Webデザイナーになるには独学とスクールどっちが正解?お金かける価値ある?

デザインスクールで学ぶか独学で学ぶか、未経験者はどっちが良いのか

Webデザインを学びたい。でも…スクールに通うべき?それとも独学でやってみる?

これは、Webデザインの初心者や未経験者が最初に必ずぶつかる壁です。

「スクールって高いけど、本当に通う意味あるの?」

「独学でも、プロとして通用するスキルって身につくの?」

「できるだけ早く仕事につなげたいけど、何をどうしたらいい?」

誰もが抱えるこうした不安に、現役Webデザイナーの視点から、リアルな答えをまとめました。

スクールと独学、それぞれのメリット・デメリットを徹底比較。

Webデザインスクールにお金をかける価値はあるのか?

あなたが後悔しない学び方を選べるよう、わかりやすくお届けします。

この記事を書いた人

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  • Webデザイナー歴18年
  • 会社員デザイナー8年、フリーランス10年
  • 一児の母在宅ワーカー

業界の片隅で20年近くやってきました。これからwebデザインを学びたい人のために、独学やスクールの情報をまとめています

目次


Webデザインの独学とスクール、何が違うのかを徹底比較

学習内容の違い

Webデザインスクールと独学、実際に学ぶ内容自体は大きく変わりません。

ただ、

どんな順番で

どこまで深く

どれくらい効率よく

学べるかには差があります。

スクールの場合はカリキュラムがしっかり組まれていて、最短距離で効率よく、順を追って学んでいけます。

・Webデザインの基礎
・各種ソフトの使い方
・HTML/CSSのコーディング
・Webサイト制作の流れ

などを、一通り学べるようになっています。

スクールが用意してくれた講座を学習するだけで、自然と基礎力が身について成長できる環境が整っています。

今一番必要な知識を必要な順番で、必要なだけ、学ぶことができるんですね。

一方で、独学は自由度が高く、自分のペースで進められるのが魅力です。

ただその分、「何から始めればいいの?」「どこまでやれば十分なの?」と迷ってしまうことも。

独学は自分で能動的に情報を集めなければいけません

そのため、

情報を集めることに多くの時間を費やす必要がある(勉強以外の時間が必要)

集めた情報が正しいのか、新しいのかを判断するのが難しい

どの程度学べば十分なのかがわからない

効率的な勉強方法を見つけられず、迷子になりがち

といった問題があります。

また、最近はデザインだけでなく、マーケティングやディレクション、SEOの知識なども求められることが増えています。

そういった「仕事に直結するスキル」をバランスよく学べるのは、スクールならではの強みかもしれません。

費用の違い

デザインスクールと独学、学習にかかる費用を具体的にあげてみます。

※パソコン代とデザインソフト代は計算外です。

デザインスクール10万〜80万
独学オンライン教材や書籍を活用する場合:数千円〜数万円
Youtubeや公式チュートリアルを活用すれば無料で学べる場合も
【デザイン学習】スクールと独学の金額の違い

独学の場合、参考書やUdemyやYouTubeなどの動画教材をメインにすれば、数千円〜数万円でスタートできます。

無料で学べる情報もたくさんあるので、「とにかくお金をかけたくない!」という人には大きなメリットです。

一方で、スクールはどんなに安くても10万円前後、高いところだと50万円以上かかることもあります。

決して安くはない金額なので、「本当にその価値があるの?」と迷うのも当然です。

高額なのはともかく、コスパ的に見合った学習を得られるのかという点が気になるよね

スクールには以下のように、勉強以外で費用に含まれるものがあります。

  • プロ講師による添削やフィードバック
  • カリキュラムの設計・学習サポート
  • いつでも疑問点を聞けるサポート体制
  • 就職・転職・副業などの卒業後のサポート
  • 仲間とのコミュニティ

