を受給できます。
条件:雇用保険に加入したことがある人
■この給付金を初めて申請する場合
→ 受講開始日前までに 1年以上 雇用保険に加入していること
■過去にこの給付金を受けたことがある場合
→ 3年以上雇用保険に加入していること
■仕事を退職した人(離職者)
→退職後 1年以内 であれば受給可能(ただし雇用保険の加入期間が条件を満たしている必要あり)
給付金額
基本給付: 教育訓練経費の40%(年間上限20万円)が支給されます。
追加給付:訓練修了後、1年以内に就職した場合、または在職中に資格を取得した場合、教育訓練経費の10%(年間上限5万円)が追加で支給されます。
合計で、訓練費の50%(年間上限25万円)が支給される形になります。



就職できなかった、または資格を取得できなかった場合、40%支給のみとなります
専門実践教育訓練給付金(最大70%補助)
専門実践教育訓練給付金は、特に高度な専門スキルを習得するための講座向けの補助制度です。Webスクールの中では少ないですが、対象となるいくつかの講座があります。
給付条件
条件:雇用保険に加入したことがある人
■この給付金を初めて申請する場合
→ 受講開始日前までに 2年以上 雇用保険に加入していること
■過去にこの給付金を受けたことがある場合
→ 3年以上雇用保険に加入していること
■仕事を退職した人(離職者)
→退職後 1年以内 であれば受給可能(ただし雇用保険の加入期間が上記の条件を満たしている必要あり)
給付金額
基本給付: 受講費用の50%(年間上限40万円)が訓練受講中6か月ごとに支給されます。
追加給付: 訓練修了後、1年以内に就職した場合は、受講費用の20%(上限16万円)が追加で支給されます。
さらに、上記の追加支給の要件を満たしたうえで、訓練修了後の賃金が受講開始前と比較して5%以上上昇した場合は、受講費用の10%(年間上限8万円)が追加で支給されます。



就職できなかった場合は、50%支給のみとなります
まとめ
給付金や補助金を使って受講料を抑えることができるWebスクールについてまとめてみました。
キャリアチェンジや再就職にぴったりの制度です、うまく活用できるといいですね。
また、これらの給付金制度の対象となっているスクールの講座は、国が認定した優れた講座という証拠でもあります。
残念ながら給付金の対象者ではなかった人でも、ぜひその観点からも信頼できるスクール選びの選択肢の一つとして考えてみてくださいね。