こうした「環境込み」の学習だと考えると、自己投資としての費用対効果は高いという考え方もできます。

最近では、国の補助金(リスキリング支援・教育訓練給付金)を使えるスクールも増えていて、条件を満たせば受講料の70〜80%が戻ってくる制度も。

「興味はあるけど、金額がネック…」という方は、以下の記事を参考に補助金の対象スクールを調べてみるのもおすすめ

お金を払った分絶対にWebデザイナーになってやる!という気持ちにもなる人もいますよね

学習時間の違い

独学とスクールでは、学習にかかる時間の使い方や進み方にも大きな違いがあります。

独学の場合、自分のペースで進められるのがメリット。仕事や育児の合間に少しずつ勉強したい方にとっては、柔軟に時間を使えるのが魅力です。

ただし、どの順番で何を学べばいいかをすべて自分で決める必要があるため、調べるだけで時間がかかったり、迷って手が止まってしまうことも少なくありません。

一方、スクールはあらかじめカリキュラムや学習スケジュールが組まれており、「今やるべきこと」が明確。

順を追って学べるので、結果的に最短でスキルが身につく人も多いです。タイパの面では、効率よく学べる選択肢といえます。

  • 自分で時間をコントロールしたいなら「独学」
  • できるだけ効率的に、無駄なく学びたいなら「スクール」

限られた時間でできるだけ早くスキルを身につけたい方にとっては、スクールのほうがタイパ(タイムパフォーマンス)が良いと感じるかもしれません。

ただし、スクールに通うとある程度の「学習時間の縛り」が発生するのも事実です。課題提出の締切やライブ授業の参加、イベント・SNSでの交流など、やることが増える傾向も。そのため、受講をスタートするタイミングには注意が必要です。

その点、独学なら今すぐ始めるのも本人の自由。

ライフスタイルや余裕のある時期を見極めて、自分に合った方法を選ぶのが大切ですね。

卒業後のサポートの違い(就職・転職・副業・フリーランス)

Webデザインを学ぶということは、最終的にはWebデザイナーとして就職・転職・副業・フリーランスのいずれかを目指す場合が多いと思います。

いよいよ仕事に挑戦する段階になったとき、スクールと独学では、サポートの手厚さにかなり差があります。

スクールの場合、就職・転職に向けた「キャリアサポート」が用意されていることが多く、履歴書やポートフォリオの添削、模擬面接、企業紹介、OBOGの登壇、クローズドのマッチングなど、実用的なサポートが受けられます。

また、副業案件の紹介や案件保証、フリーランスとしての働き方について学べる講座があるスクールも。

中には、卒業後もコミュニティに残って質問や交流ができるサポートを提供しているところもあり、長く頼れる存在になることもあります。

一方で、独学は基本的に自分ひとりで就職活動や案件探しを行うことになります。

ポートフォリオの方向性に迷ったり、自分のスキルが仕事にどうつながるのか不安を感じたりしても、気軽に相談できる相手がいないのが厳しいところ

もちろん、SNSやクラウドソーシングなどのサービスを活用すれば、独学でも仕事に結びつけることは可能です。

ただ、情報を自分で探す力や行動力がスクールの受講生より必要になってきます。

独学で一番苦労するのは、この学習後の仕事につながるまでのサポートがないところだと、個人的には思います


こんな人は独学/スクール向き

スクール派独学派
効率よくスキルを身につけたい
プロから直接学びたい
添削やフィードバックが欲しい
就職・転職・副業のサポートが受けたい
自分を管理する自信がない
自分のペースで学びたい
自分で情報を集めて学ぶのが苦でない
できるだけ費用を抑えたい

よくある質問

独学でもスクールと同じ内容が学べる?

結論から言うと、学べる「内容そのもの」に大きな差はありません。

今はYouTubeや本、オンライン学習サイトなどで、デザインやHTML/CSSなどを学ぶことができます。

ただし、スキルそのものよりも、違いが出るのは「より実務に近い学習か」です。

スクールでは現役のプロ講師から直接教わることができ、実務で必要とされる制作フロー(受注から納品まで)を疑似体験できるケースが多くあります。

また、チーム制作や添削サポートなど、実践に近い学びがあるのも特徴です。

講師は実際に現場で働いた経験を持つプロなので、ちょっとした作業のコツや、現場ならではの当たり前・常識といったリアルな話を聞けるのも魅力です。

一方、独学ではこのような「実務の流れ」や「現場の感覚」に触れる機会が少ないため、情報収集や経験の積み方に工夫が必要です。

スクールに通わなくてもWebデザイナーになれる?

もちろん、なれます。実際に独学でデザインを学び、活躍している人もたくさんいます。

Webデザイナーにとって最も大切なのは、「どこで学んだか」ではなく、「どんな作品が作れるか」。

つまり、ポートフォリオの内容が評価されます。

ただし、スクールではポートフォリオ制作のサポートが手厚く、プロの目線でアドバイスを受けられるので、スクールに通うことは必須ではないものの、スクール受講生の方が有利だとは思います。

独学とスクール、就職後のスキル差はある?

入社直後のスキルには、多少の差が出ることがあります。

スクール出身者のほうが、現場の流れやツール操作に慣れている場合があるからです。

でも、その後の実務レベルで見ると、独学でもスクールでも大きな違いはないです。

なぜなら、デザインの仕事は実務を通じてスキルアップしていくものだからです。

仕事をこなしながら、自分のスタイルや得意分野を育てていくのが当たり前なので、スクールで学んだ量が実力につながるかというとそれはありません。

なので、スクールでも独学でもいいけれど、ある程度学習したと思ったら早く現場に出て実践を積むことが一番大事です。

年齢的におすすめの学び方は?

やりたいことに年齢は関係ありません。ただ、人に与えられた一生の長さはほぼ同じ。

ライフステージによって適した方法は変わってきます。

たとえば、時間のある学生なら独学でも十分チャレンジできます。吸収力も高いし、失敗してもやり直しがききます。

一方で、子育て中の主婦や本業のある社会人は、勉強時間が限られがちです。

そんなとき、スクールの「カリキュラム通りに進めるだけでOK」「サポートがあるから効率的」という点が、学びやすさにつながることも多いです。

また、30代・40代で転職を目指すなら、スクールのキャリア支援や国の補助制度(教育訓練給付金など)を活用してのキャリアチェンジがおすすめです。

デザイン未経験者にスクールがおすすめな理由

理由1

未経験でも効率よく最短距離でスキルを得られる

独学だと「何から始めればいいの?」と迷う時間が多くなりがちですが、スクールでは学ぶ順番や内容がしっかり整っています。順を追って学ぶことで、無駄なく効率的に知識とスキルを習得できます。

理由2
計画的に学べる。スケジューリングしてくれる

スクールでは、一定のカリキュラムに沿って学習が進んでいくため、自分で細かく計画を立てなくても安心です。講師による進捗管理もあるので、サボりがちな人でもちゃんと進めることができます。

理由3

モチベーション維持しやすい

スクールには同じ目標を持つ仲間がいます。励まし合ったり、適度にプレッシャーを感じたりすることで、自然とやる気が続きやすくなります。また、ロールモデルとなる講師の存在や、励ましもモチベーションアップにつながります。

理由5

すぐに相談できる環境がある

多くのスクールでは、24時間いつでもチャットで質問できる体制が整っています。わからないことをそのままにせず、すぐに解決できる環境があること。これが、Webデザイン学習で挫折しないためにいちばん大切なポイントです。

理由6

就職・副業・フリーランスに有利

スクールによっては、卒業後に案件を紹介してくれたり、ポートフォリオの添削や面接対策といった、実践的なサポートが充実しています。
「案件保証」があるスクールもあり、副業やフリーランスを目指す人にとっては心強い環境です。
また、業界のリアルな情報を直接聞ける機会があるのも、独学では得られない大きなメリットです。

理由7

プロの添削や講師からのフィードバックがある

自分では気づけないミスや改善点も、プロの目でチェックしてもらえることで、スキルがグッと上達します。とくにWebデザインは「見た目の良さ+伝わる構成」が大事なので、第三者のフィードバックはとても貴重です。

Webデザインスクールにお金をかける価値はある?

自己投資としての費用対効果

スクールに通うことは、自分自身のスキルや将来への“投資”です。
たとえば、数十万円の受講料が必要だとしても、それによって副業で月5万円稼げるようになれば、1年以内に元が取れる計算になります。

さらに、Webデザインのスキルは一度身につければ、長く使える手に職です。

仮にWebデザイナーになれなかったとしても、身につけたITスキルはどの仕事でも必ず役に立ちます。

フォトショップやWebサイトの管理について、知っている人なんて、リアルだとほとんどいないからです。


時間と効率をお金で買うという考え方

独学はコストがかからないぶん、時間がかかる傾向があります。調べる・迷う・間違える……こういったロスが積み重なると、思った以上に遠回りになることも。

一方で、スクールなら「今、必要なこと」を「正しい順番」で教えてくれるので、ムダが少なく、効率よく学べます。

例えるなら、受験勉強と同じです。独学でも合格を目指すことはできますが、多くの人が塾や予備校に通いますよね。

Webデザインスクールに通うということは、「お金を払って、時間と効率を手に入れる」という選択でもあります。

学ぶ内容が整理されていて、必要なことを必要な順番で教えてくれる。だからこそ、遠回りせずにスキルを身につけやすいんです。


補助金・給付金が使えるスクールもある

「お金がネック…」という方も、あきらめるのは早いです。

実は、一定の条件を満たせば「教育訓練給付金」や「リスキリング支援制度」などを使って、費用の一部を国が負担してくれるスクールもあります。

対象スクールは限られますが、最大で受講料の70%が戻ってくるケースも。受講前に制度の対象かどうかをしっかり確認することで、経済的な負担をぐっと減らすことができます。

メリット・デメリットまとめ

スクロールできます
項目メリットデメリット
独学・費用がかからない
・自分のペースで自由に学べる
・時間や場所を選ばず学習できる
・学びが散漫になりやすい
・つまずいてもサポートがない
・モチベーションが続きにくく、挫折しやすい
スクール・基礎から体系的に学べる
・講師や仲間からサポートが受けられる
・就職や副業などの支援がある
・費用が高い
・カリキュラムやスケジュールに縛りがある場合も

独学は費用面や自由度では優れていますが、続けるには強い意志と自己管理力が必要です。情報収集や学習計画を自力で進められる人に向いています。

結論|自分に合った学び方を見つけよう

独学とスクール、どちらにもメリット・デメリットがありますが、最も大切なのは「自分に合った学び方」を見つけることです。

たしかに、短期間で効率よくスキルを身につけたい方や、誰かに相談しながら安心して学びたい方には、スクールの方が圧倒的におすすめです。

特に未経験からのスタートであれば、スクールのサポートやカリキュラムが大きな力になります。

一方で、時間や費用に制約がある方や、自分のペースでじっくり学びたい方にとっては、独学も十分な選択肢になります。

最近は無料・低価格の教材や動画も豊富にあるため、自走力のある方なら独学で力をつけることも可能です。

「お金がある人はスクール」「時間がある人は独学」という単純な話ではなく、自分がどんな環境でなら続けられそうか、どのくらい早く成果を出したいか。そういった視点で考えると、自分にとってベストな方法が見えてくるはずです。

あなたにとって無理なく続けられる、後悔しない学び方を選ぶヒントになっていれば嬉しいです。

このサイトでは、初心者の方向けに、目的別のWebデザインスクールの選び方やおすすめスクールの紹介、さらに独学での効率の良い学習方法についてもご紹介しています。

スクールでも独学でも、自分に合ったスタイルで、あなたらしい学びが見つかりますように。応援しています。

 

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